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オムライスと創作料理#10「画像の使用許諾の問い合わせ」

画像の利用許諾は通常は編集者に任せるものなのかもしれない。

しかし、今回は本文を書きながら画像選定も同時並行で行っており、また数が多いため、編集者にどの製品の画像許諾を依頼するか伝えるのも一手間かかる。
また文章の核となる製品の画像利用許諾が得られない場合、文章の構成自体を練り直す必要もありそうだったため、自分で直接メーカーとやりとりしてみることにした。
またやりとりの中で知らなかった情報が得られるかもしれないという期待もあった。

結果としては、大変だったな…という感想である。

許諾が貰えなかったのは超有名企業3社のみであった。
教科書、ということもあり基本的に各社・各デザイナーから無料で使用許諾が頂け、大変ありがたかった。
特に海外メーカーは大変なのでは…と予想していたが、思いの外スムーズなところが多かった。
一方で、執筆時期が夏のバカンスの時期と重なっていたため、本国の担当部署との連絡などに時間がかかり、許諾が印刷所への入稿に間に合わなかったものもある。

国内メーカーの中で苦労したのはWEBサイトから適切な連絡先が見つけられないことが多かったことだ。
最近は営業の電話などをシャットアウトするためか電話番号が書いてある企業は少ない。
お問い合わせフォームから問い合わせても反応がないことも何度もあった
(これも夏休みシーズンであることが少なからず影響していそうだ)

お問い合わせフォームは送信した内容が送信者のメールアドレス宛にも送られるのが普通だが、送信後の遷移画面に「お問い合わせありがとうございます。」的なメッセ―ジを表示するだけで送信内容が手元に残らないものも少なからずあった。
これはその後の問い合わせができないので本当に良くない。
各社の社員はまず自社のサイト経由で問い合わせなどしないだろうから、このダメ仕様でユーザーの満足度を著しく下げていることには気付いていないだろう。
サイト制作を外注している場合はWEB担当者すらもダメ仕様を知らない可能性もある。

この程度のことは「ユーザー体験」(UX)とか大袈裟な言葉を使うまでもなく気付いてほしい

そして、これも当然といえば当然だが、掲載箇所の文章を確認します、という話になるので、こういう書き方は困ります、というNGが出たところもある。
説得してOKをもらった箇所もあれば、記述を削った箇所もある。
削った記述についてはこのnoteで書きたいと思う。

直接やりとりをさせていただいたことによって新しくわかったこともいくつかあった。
一つ例を挙げると、インゴ・マウラーの照明を取り扱っているスタジオノイさんに教えていただいたのだが、31章31-4の倉俣史朗のすし店《きよ友》にもインゴ・マウラーの照明が使われているのだそうだ。

調べてみたらカーサ・ブルータスにも記事があった。

当時読んだかもしれないが、インゴ・マウラーに注目していなかったので見落としていた。

しかし、他の本も全部こんなに大変なプロセスを経ているのだろうか…と思うと、あらゆる本のありがたみも増すのだった。

つづく

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