和巧絶佳展のアーティストトーク8/22の感想

オンラインで視聴した感想。自分用メモです。

和巧絶佳展 https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/20/200718/

面白かったなって思ったこと。

陶芸作家の佐合道子さんがおしゃっていたことで、私の経験とも相まってなるほどと思ったのが、繊細な作品はその輸送のための梱包にも作品作りと同じ様に気を使うとおしゃっていたこと。緩衝剤に番号を振るなどの心配りをするということ。こういう話を聞くと、緩衝剤が発達している現在だからこそ、繊細な作品が広範囲で流通できるのだなとも思える。作品の形状と輸送手段の関係性。

金属作家の坂井直樹さんがおしゃっていて面白いかったのは、金沢と山形を拠点に活躍されていて、空気に含まれる湿度の度合いで鉄の酸化スピードが異なるということで夏は金沢で制作するということ。人工物である作品も自然現象に左右されて作られ、存在していると思うと面白い。

漆作家の橋本千毅さんがおしゃっていて面白かったのは、歴史的に漆は宝飾品であったということでその様な方向性に漆作品が再び位置付けられる様になるといいなとおしゃっていたこと。あの細かい作業と繊細さを考えるとそうだよなって素直に納得した。時代の価値観が変わっている今の過渡期だから、日本で取れない宝石をあがめるより、日本で古来より作られる漆の繊細なジュエリーが今より価値あるモノとして扱われる様になる日は実は遠くないのかもしれないとちょっと希望を見出してしまう。

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