堀 野 美 雪(ホリー)

デザイナー、フォトグラファーの堀野美雪です。ホリーと呼ばれています。 興味関心はデザイ…

堀 野 美 雪(ホリー)

デザイナー、フォトグラファーの堀野美雪です。ホリーと呼ばれています。 興味関心はデザイン、旅、社会問題。

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  • デザイン・芸術に関する記事

    「センスは知識の収束である。」知識を増やすための研究をしています。 自分がデザインするときの頭の中、デザインの歴史や素敵なデザインを紹介したりもします。

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    世界のどこかをmolnと旅しています。 毎週木曜更新。

  • デンマークデザインフィールドワーク

    デンマークでのデザインフィールドワークを通した学びを書いております。

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自分は何者で、何が自分を幸せにするのだろう?を考える写真展

私がレイキャビクに滞在していた期間、屋外開催中だった写真展。 歩いていて偶然出会ったのですが惹かれるものがあり、どういった写真展なのか詳しく知りたくなりました。 写真家 Kára Sverriss氏は、アイスランドのレイキャビク出身のファッションと美容の写真家です。 https://www.instagram.com/karisverriss/ この写真展のアイデアについて、こう書かれています。 Kára Sverriss氏が撮った起業家や芸術家たちのポートレートが

    • レイキャビクにある黄色いリングの正体は?

      これは一体なんなんだろう…? レイキャビク市内を歩いていると、港の近くで巨大な黄色いリングが突然現れました。 気になってよく観察してみる。 真横から見ると向かって右側の方が径が小さく、ややすぼまった形。 どうも巨大なダイソンではないらしい。 なぜこんな形なのか?もっと周辺をよく観察してみると、黄色いリングの解説サインをみつけました。 リングと同じく真っ黄色でデザインがかっこいい。照明とかディフューザーとかインテリア雑貨のパッケージデザインにありそうなくらいです。 フ

      • ふわふわと世界のどこかへ

        ここ2ヶ月ほど、旅の準備をあれこれと進めてきました。いよいよ明日が出発の日です。 旅が好きで、これまでもいくつかの国を訪れています。 しかし毎回ひとりなので、そこで起きた事柄ついて知っているのはほとんど自分だけでした。 自分の世界で独り占めするより、みんなと共有してみたら何が起きるだろう?という好奇心で、今回は旅をしながらこっそりここに残していこうと思っております。 正直言うと、物書きは得意ではありません。 詩的で素敵な文章?書けません。 その代わり、世界のどこかの未

        • 台湾原住民の伝統を現代に伝えるデザインブランド「KAMARO'AN(カマロアン)」

          数ヶ月ぶりのnote更新、みなさんお久しぶりです。 本業が次々と立て込み、趣味でやっているnoteが後回しという状況でした。 そんな最中に、noteで書いていたデザイン記事がきっかけとなりデザインライターとしてのお仕事が決まったことをご報告いたします。 自分の好きなこと、興味のあることを見つけ、調べ、紹介できるのは自分に合っていてとても楽しいお仕事です。 特に旅人でもある自分は、日本以外の世界のデザインはどんな動きをしているのか興味津々です。 そんなわけで、先日は台湾を

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          デンマーク北部で、静謐な冬の美しさを切りとった写真展 「North of Denmark」を開催します

          この度、フリーランスでデザイナー/写真家として活動するmiyuki horinoによる写真展 「North of Denmark」を開催します。 本展ではデンマーク最北の地、ヴェンシュセルチュー島に冬の1ヶ月半を過ごし、旅して巡った寂しくも美しい静謐な風景の数々を展示します。 北欧の冬の大地がまるで目の前に広がっているかのように追体験できる空間になっています。 また、本展に合わせて制作した写真集も販売します。 写真集を片手に、ひとり静けさに包まれる時間をお楽しみください。

          デンマーク北部で、静謐な冬の美しさを切りとった写真展 「North of Denmark」を開催します

          コペンハーゲンメトロ「Cityringen(シティリンゲン)」のデザイン

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。 デンマークでの旅の中で見つけたデザインについて書いているこのnote。 コペンハーゲン滞在中は、様々な場所へ行くのにメトロには大変お世話になりました。 今回は、このメトロを利用する中で見つけた、日本との違いやデザインの理由について書いていきたいと思います。 無人運転、24時間年中無休、自転車OKまず真っ先に日本との違いとして感じた部分は、主に以下の2点です。 運転手はおらず、完全自動運転化された車両が24時間年中無休で3分〜5

          コペンハーゲンメトロ「Cityringen(シティリンゲン)」のデザイン

          明治時代最高級の木造建築「無限庵」で日本を再発見

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。 デンマークから帰国後、日本の工芸品や建築にも興味がでて「日本の工芸や建築を見る旅」を時々しております。 やって来たのは石川県加賀市、こおろぎ橋を渡って坂を登ったその先に「無限庵」はあります。 「無限庵」は加賀藩前田家家老、旧横山家が明治時代末期に建てた書院です。 大正時代初めに木製自転車のリム※を制作し成功した山中温泉に移築し別邸として使用されていました。 「無限庵」の「無限」はリムの円環からきた名称だと言います。 仏教の世

          明治時代最高級の木造建築「無限庵」で日本を再発見

          水上ハウス『Urban Rigger』が学生の住居不足を解決する

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。 デンマークを旅して、その国のデザインを調査したことを書いているnote。 今回はコペンハーゲン市内を散歩中に見つけた、不思議な家についてのお話です。 デンマークの住居問題他の北欧諸国と同様、充実した社会保障制度を備える国の一つであるデンマーク。 特に「居」の保障はデンマークにとって、どんな人にも最低限の保障が与えられるべきと考えられています。 しかし問題はデンマークの国土の小ささ。 その広さは九州と同等。 首都コペンハーゲン

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          デンマークでは水道水が売られている?!postevandのデザイン

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。 デンマークを旅して、その国のデザインを調査したことを書いているnoteです。 私は海外のスーパーマーケットでパッケージを見るのが好きです。 今回もコペンハーゲン市内のスーパーを徘徊していると、気になる紹介を見つけました。 多くの食品パッケージといえば余白が少ない特徴があるため、このように余白のとられたデザインは非常に珍しい。 食品をおいしそうに見せるために用いられるシズル感も一切ありません。 パッケージには大きく「poste

          デンマークでは水道水が売られている?!postevandのデザイン

          デニッシュモダン、ハウスベア教会の建築

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。 デンマークを旅して、その国のデザインを調査したことを書いているnoteです。 今回は建築家ヨーン・ウッツオンの代表的な建築の一つ、ハウスベア教会(Bagsvaerd Kirke)を訪れたお話です。 建築家ヨーン・ウッツオンについて詳しくはこちら↓ ハウスベア教会へコペンハーゲンから少し郊外へ出た場所にある、1976年に完成した建築家ヨーン・ウッツオンによるハウスベア教会。 外観はシンプルな美しさと機能性を追求したデニッシュモダ

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          FRAMA(フラマ)コペンハーゲンに実際に行ってみました。

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。 デンマークを旅しながら、その国のデザインを調査したことを書いているnoteです。 今回は前回記事の後編で、実際に店舗に訪れた話になります。 前編はこちら↓ FRAMAコペンハーゲンに実際に行ってみた私がコペンハーゲンで一番行ってみたかった場所でもあるFRAMA(フラマ)。 ついに念願が叶い、撮影の許可も快くいただきました。 内装、陳列、パッケージ、元々の材質が持つ素材感が生かされ、余計なものは削ぎ落とされていて美しい。 ど

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          北欧デンマークの街中で見つけたパブリックデザイン

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。 現在デンマークを旅しながら、その国のデザインを調査しております。 今回は散歩中に見つけた、とあるパブリックトイレについての話です。 パブリックトイレのデザインデンマークの街を散歩中、箱のようなもが私の目に入りました。 これはなんだろう?と近づいてみると、どうやらパブリックトイレです。 トイレには一般的に男女のサインが書かれていることが多いのですが、このトイレにはバットマン、人魚、兵隊、視覚障害者、妊婦、ヴァイキング、宇宙人も描

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          北欧デンマークで、あえて日本コンセプトを体験してみる理由

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。 現在デンマークを旅しながら、その国のデザインを調査しております。 今回は以前書いたこちらの記事の後編、実際に店舗へ行ってみようの回となります。↓ デンマークに来てるのにわざわざラーメン? これには私なりの理由があるのです。 デンマークで日本のラーメンを食べに行くとある夕方、私はラーメンを食べに日本をコンセプトとしたミッケラーの「Ramen To Biiru」にやって来ました。 「Beer」ではなく「Biiru」という日本の発

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          デンマークでコーヒーといえばここ!Coffee Collective(コーヒーコレクティブ)のデザイン

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪(ホリー)です。 現在デンマークを旅しながら、その国のデザインを調査しております。 今回はサードウェーブコーヒーとしてコペンハーゲン市内で人気のコーヒショップ、「Coffee Collective(コーヒーコレクティブ)」のデザインに注目してみたいと思います。 コーヒーコレクティブとは2007年にデンマークで創業したコーヒーコレクティブ。 コーヒーコレクティブのポリシーは、世界中のコーヒー農家がより良い生活ができるよう支援しながら世界で最

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          世界を旅する公園。民族の違いを繋ぐコペンハーゲンの公園デザイン。

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪(ホリー)です。 デンマークを旅しながら、その国のデザインを調査しております。 現在デンマークが抱えている社会問題として移民難民問題があります。 この問題は、映画「デンマークの息子」のテーマとして扱われたほど。 今回訪れたはNørrebro(ノアブロ)地区、デンマークで最も多様な国の移民たちが暮らす地域です。 過去に銃撃や刺殺事件が起きた場所でもあり、言語や宗教、文化の壁によるコミュニケーション不足によって起こりうる犯罪やトラブルを懸

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          シドニーのオペラハウスを設計したデンマークの建築家Jørn Utzon(ヨーン・ウツソン)

          こんにちは、デザイナーの堀野美雪(ホリー)です。 現在はデンマークを旅しながら、その国のデザインを調査しております。 今回は建築を見にAalborg(オールボー)という街に来ました。 私はここに来て初めて知ったのですが、世界遺産として世界中に愛されているシドニーの『オペラハウス』を設計したのはデンマークの建築家だったのです。 デンマークの建築家Jørn Utzon(ヨーン・ウツソン)彼がこれまで手がけた代表的な建築物がこちら。 シンプルさ、独創的な形、光の設計、美しい

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