Francis Dubreuil

建築・デザイン・歴史意匠系の分野の大学教員です。授業でやっていることや自分なりにまとめ…

Francis Dubreuil

建築・デザイン・歴史意匠系の分野の大学教員です。授業でやっていることや自分なりにまとめたことなどを記事にして発信して行きます。ひいては、そのことが単なる歴史的知識というよりも、デザイン力そのものの原動力となると私自身は思っています。

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  • デザイン史(概論)

    大学での講義を小分けにして気ままに書いています。誰にでもわかるよう平素を心がけています。

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  • 建築史

最近の記事

デザイン史(概論)#18 ウィリアム・モリス(3)

はじめに(いつもの挨拶)  以前担当していた、大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっているつもりが、色々寄り道したりしながらぶらぶら書いていく記事になっています。なるべく分かりやすいように、平素に、小分けに書いていくつもりです。  ところでやはり、自分としても力入ったなあ・・という記事はみなさん読んでくれているようですね。そういうものなのかしら。さて、やっとモリスです。ここが本当は出発点だったのですが・・・。しかしモリスについて3記事めですが、なかなか、総括

    • デザイン史(概論)#17 ウィリアム・モリス(2)ラスキン『ゴシックの本質』から読み取れる幾ばくかのこと

      はじめに(いつもの挨拶)  以前担当していた、大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっているつもりが、色々寄り道したりしながらぶらぶら書いていく記事になっています。なるべく分かりやすいように、平素に、小分けに書いていくつもりです。  ところでやはり、自分としても力入ったなあ・・という記事はみなさん読んでくれているようですね。そういうものなのかしら。さて、やっとモリスです。ここが本当は出発点だったのですが・・・。今日のモリスは、書き始めたらすごく長くなるので、だ

      • デザイン史(概論)#16 ウィリアム・モリス(1)

        はじめに(いつもの挨拶)  以前担当していた、大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっているつもりが、色々寄り道したりしながらぶらぶら書いていく記事になっています。なるべく分かりやすいように、平素に、小分けに書いていくつもりです。  ところでやはり、自分としても力入ったなあ・・という記事はみなさん読んでくれているようですね。そういうものなのかしら。さて、やっとモリスです。ここが本当は出発点だったのですが・・・。今日のモリスは、書き始めたらすごく長くなるので、だ

        • ルドルフ・シュタイナーそしてゲーテアヌムという建築について

           昔、先生(私の元指導教官)に尋ねたことがあった。自分は、ルドルフ・シュタイナーで論文を書いてみたいのだと。先生は、やめておけと言った。  それには色々な理由があったし今ではよく理解ができる。確かに、シュタイナーについて語ることはなかなかにハードルが高い。膨大な著作や作品、活動。またその性質ゆえに、理解に至るには生涯をかけるほどの内容ではある。しかし、いまだに私はシュタイナーに興味があることには変わらない。 孤高の天才 ルドルフ・シュタイナー  ルドルフ・シュタイナー(R

        デザイン史(概論)#18 ウィリアム・モリス(3)

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        記事

          デザイン史(概論)#15 V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)の誕生

          はじめに(いつもの挨拶) 以前担当していた、大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっているつもりが、色々寄り道したりしながらぶらぶら書いていく記事になっています。本流としてはデザイン史、デザイン概論、ということで続けていきます。なるべく分かりやすいように、平素に、小分けに書いていくつもりです。よろしくお願いします。今担当している建築史の記事はいつになることやら・・・ 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもいただけます。 ロ

          デザイン史(概論)#15 V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)の誕生

          デザイン史(概論)#14 トーネットと曲木椅子

          はじめに(いつもの挨拶) 以前担当していた、大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっているつもりが、色々寄り道したりしながらぶらぶら書いていく記事になっています。本流としてはデザイン史、デザイン概論、ということで続けていきます。なるべく分かりやすいように、平素に、小分けに書いていくつもりです。よろしくお願いします。今担当している建築史の記事はいつになることやら・・・ 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもいただけます。 今

          デザイン史(概論)#14 トーネットと曲木椅子

          デザイン史(概論)#13 万国博覧会と水晶宮

          はじめに(いつもの挨拶) 以前担当していた、大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっているつもりが、色々寄り道したりしながらぶらぶら書いていく記事になっています。本流としてはデザイン史、デザイン概論、ということで続けていきます。なるべく分かりやすいように、平素に、小分けに書いていくつもりです。よろしくお願いします。今担当している建築史の記事はいつになることやら・・・ 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもいただけます。 世

          デザイン史(概論)#13 万国博覧会と水晶宮

          デザイン史(概論)#12 歴史主義と装飾の氾濫

          はじめに 以前担当していた、大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっているつもりが、色々寄り道したりしながらぶらぶら書いていく記事になっています。本流としてはデザイン史、デザイン概論、ということで続けていきます。なるべく分かりやすいように、平素に、小分けに書いていくつもりです。よろしくお願いします。今担当している建築史の記事はいつになることやら・・・ 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもいただけます。 ゴシック・リヴァイ

          デザイン史(概論)#12 歴史主義と装飾の氾濫

          デザイン史(概論)#11 ドイツ・ビーダーマイヤー様式と住宅文化

          はじめに 以前担当していた、大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっているつもりが、色々寄り道したりしながらぶらぶら書いていく記事になっています。本流としてはデザイン史、デザイン概論、ということで続けていきます。なるべく分かりやすいように、平素に、小分けに書いていくつもりです。よろしくお願いします。今担当している建築史の記事はいつになることやら・・・ 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもいただけます。 ビーダーマイヤー様

          デザイン史(概論)#11 ドイツ・ビーダーマイヤー様式と住宅文化

          デザイン史(概論)#10 フランス語圏の漫画のはしり〜ギュスターヴ・ドレの挿絵

          はじめに(毎度の挨拶) 大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっています。 専門的になりすぎず、なるべく平素にわかりやすくなるよう、努めていきます。 しかしボリュームがあるため、いつ終わるかわかりません。(汗) 書いているうちに、授業では言えなかったことも盛り込めることに気づいたので、ゆるゆる進めていきます。 単独でも読めて、小分けにして、読みやすくなるようにしようかなと思います。 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもいた

          デザイン史(概論)#10 フランス語圏の漫画のはしり〜ギュスターヴ・ドレの挿絵

          デザイン史(概論)#09 19世紀のイギリスと風刺雑誌『パンチ』

          はじめに(毎度の挨拶) 大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっています。 専門的になりすぎず、なるべく平素にわかりやすくなるよう、努めていきます。 しかしボリュームがあるため、いつ終わるかわかりません。(汗) 書いているうちに、授業では言えなかかったことも盛り込めることに気づいたので、ゆるゆる進めていきます。 単独でも読めて、小分けにして、読みやすくなるようにしようかなと思います。 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもい

          デザイン史(概論)#09 19世紀のイギリスと風刺雑誌『パンチ』

          デザイン史(概論)#08 産業革命による激変〜新しい建築タイプの出現とゴシック。

          はじめに(毎度の挨拶) 大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっています。 専門的になりすぎず、なるべく平素にわかりやすくなるよう、努めていきます。 しかしボリュームがあるため、いつ終わるかわかりません。(汗) 書いているうちに、授業では言えなかかったことも盛り込めることに気づいたので、ゆるゆる進めていきます。 単独でも読めて、小分けにして、読みやすくなるようにしようかなと思います。 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもい

          デザイン史(概論)#08 産業革命による激変〜新しい建築タイプの出現とゴシック。

          デザイン史(概論)#06 近代デザインの源流(5)アメリカ・シェーカー派の家具に見られるモダン・デザイン

          はじめに(毎度の挨拶) 大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっています。 専門的になりすぎず、なるべく平素にわかりやすくなるよう、努めていきます。 しかしボリュームがあるため、いつ終わるかわかりません。(汗) 書いているうちに、授業では言えなかかったことも盛り込めることに気づいたので、ゆるゆる進めていきます。 単独でも読めて、小分けにして、読みやすくなるようにしようかなと思います。 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもい

          デザイン史(概論)#06 近代デザインの源流(5)アメリカ・シェーカー派の家具に見られるモダン・デザイン

          歴史嫌いだった自分が気づいたら歴史の道の端っこを歩いていた

          これは私が今の大学で仕事をするまでと、”歴史”についてと、このnoteを始めたお話。ご興味あらば笑 ”憧れだけひきずって・・・・” 自分は割と、こんな感覚でいる いや、「いた」というべきか。 今はそれほど、若いわけでもなく、でたらめに道歩けるほど、勇気もなくなってきた笑 いつ何時コケるかもしれないし・・・・ まあそれでも、でたらめに歩く方がいつだって、うまくいく ということは知っている。 そんなわけで、歳を経て、道端にある危険性を知れば知るほど、勇気がなくなってきたわけ

          歴史嫌いだった自分が気づいたら歴史の道の端っこを歩いていた

          デザイン史(概論)#05 近代デザインの源流(4)”モダン”ってどんなスタイル?①モダンの生まれた頃

          はじめに(毎度の挨拶) 大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっています。 専門的になりすぎず、なるべく平素にわかりやすくなるよう、努めていきます。 しかしボリュームがあるため、いつ終わるかわかりません。(汗) 書いているうちに、授業では言えなかかったことも盛り込めることに気づいたので、ゆるゆる進めていきます。 単独でも読めて、小分けにして、読みやすくなるようにしようかなと思います。 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもい

          デザイン史(概論)#05 近代デザインの源流(4)”モダン”ってどんなスタイル?①モダンの生まれた頃

          デザイン史(概論)#04 近代デザインの源流(3)ドイツ:シンケルの見本帳

          はじめに(毎度の挨拶) 大学での講義をまとめて不定期に少しずつ記事にしていっています。 専門的になりすぎず、なるべく平素にわかりやすくなるよう、努めていきます。 しかしボリュームがあるため、いつ終わるかわかりません。(汗) 単独でも読めて、小分けにして、読みやすくなるようにしようかなと思います。 前回の記事 こちらの記事は、下の記事の続きになってますが単独で読んでもいただけます。 https://note.com/francis_dubreuil/n/n27769d

          デザイン史(概論)#04 近代デザインの源流(3)ドイツ:シンケルの見本帳