中村健太郎

建築出身のプログラマ。1993年生まれ。情報技術とデザイン・建築・都市の関係に関心。東…

中村健太郎

建築出身のプログラマ。1993年生まれ。情報技術とデザイン・建築・都市の関係に関心。東京大学情報学環在学中。共訳書に『スマート・イナフ・シティ──テクノロジーは都市の未来を取り戻すために』(2022, 人文書院)。お問い合わせはhttp://kentnkmr.comへどうぞ。

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作品やしごとのまとめです。主に執筆系をまとめています。最終更新=2022.11.18 はじめにカバー画像について 🛂翻訳翻訳した本を並べます。 スマート・イナフ・シティ──テクノロジーは都市の未来を取り戻すために🛎️コミッティワーク企画等について編集委員的に関わったものを並べます。 10+1 2020年1月号 特集「建築の漸進的な展開」LIXIL「これからの社会、これからの住まい」2020年コミッティBUILT「建築(家)のシンギュラリティ」

    • 2022年ふりかえり|なかむらけんたろう事務所

      🎍🎍 旧年中はお世話になりました。 よろしければ、以下、中村の2022年ふりかえりをどうぞ。 1. なかむらけんたろう事務所とは以下です。お仕事のご依頼・ご相談、お気軽にどうぞ。 2. 『スマート・イナフ・シティ』出版今年は2年前から仕込んでいた『スマート・イナフ・シティ』を皆さんにお披露目できたということで、とてもうれしい一年でした。 ありがたいことに日経含めたくさん書評いただいたり オンラインで議論させてもらったり 今年の人的な枠(の補欠枠的なもの)に選んで頂

      • 人工知能(GPT-3 text-davinci-003)を用いた「質的データ分析の自動化」──SCAT:Steps for Coding and Theorizationを対象に

        openAIが公開している大規模言語モデルGPT-3 text-davinchi-003を使った「質的データ分析の自動化」というのをやってみたのでその結果の報告です。今回自動化の対象にするのはSCAT:Steps for Coding and Theorizationとよばれる質的データ分析手法(大谷, 2007)です。 質的データ分析手法とは「質的研究」において用いられる、研究手法の一部です。今回自動化の対象とするSCATのほか、GTA(グラウンデッドセオリーアプローチ)

        • AI検索エンジンMetaphorに日本の建築について聞いてみた結果

          最近話題のMetaphorという大規模言語モデルをつかった検索システムに日本の建築について聞いてみたので、そのご報告です。 Metaphorの検索画面と生成された結果Metaphorは自然言語で検索します。今回はサンプルを少しいじくって、「Here's a cool blog post about 20th japanese architecture:」と聞いてみました。それで生成された検索結果が上のスクリーンショットです。では検索結果を見てゆきましょう。 検索結果1:吉

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          人工知能(GPT-3 text-davinci-003)にネリ&フーの建築作品説明文を解説させてみた結果

          OpenAIが作っているGPT-3という言語生成モデルで最近遊んでいるんですが、本当にいろいろなことができて楽しいです。で、ひとつ思いついてやってみたのが表題の件で、今回はそのご報告です。 なぜネリ&フー? そしてOpenAIとは?なぜネリ&フー? アジアの建築家が世界に向けて発信して、きちんと価値を認めさせて、大きくなっていった事例としてネリ&フーは日本の建築家のロールモデルのひとつになりうると考えているからです(ほかにもいくつか候補はあると思います)。 彼らの建築作品

          人工知能(GPT-3 text-davinci-003)にネリ&フーの建築作品説明文を解説させてみた結果

          メニカン的なもの(批評同人)をひとりで立ち上げる方法ver1.0

          メニカンは僕が立ち上げに関わったいくつかの同人組織のうちでいちばん成功しているもののひとつなのですが、そういうのを立ち上げる方法というのが読みたいという奇特な方もいらっしゃるのではないかと思ったのでまとめました。よろしければ。(なおこの投稿はメニカンとは一切関係ありません。) 対象読者:批評同人みたいなのやりたいが、なにから始めれば良いかわからない人 所要時間:60分程度(記事執筆時間を除く) ① 活動の名前を決め、ロゴを作る(20分程度)twitterやnoteのアカウ

          メニカン的なもの(批評同人)をひとりで立ち上げる方法ver1.0

          Riveというインタラクティブアニメーション制作ツールを触ってみた

          Riveというwebベースのインタラクティブアニメーション制作ツールを触ってみたら面白かったので、そのご報告です。 Riveとは?安心と信頼のusagimaruさんのツイートで知りました。「ステートマシン」という言葉に惹かれてとりあえず30分ほど触ってみようと思いました。でやってみた。 とりあえず作ってみた。なんか動く四角形がつくれました。これはどうなっているかというと まず静的なグラフィックスを作り、右上の「Design/Animate」というボタンを切り替えると、

          Riveというインタラクティブアニメーション制作ツールを触ってみた

          Off Topic // オフトピック『#140 メンタルモデルとは何か』 感想

          知的生産技法に興味があるので、今回(#140)のオフトピックを興味深く聞きました。いくつか感想が湧いたので、そのご報告です。 メンタルモデルというのは、僕の理解では、どうやら「海外のトップ企業家たちの思考のフレームワーク」を指すようです。 「なぜ情報社会の情報量に見合った数の天才が生まれていないのか?」これはポッドキャストのなかで提起された「問い」のようなもので、もうすこし情報量を増やして書くと、「なぜ現代社会は、ベートーベンクラスの天才がぼこぼこ出てくるような社会に、(

          Off Topic // オフトピック『#140 メンタルモデルとは何か』 感想

          Raycast使い始めてみた

          Raycastという、macのSpotlightをめちゃくちゃ強力に拡張するツールを知りました。で、とりあえず導入してみたというご報告です。 僕は普段、command+space(spotlight)、command+tab(アプリ切り替え)、command+q(アプリ終了)をめちゃくちゃ使うんですが、このcommand+spaceをRaycastがどれくらい代替してくれるのか、期待しています。 しばらく使ってみて、うまく言語化できるようになったらまたお知らせします。

          Raycast使い始めてみた

          超線形設計プロセス論再考

          と、面白いかもしれないと思った。 リアクションがある程度ついたら頭の中を書き下してみようかと思います(文章版のクラファンみたいなイメージ)。よろしくおねがいします。 健太郎 ・・・

          超線形設計プロセス論再考

          英語と日本語の違いについて

          以下を読んで、英語について一個腑に落ちた気がしたのでご報告。 例えば僕が英会話をするとき、極論すると、"I need something which is ~~"みたいな感じで、とにかく目的語をぶちこんだあとに、修飾語で方向修正していく、みたいなことを行う。 ようするに英語は、「結論から先に話せ」というのが文法レベルで強制される言語というわけ。 他方でこれは、日本語における、状況の説明をひたすらしてからオチを言う(おそるべきことに、時にはオチを言わない。何らかの関係性だ

          英語と日本語の違いについて

          暗黒知的生産

          最近のイーロン・マスクの動きとかを眺めていたら、「暗黒知的生産」というアイデアが生まれたのでご報告。 暗黒知的生産の例初出はこちらのツイート ほかにもこれ 暗黒知的生産の定義まずは「知的生産」の定義を見てみよう → とおもってググったが意外と定義というのを書いたものはない。困った。 とりあえずつらつら書くと 「暗黒」の知的生産は、高度な知的生産を暗黒の目的のために使用する。 「暗黒」の知的生産は、「頭いいって怖い」と思わせる。 また思いついたら書き足そうと思い

          暗黒知的生産

          英語学習について──個人的な経験を中心に

          最近恐れ多くも翻訳出版を行なったおかげか、英語の勉強法について聞かれることが増えました。別に英語の勉強が得意だった記憶はないんですが、振り返ってみると言語習得に関してはいろいろ考えてきたかも、と思い、思いつく限りのことを書き下してみました。よければご笑覧ください。 中村の経験のなかで比較的ユニークなところ 高校生のときに通っていた学校のプログラムで2週間ほどアメリカの高校へホームステイしにいった。その後、ホームステイ先の子たちが日本にやってきて、それをアテンドするというこ

          英語学習について──個人的な経験を中心に

          BIMにおけるデータ加工プロセスに関する一考察──closedBIM、openBIM、noBIM

          最近linkedinを始めたんですが、ウーブン何某に転職した先輩がいいねをつけていた投稿が非常に面白く、執筆者に翻訳してもよいか聞いたらご快諾いただいたので、訳してみました。テーマはBIMです。closedBIM、openBIM、noBIMというワードが個人的には刺さりました。「UIを17回マウスクリックするのも、pythonで40行書くのも、データストアから欲しい情報を取り出すためのクエリを作っているという意味では等価」というのも重要なパースペクティブだと思います(余談です

          BIMにおけるデータ加工プロセスに関する一考察──closedBIM、openBIM、noBIM

          『スマート・イナフ・シティ』 訳者あとがきを全文公開します

          8月に訳書を出版しましたご無沙汰しております。中村です。noteでは報告が遅れたんですが、今年の8月に初めての翻訳書となる『スマート・イナフ・シティ──テクノロジーは都市の未来を取り戻すために』が出版されました。大学の先輩で、現在MIT Media Labに所属されている酒井康史さんとの共訳です。 特設サイトを作りました出版から2ヶ月、いくつかオンラインイベントをやったり、twitterでクチコミも見れられるようになってきたので、それらをまとめた特設サイトを作りました。今後

          『スマート・イナフ・シティ』 訳者あとがきを全文公開します

          【建築生産マネジメント特論講義】 建築生産と情報のあり方──情報化の利点は建築の利点か

          本稿は、東京大学大学院にて開講された権藤智之特任准教授による講義『建築生産マネジメント特論』を筆者が一部再構成し、テキストベースで公開するものです。 第三次AIブームとよばれる昨今、情報技術による社会革新を訴えるニュースを見ない日は無い。建築界にも、情報技術による意匠表現から施工技術の革新に至るまで、「情報化」による変革を期待する言説は数多く流通している。 しかし建築生産に関して言えば、こうした状況はいまに始まったことではない。戦後日本の建築生産はいつも、コンピュータによ

          【建築生産マネジメント特論講義】 建築生産と情報のあり方──情報化の利点は建築の利点か