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求職リアル‼

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人生何度目かの求職活動。 生活の大半を占める仕事という、生きて行くための居場所探しは、社会に出て働くという現実の難しさと厳しさをまざまざと見せつける。 働くことは生きることなのか…
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#面接

1月8日

 月末に受けた面接の結果が届いた。久々に【不採用】という文字を目にする。久々なのは、ずっと【採用】だったからではなく、ずっと働きたい仕事に応募する機会がなかったからだ。
 面接に嫌な感じはしなかった。十ヶ月未満の短期だし、望んでいる正社員の道ではなかったが、期間が限られていても自分の身になると信じ、したいと思えた仕事だった。
〝面接〟というより、〝雑談〟といった風情で、リラックスできたが、あまり興

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12月19日

 面接を辞退した。
 自らに課した大掃除のノルマを日々果たし、月末の総仕上げを残しただけで、面接準備に備えるための丸一日は確保できたものの、十日間悩み続け、葛藤し、内心、進むか引くかの押し問答であった。
 石橋を叩き過ぎて渡らないのは、私の悪い癖かもしれないが、辞退を決めた後、心からホッとした。肩の荷が下りた…という身軽さに、後悔はしなかった。
 辞退のメールを送った後、儀礼的ではないが、短い承諾

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8月11日

 丸一ヶ月書かずにいたのだと、今初めて知った。書かなかった理由をここに記すのは止めにする。受け入れられないこと、受け入れ切れないこと、受け容れたくないことがずっと心の中に鎮座している。ようやくこのフォルダを開く気になったのは、何度目かの振出しに戻ったせいだ。

 先ず、オンライン面接から二次面接に臨んだ遠方の求人は、見事に撃沈した。想定外のことが多過ぎて、プラスマイナス0になるのだとしたら合格も

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7月11日 ①

 まさかの一時通過を果たしたオンライン面接の、二次面接に臨んだ。
片道二時間の遠方。万が一、合格して通うことを考えたら不安の方が大きい。しかし不合格なら再び路頭に迷うだろう。働くことを望むから、この無謀な求人にさえ応募しようと思ったのだ。
 面接先は、一年近く会っていない友人が住む町で行われる。ばりばり働いている人との関われば、自分と比較して落ち込む原因になるという自覚があるから、ちゃんと仕事が決

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6月8日 ②

 ほぼ二ヶ月乗っていなかったせいで、バイクのエンジンがかからない。キックで試すとすぐにかかり、年度末にメンテナンスのタイミングが合ったのと、今が真冬でなくて良かったと感謝した。
 面接先は誰もが間違えるらしい。事前に目標物を知らされてはいたが、インターネットで調べてみても把握できず、スマホの地図で調べてもわからなかった。
 十分前に目標物には辿り着いていたが、応募先の会社が見当たらない。何度も行っ

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6月5日 ②

 失業給付認定時間の猶予は30分で、大通りを2度右折し損ねたものの、何とか10分を残して到着。反ってそれが良かったようで、一人待っただけで認定は終了した。
 検索をかけ、少しでも気になった求人を印刷。見比べて消去法で絞って行く。気になった求人…落ち着いて考えてみると、到底毎日通えそうにない遠方のものが8割。残り2割の応募状況を確認し、帰って再検討しようと順番を待った。
 空いているように思えたが、

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4月8日

 何ひとつ上手くいかない日というのが時にある。今日がそんな日だった。
 マンモグラフィでは異常なかったが、エコー検査も無料で受けられると、
先週、検診先から電話をもらった。曜日と時間限定で、今日がその最初の日。朝一で病院へ行くが、受けられなかった。昨日の緊急事態宣言の影響で、検診関係は全て断っているのだと…。
 予約本の引取りも、昨日の時点でキャンセルを余儀なくされたので、午前中の予定が皆無になっ

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4月7日

 珍しく、電話がよく鳴る一日だった。
 深夜1時に鳴った妹からの電話。過呼吸で救急搬送されたという本人からの連絡だ。昨年に引き続き、恐らく2度目。そんな時間に連絡して来ること自体、意味がわからない。東京と大阪で、しかもこんな社会情勢の中、何をどうせいと言うのか。心配かけたいだけなのはわかるが、振り回されていては身が持たない。冷たいが、既に限界である。私はスルーしたが、電話を取った母は不眠に陥って睡

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⑦つなぎでアルバイト

 一応、契約満了での離職なので、失業保険が降りるまで猶予を待たなくて良い筈だが、一日も早く定職に就きたい。過去の無職経験から、家に籠っている時間が長ければ長いほど、再び外へ出ることがしんどくなるのが予想出来るからだ。年齢的にも転職は最後にしたいため、定年まで働ける正社員での就職を目指しているが、好き過ぎるけれど食べて行けない適職から離れる決意をした反面、何が代わりになるのかわからなくなった。
 

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