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常にお尻を叩いておかないと動くのを止める人

設定した目標を課せられて、目標達成のために定期的にチェックをされることで、きちっと目標を達成できる人がいます。

そういう人は、お尻を叩かれると目標に向かって動く半面、課せられた目標をクリアした後に、チェックされる対象から外されると、途端にマイペースとなり、PDCAを定期的に回していた時の動きが停滞する傾向にあります。

PDCAを外部要因によって回されているか、それとも自らの力で回せるか、その差が出てしまいます。

こういう人は、自己管理が杜撰です。

自分に甘いという言い方もできます。

今のままの自分でいいと思っているから、強制的に動かされないといけない時以外は動けません。

何故ならば、与えられた目的や目標以外には、自らの中から生み出される目的や目標がないから。

もっと言えば、自らの成長に対して関心がないということでもあります。

例えば、こうした人が上長であった場合。

自らが部下たちに「どう思われたいか」、「どう見られたいか」。

こういう欲が無ければ、自らへの関心は払えませんし、結果自己管理が杜撰になります。

そして、自らに関心を払わない人間は、周囲にいるスタッフたちにも関心を払いません。

当然ながら、営業所の環境は良いものにはなりません。
動かない上司のもと、誰も動かない環境が作りだされます。

こういう人は、もともと常に上司に尻を叩かれてきた関係性の中で、愛情を持って育てられたのかもしれません。

だから、いつまで経っても可愛がってくれていた直属の上司との関係性はそれほど悪くならないのかもしれませんが、今は自分にも部下がいる立場。

人間性と役割は別です。

未だに尻を叩かれているようであれば、例えその立場に立ったとしても、自分自身は部下の尻を叩くようにはなれません。

上長としての役割を果たしていくからには、まず必要なのは自身を振り返ってみること。

どのような営業所にしたいのか。
これは自分だけでなくスタッフと一緒に追いたい目的です。

ただし、目的へ到達するために設定する目標については、自分自身が具体的に行動できる目標を立てる必要があります。

どのような自分でありたいのか。

これは、自分自身の尻を叩くためのチェック項目となります。

そして、その設定した自らに課した目標を、部下たちの前で宣言することです。

これから私がこの項目に沿って行動しているかどうか、部下であるスタッフ皆さんチェックしてくださいね、という宣言です。

これをすることで、定期的に部下と面談する時も、一方的に相手の悩みや相談を訊くのではなく、「今の私はどうか」「ちゃんと宣言どおり行動しているかどうか」、部下からのフィードバックを受けることが可能となります。

「部下のためにも営業所のためにも、自分のためにもこのままではいけない」と自らの在り方に気づいて、行動を変えようと具体的に動き出してくれるのが一番ですが、常に上司のチェックが必要な人というのは、本来管理職においてはいけないのだと思っています。

いずれにしても、先日のコラムで触れた「ささやき女将とアホ息子の社長の関係性」と同様に、他人に尻を叩いてもらわないと動かない上司の下で働く部下は、不幸でしかありません。

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