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朝4時、突然の来客。
午前4時。玄関の方からガチャガチャと音がして目を覚ます。
夫か。「今日は忘年会だ!」と大張り切りで出社した夫がこんな時間に帰宅したようだ。しかし声も聞こえる。酔っ払いのひとりごとにしてはずいぶんハキハキと。なぜ?
ベッドから起き上がり、寝室のドアを開け、「おかえりー」と声をかけてみる。すると夫はわたしを見て、ばつの悪そうな顔で「あぁ…起きたか…」とこぼし、「ほんとにごめん!!これは緊急事態なん
一大プロジェクト『ロイホのオムライスを食べる』
これは、ロイヤルホストのオムライスを食べるために前日から準備をした記録です。
ロイヤルホスト。それは、田舎の超庶民派家庭に生まれ育ったわたしにとって、子どもの頃は存在さえ知らないファミレスだった。
そのためデビューは遅く、たしか今から5年ほど前。義理の父母と一緒に食事に行ったときである。メニュー表を広げてわたしはおどろいた。
お義父さま、お義母さま。これが、ファミレスなのですか?
どのメニ
プロの仕事に出会ったとき、いつも感じること。
みなさんは包丁を研いだ(もしくは研いでもらった)ことが、あるだろうか?
恥を忍んで言う。わたしはこれまで一度もなかった。まあまあ長かった一人暮らしの間も、結婚してからも、一度も。酸いも甘いもなんでもかんでも一本の包丁で切り続けてきた結果、切れ味はどんどん悪くなった。刃の鋭さですぱん!はなく、力を加えることでなんとかぐににににと切る感覚。でも、こんなもんだろうとも思っていた。
そんなわたしが先日
「道まちがえてよかった」と思えるようになってきた。
あるとき、夫の運転する車ででかけていたところ、ナビが教えてくれる最短ルートから外れてしまった。夫が「あ!まちがえた」と気づいてしばらく進んだとき、目の前に突然、でっかくてド派手なテントが現れた。なんじゃこりゃ!とびっくりして調べてみると、サーカスだった。サーカスなんて子どもの頃に行ったきり。まだ期間が始まったばかりだというので、チケットを取ってふたりで見に行こうと話が盛り上がった。そのとき夫がぽつ
もっとみるなりふりかまわずに生きてやろうと思う。
あまり夏の思い出らしい思い出は作れないまま、今年の夏は終わるかもしれないなあと、今日ふと思った。花火大会にも行っていないし、海水浴もバーベキューもしていない。家庭の事情でなかなか動けなかったのもあるし、不妊治療をがんばっていて気持ちと体力が夏に追いつかなかったのが大きい。
でもその分、今年の夏はたくさん言葉と向き合った。書いて、消して、書いて、書いて。こんな夏は今までになかったかもしれないと思う