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エッセイのようなもの

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エッセイと呼んで良いのだろうか?
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#この経験に学べ

寝られなくても、たのしくなくてもいいや。

寝られなくても、たのしくなくてもいいや。

昨夜は睡眠の体勢に入ってからすぐに寝つけた。朝まで起きずにぐっすりと眠って、目覚めたときに「あ~!わたし寝たー!」と力がみなぎってくるなつかしい感覚があった。何日ぶりだろう。

昨年あたりからかな。睡眠第一、寝るの大好きだったわたしが、寝ることに苦戦する日が増えた。わたしが寝ようとすると、これから起こるかもしれないことへの恐怖や、過去にやらかしてしまったことへの恥ずかしさや悲しさなんかがむくむくと

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「道まちがえてよかった」と思えるようになってきた。

「道まちがえてよかった」と思えるようになってきた。

あるとき、夫の運転する車ででかけていたところ、ナビが教えてくれる最短ルートから外れてしまった。夫が「あ!まちがえた」と気づいてしばらく進んだとき、目の前に突然、でっかくてド派手なテントが現れた。なんじゃこりゃ!とびっくりして調べてみると、サーカスだった。サーカスなんて子どもの頃に行ったきり。まだ期間が始まったばかりだというので、チケットを取ってふたりで見に行こうと話が盛り上がった。そのとき夫がぽつ

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夫に忠告された話。

夫に忠告された話。

先日、夫はソファにだらんと横になって、テレビを見ながらこう言った。

「〇〇ちゃん(わたし)、かかった馬にならないようにね」

かかった、馬?かかったってなに?聞いたことのない言葉で、漢字も意味もわからなかった。

夫は「かかるはかかるだよ」と言って意味を教えてくれないのでググってみる。どうやら競馬用語で、漢字は掛かる。レース中に馬が興奮状態になったりすることにより、勝手にハイペースで前に出てしま

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速達女子を卒業して、ハーゲンダッツを食べてやる!

速達女子を卒業して、ハーゲンダッツを食べてやる!

わたしは速達女子である。それは、なんでもかんでも、速達で送る人のことだ。

ここ1ヶ月くらい、ちょっといろんな提出締め切りが重なって、中には郵送のものもいくつかあった。もう!令和だって言うのにな!と思いながら汗だくで郵便局に通ううち、クールな仕事人であるおばちゃんスタッフに顔を覚えられて、やさしくしてもらえるようになってきた。ちなみにおばちゃんは、わたしが「速達で!」と言うと、すこしうれしそうな顔

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なりふりかまわずに生きてやろうと思う。

なりふりかまわずに生きてやろうと思う。

あまり夏の思い出らしい思い出は作れないまま、今年の夏は終わるかもしれないなあと、今日ふと思った。花火大会にも行っていないし、海水浴もバーベキューもしていない。家庭の事情でなかなか動けなかったのもあるし、不妊治療をがんばっていて気持ちと体力が夏に追いつかなかったのが大きい。

でもその分、今年の夏はたくさん言葉と向き合った。書いて、消して、書いて、書いて。こんな夏は今までになかったかもしれないと思う

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採卵をしたのだから。

採卵をしたのだから。

※不妊治療のことを書いています。まるっきり主観です。読みたくないなあ、興味ないなあという方は、また別の記事を読みに来てもらえるとうれしいです。

そうだ。いつもは行かないこじゃれたカフェでランチをキメて帰ろう。毎日自分のお腹にチクッと注射を打ったのだから。駅のケーキ屋さんでプリンケーキを買って帰ろう。長い待ち時間と急なスケジュール変更に振り回されながらやり遂げたのだから。とんでもなく暑いし、駅から

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プラス5万円か? マイナス5000円か?

プラス5万円か? マイナス5000円か?


このところ駐輪場でずっと眠っていた原付を、ついに手放すことにした。

夫がバイクの買取をしてくれる某業者さんに電話をして、原付の基本情報を伝えると「実際に見てみなければわかりませんが、それですと最大5万円ほどになると思います。ですが状態などによっては、逆に5000円ほど費用が必要になるかもしれません」という返事だった。

最大5万円。

はあ〜〜これは心が躍る。だって、もう長い間乗っていなくてあ

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フリーランス主婦、家に帰れなくなる。

フリーランス主婦、家に帰れなくなる。

夜10時。朝から外出していて、へとへとになりながらやっと自宅の最寄駅まで帰ってきたわたしは、かばんの中を見て愕然とした。

……え?

とりあえず、一度かばんを閉じよう。

そんなはずない。

深呼吸をしよう。すうぅー。

かばんを見る向きを変えてみよう。

またまたあ〜。そんなばかな。すうぅー。

見えないはずのものが見えるのもこわいけど、見えるはずのものが見えないのもこんなにこわいのか。

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連休最終日は必ず絶望していた会社員時代。

連休最終日は必ず絶望していた会社員時代。

ゴールデンウィークが今日で終わる。朝、サラリーマンの夫が「今日はちょっと仕事やる。30分くらいで終わるやつ」と言って、バタバタとパソコンを開きだした。

休日だと言うのに、お疲れ様ですなあ。じゃあその間にnoteを一本書こうと思い、わたしもパソコンを開いた。

記事を書き終えて夫の方を見ると、まだバタバタしている。「うわ~困ったあ」と髪の毛をかいている。どうした夫。

「くっそ~パソコンのログイン

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フリーランス主婦、やらかす。

フリーランス主婦、やらかす。

朝起きたとき、「今日は一日外に出ない」と決めた。寒いし、今日したいことは家で十分できるから。

ニトリの着る毛布を着て、「まるでこたつソックス」を履いて。うん完璧。この間、「フリーランス主婦が日中ずっと家にいるから電気代が高い」と夫にぼやかれてから、わたしは布をまとうことによって、この電気代が高騰する冬を乗り切ろうとしている。

家事をして、もろもろの作業をして、昼前。いけない、今日の夕飯はカレー

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お金持ちだと勘違いされて頭を抱えるフリーランス主婦。

お金持ちだと勘違いされて頭を抱えるフリーランス主婦。

よい歯医者探しは、よい仕事探しと同じくらいむずかしいことなのではないだろうか。

数年前、引っ越しを機に歯医者さんを変えた。当時は不妊治療にお金をかなり費やしていた。年間100万円以上。とほほ。(我が家はごく一般的な家庭でぜんっぜんお金持ちじゃない。わたしは半額の肉に直進するタイプの節約主婦。)

不妊治療というのは、とんでもない金銭感覚のバグを引き起こす。

当たりが入っているかどうかわからない

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