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【楽曲感想文】Something ELse「ラストチャンス」

こんばんは!
願いを形に出来るように!小栗義樹です!

今日、本当は小説を投稿しようと思ったのですが、間に合いませんでした(笑)

というわけで、今週ちょこちょこと書き続けて週の後半辺りで小説を投稿しようと思っています。読んでもらえたら嬉しいです。よろしくお願い致します。

本日は楽曲感想文を書かせて頂きます。
好きな曲・聴いた曲を題材に感想文を書いていく試みです。

本日のテーマは、
Something ELse「ラストチャンス」
です。

1998年の12月にリリースされたSomething ELseの6枚目のシングル曲です。

電波少年というテレビ番組の企画で次に出すシングルがオリコン20位以内に入らなければバンドは解散するというのを条件に、1つの部屋にこもって作曲する過程を追いかけたドキュメンタリーの中で生まれた奇跡の名曲です。

1990年代のJ-POPシーンには、稀にどこを切り取っても良い曲といえる音楽がいくつか生まれました。このラストチャンスは、紛れもなくどこを切り取っても良い曲と言える音楽の1つだと僕は思っています。

企画をリアルタイムで観ていない僕でも、この曲が持っている大きなエネルギーに背中を押されたような気分になります。追い詰められた人間が持つハングリー精神のようなものを、本来ならば熱量で押し切りたいところを、そうではなくキャッチーで美しいメロディーに落とし込んだというのがこの曲の最大の魅力だと思うのです。

そこには、お客さんに良い曲を届けたいという純粋な思いが鮮やかに透けて見えています。しかしそれは、商業的という言葉で片付けていいようにも思えません。

その要因は歌詞と音のフィット感にあると思います。音の中にピッタリハマる歌詞を充てて、その上でこれだけ強いメッセージとインパクトを与えられる曲はそんなにありません。いや、あると言えばそうなのですが、ラストチャンスには胸が熱くなる偶然性が絡んでいるように思えて、聞いている時にこのフィット感が増したような感覚になるのです。

分かりやすい歌詞に深みをもたせるのって、実はかなり難しいと思います。この曲の意味は、大人になって得たものと失ったものがあったけど、失ったものはもう一度取り戻せるし、機会があるなら何度でも挑戦して取り戻したいというものです。

メッセージとしてはありきたりなのかもしれませんが、逆に言えばありきたりなメッセージを多くの人に伝えて、しかもその人たちを突き動かすというのは本当に難しい。

それは色々な要素が重なって起こる運命や偶然の類です。

ラストチャンスという曲名で運命や偶然を引き当てるというだけでも、十分にドラマが生まれていると思いますし、解散の危機まで脱して有名アーティストの仲間入りを果たしたことも多くの人の胸を打ったと思います。

僕はこの曲は曲としてだけではなく、1つのムーブメントとしてすごい事だったと思っています。ラストチャンスという音楽に大きな説得力を感じるのは、こうした様々な巡り合わせを自分に重ね合わせてみて、今後の人生に大きな期待を予感させるからだと思うのです。

この曲が良い曲であるという感覚は今でも変わらないと思います。日本人に流れてる普遍的な良い曲感覚だと思いますから。

今から音楽、それもポップスを志す人がいたのなら、この曲は聴き込んでおいて損はないと思います。流行り廃りの激しい現代において、消費期限が長い音楽を作るヒントが沢山詰まっていると思います。

というわけで、本日はこの辺で失礼致します。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
また明日の記事でお会いしましょう!








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