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【ニュース感想文】政府の「覆面介入」…市場に指摘する声-荒れる円相場、現実は打ち手乏しく

こんばんは!
2年前は125円台だったのに!小栗義樹です!

昨日の記事でも書いた通り、今日と明日は「ニュース感想文」を書かせて頂きます。先週の火曜日に書いたVポイントの記事のPV数が1万を超えた事もあり、いつもより多くの方から、ニュース感想文へのリクエストを頂きました。

ということで本日・明日は、円安と補選についての記事を題材として、感想文を書かせて頂ければと思います。よろしくお願い致します。

さっそく本題です。

本日の題材はコチラ

政府の「覆面介入」…市場に指摘する声 荒れる円相場、現実は打ち手乏しく

止まらない円安に対し、政府が覆面介入をしたのではないか?などの情報が出ていることをまとめた記事です。

書き方的に、覆面介入に関する確証はありません。あくまで、そうしたのではないか?という形で記事が書かれています。

昨日(29日)の外国為替市場は、1ドル=160円に振れた後、急速に6円ほど円高になりました。

この「急速に6円も円高になった」という部分が、実は政府の介入だった。いわゆる覆面介入だったのではないか?というのが、題材となっている記事の見方です。

まぁ、ここ数日円安が進行していたのにも関わらず、いきなり6円も逆回転するなんてあり得ないわけで、誰かが円を大量に買ったと考えるのが普通です。

そして、今この状態で円を買う必要があるのは誰か?と考えると、日本政府の可能性が高いのでは?となり、公表しない介入が行われたのではないか?という見立てが生まれるのも、そんなにおかしな話ではないと思います。

なぜ急に円安が話題になったのか?

それにしても凄いですね。4/20は1ドル=154円台、4/27は1ドル=158円台ですか。そもそもなんで最近、円安に関するニュースが乱立しているかというと、これを超えたらまずいという見立て、152円を超えてしまったからです。数字の算出先は分かりません。ただ市場では、152円が最終ボーダーラインだったようで、それを超えてしまったことで一気にニュースになっている。そんな状況です。

2年前は1ドル=125円だった

まず、それがどれくらい激しい円安なのかを簡単に表したいと思います。冒頭にも書きましたが、2年前は1ドル=125円台でした。これ、円の価値が「2年前と比較して30円ほど下がっている」という事を意味します。

すごく大まかな時系列を書くと、こういうことになります。
1:2年前、1ドル=125円で騒ぎ始める
2:2022年~2023年、1ドル=150円付近で日本政府が9兆円の為替介入(日本政府が自分たちで円を買うこと)を行う
3:その結果、120円台後半まで円高に
4:2024年4月、再び1ドル=158円台まで円安が進行

そうなんです。この感想文の題材記事を含め、多くのニュースが「円安が止まらない」と騒いでいるのは、なにも今に始まった事ではないのです。2年前から円安は進行していました。一度話題にならなくなった理由は、日本政府が市場に介入して、円を必死に買い、一時期的に円高を演出したからです。しかし、それは根本的な解決になっていないわけですから、またニュースになるのは当然で、特に騒ぐようなことではないのです。

外国為替市場に興味がない人にも知ってほしいという思いで騒いでいるのかもしれませんが、いくら騒いだって、届かない人には届きませんし、知ったところで手の打ちようがないわけですから、ニュースは、身の回りの守れるものを守ってね~というアナウンスをしたほうが良いと思っています。

このまま円安が進むとどうなるか?

ちなみにですが、このまま円安が進むとどうなると思いますか?

簡単に言うと、海外旅行や輸入品(部品や原材料に外国産を使用している物も含む)は、どんどん値段が上がるので、円という資産しか持っていない人は購入するのが困難になります。

また最悪の場合、日銀が債務超過に陥り、ハイパーインフレになります。

簡単に言えば、世界中の人及び日本人全員が円を信用しなくなります。そうなると、円に価値がなくなりますから、円という通貨が一度滅びます。

この辺の話は、youtubeなどで解説動画が沢山出ているので、それを観るのが早いです。なぜ海外旅行にいけなくなるのか?とか、どうして利上げが出来ないのか?とか、日銀が保有している国債がどれくらいあるのか?とか、そういう話を分かりやすく解説してくれます。

円安とはどういうことか?

色々と書いてきましたが、円安とはどういう事かと言うと、
円の価値が下がっているので、円だけで財産を所有している人の資産価値が落ちているよ~
ということです。

円の価値が落ちているから、ドルなどの海外通貨で現地に支払いをしなければいけない海外旅行の値段は上がります。

海外から取り寄せた部品や原材料を円で買おうとすると、円の価値が落ちているのでいっぱい円を渡さないと海外通貨と釣り合いません。部品や原材料を売ってくれた国の人は、その国の通貨で買い物などをするわけで、円は必ず別の通貨に変換されるのだから、円の価値が落ちていれば、その分沢山の円を渡さないと採算が取れないわけです。部品や原材料が海外の物で、それを使った商品を販売する場合、すでに原価で沢山のお金を払っているわけですから、その分売値を高く設定しないと、今度は作った人の生活が危ぶまれることになります。

今、物の値段が上がっている要因の1つはこれです。戦争によって、エネルギーの値段が上がっているという現状もありますが、大きな要因として、そもそも円の価値が下がっているから、ドルなどの海外通貨で買い物をする場合、原価が上がってしまって、強制的に売値を上げないと、生産者の生活が苦しくなるんです。

とまぁこんな感じで、円安がこのまま進行していけば、どんどん物価は上がります。その時、円しか持っていなければ、ドルなどの海外通貨が混ざった商品を買うことが、非常に難しくなるという事です。

本当に色々書きましたが、円で海外製の物を買うのが大変とだけ覚えておけばいいでしょう。一般市民に関係する円安現象で、一番ウエイトを占めるのはこの部分だと思いますから。

僕は今の円安についてどう思っているか?

最後に、僕はどう思っているか?について簡単に書かせて頂きます。

僕は正直、一個人に出来ることなんてないと思っています。知っておくことは大事なことだと思うのですが、知っていても防ぎようがない事も沢山ありますよね。この円安を止めることは一般人には不可能ですから、考えて、怯えて、対策をして、と奔走したところで、別に何かが変わるわけではありません。

そういう事は専門家に任せるべきで、僕たちがやるべきことは「専門家がちゃんとサボってないかを見張ること」「専門家だけが得をしないように言葉にし、形に残すこと」だと思います。実権を持っていれば、そいつだけが美味しい思いをするように采配することなんて簡単です。人間は弱いから、いつだって都合の良い方向へ流れます。僕たちはそれを阻止するため「監視し、議論し、行使する必要」があると思います。

もちろん、円以外の資産を余剰金を使って持っておくなどの対策も必要だと思いますが、それ以前に重要なのは、動いている人間をきちんと監視して、なんとかせい!と声を上げることで、それをきちんとやっておけば、一生懸命国の人間が動いてくれると思います。

円安について、本当に色々と書いてきましたが、僕は怯えてもしょうがないという考えで、こういう難しい事は専門家に任せましょ!というスタンスです。

一貫して、うまく伝わったか不安なのですが、こんな長い記事をここまで読んで下さり、本当にありがとうございました(笑)

あんまり重く考えないでほしいなと思います。厳しい状況だと言われていますが、なんとかしようと動いている人がいるのも事実ですから。

というわけで、本日はこの辺で失礼いたします。
また明日の記事でお会いしましょう。
さようなら~


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