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#エッセイ
少し面倒 そしてほんのり…
毎年このくらい時期って、いささか面倒である。
「明けましておめでとう」にはもう遅くって、お互い、「なんか今頃だとね〜」ってな目配せがありつつ、明けましてを省いて「今年もよろしく」くらいの挨拶となるのだ。
その「間」が、何とも億劫なのである。
年始の挨拶など無い方が楽だ。
かと言って、「いつもお世話になってます」の一言で済ませてしまうと、逆に何だか素っ気ないというか、愛想がないと思われはしまい
またきっと聴くだろう
先日も書いように、この時期、無性にジャニス・ジョプリンを聴きたくなる。
夏の終わりを静かに見送る。
そんなジャニスの『サマータイム』は本当に心に沁みるのだ。
見送られる夏を思いながら、ぼんやりとと考える。
よく彼女の声を評して「魂の…」と表現されるが、生き急いだ彼女の魂は何を伝えたかったのだろう。
澄み渡る声とは程遠いハスキーボイス。
それでいて、誰よりも無垢な、時に、純粋が故の危うさすら感じ
ジャニス・ジョプリン、そして晩夏
日に日に陽は傾き、黄色い日差しがかすれた葉に照りつける9月の初旬。
目に映る全てのもの、吹き抜ける風すらも、なんだか疲れ切ってしまっているように感じる。
そんな時、いつも無性に聴きたくなるのが「ジァニス・ジョプリン」だ。
どこか気怠さを帯びたハスキーな声が、夏の終わりにピッタリな気がするのだ。
今は日も暮れて、微かな風がレースのカーテンをフワリと揺らせている。
風呂上がりの隙だらけの格好で、