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拝啓 まだ、生まれていない君へ。

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まだ生まれていない未来の赤ちゃんにメッセージを書いています。
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#創造

親の檻をぶち壊して出て行ってくれ

俺の教育目的である「幸福、自由、意味を創造できる人間になってもらう」ために考えていることを伝えてきた。

もう伝えることは伝えたつもりだ。

最後に、手短に1つだけ伝えよう。

それは、これまで俺が伝えてきたことは、ほとんど、あるいはすべて、君にとっては正しくないかもしれない、ということだ。

「最後の最後になんだよそれ」という感じかもしれないけど、俺が君に伝えてきたことは別に正解や答えじゃない。

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拝啓 まだ、生まれていない君へ。

1. 学校1-1. 勉強ってなんだろう

1-2. 良い大学に入れば人生上がり?

1-3. 自由を奪う場所としての大学

1-4. 偏差値で良い大学と頭の良さを測れるのか

1-5. 年収1000万より年収500万が高給?

1-6. 理系より文系が偉い?

1-7. 学校より協調性を育むのに優れた場所

1-8. 自分の頭で考える?

1-9. 考えるのは本当に自分の「頭」?

1-10. 職

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競争の檻から脱獄する鍵、持続的創造

前回:プロフェッショナルの練習量

2. 仕事2-5. 競争の檻から脱獄する鍵、持続的創造競争は檻みたいなものだ。競争の檻の中にいる限り、君は大勢のライバルに負けないような努力を続けなければいけない。競争が檻だと言える所以は、君が主観的にどれだけ頑張ったと思おうと、ライバルが君より努力していたら勝てない、つまり負けるということだ。

競争の檻の中には、決まったルールや評価基準がある。だから、君がど

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創造が頭の中にしていること

前回:キャリアはTでもHでもなく、オリジナルの星座の方が美しくない?

2. 仕事2-7. 創造が頭の中にしていること競争の檻から脱獄する鍵は、持続的創造だといった。そういうわけで、創造について考えてみよう。

創造ってのは、「なにか新しいものごとをつくる」ってことだ。ポイントは「新しい」ということだろう。けど、「新しい」ってどういうことだろう。

新しいという言葉は、初めて見聞きしたように感じた

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創造のつくり方

前回:創造が頭の中にしていること

2. 仕事2-8. 創造のつくり方創造の正体が見えてきたところで、創造するためのコツみたいなものを少し考えてみよう。

創造は、 頭のなかにまだ存在しない「つながり」をつくりだすことだった。どうすればこれができるのだろう。

シンプルに考えると、「食」みたいに創造したい領域を1つ決めて(固定して)、それとつながっていないものをつなげるように考える、というやり方が

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本当の守破離のプロセス

前回:創造のつくり方

2. 仕事2-9. 本当の守破離のプロセス日本には世界に誇れるオリジナルな思想がたくさんあるけれど、その中に創造についての考え方もある。守破離だ。

守破離は、あらゆる活動が創造に至るまでの過程を言い表した言葉だ。

守破離では、創造活動は「守」から始まるとされる。守は、型を身につけるという意味だ。つまり、すでに知られた知恵を学ぶ段階だ。子どもが生産活動をせずに学校で学んで

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人工知能時代にもっとも大切な1つの感情

前回:本当の守破離のプロセス

2. 仕事2-10. 人工知能時代にもっとも大切な1つの感情君が大きくなったとき、人工知能はどのくらい進歩しているんだろう。人間の競争相手になっているんだろうか。それとも、人工知能からすれば人間は競争相手にすらならなくなっているのだろうか。

現時点では、人間はチェスや将棋、囲碁などで人工知能に負けている。そして絵画や文学などの領域で人工知能は創造活動に取り組み始め

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創造による幸福

前回:ノブレス・オブリージュと愛

3. 仕事3-4. 創造による幸福幸福を創造するための3つ目の鍵は創造だ。創造については仕事についての話の中で触れた。そこでは、競争の檻から脱獄するための鍵として話した。創造が素晴らしいのは、幸福を生み出すこともできることだ。

創造の起源を探れば、やっぱりこれも生存と繁殖に有利だったから育まれてきたということになると思う。高いところにある食べ物をとるとき、自分

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