マガジンのカバー画像

あまねく紡ぐ次代の民藝=「萬画(ミリオンアート)」の世界

800
運営しているクリエイター

2021年12月の記事一覧

深夜、電話にスキマスイッチが出た

深夜、電話にスキマスイッチが出た

10月の終わりのことだ。

「もしもし」

電話に出たら、スキマスイッチに繋がった。

令和のおとぎ話である。

将来、孫に言ってもたぶん信じてもらえない。実際のところ家族には信じてもらえなかった。

夜中に、スマホの着信音が鳴った。

画面を見る。

Oさんだった。

凄まじい審美眼を持ち、漫画や映像作品のプロデュースをしている人だ。

「Vガンダムは全然ヴィクトリーしてないのではないか」などの

もっとみる
「10年前は銀行口座を晒していた」月額制ファンコミュニティで生活する漫画家は、ファンからの支援をどう得てきたのか

「10年前は銀行口座を晒していた」月額制ファンコミュニティで生活する漫画家は、ファンからの支援をどう得てきたのか

漫画家でありながら、趣味である豪快な料理のブログなど、ジャンル問わずさまざまなコンテンツをインターネットに放ってきた小林銅蟲さん。

1年ほど前に子どもが生まれたこともあり、制作活動ペースを抑えていますが、月額制ファンコミュニティ「pixivFANBOX」を通じたファンからの支援で生活できているそうです。

彼がファンから支援を受けていたのは10年近く前から。当時はネットに銀行の口座番号を公開して

もっとみる
ごはんが美味しそうなおすすめ漫画3選

ごはんが美味しそうなおすすめ漫画3選

美味しいごはんが好きで、気づいたら本棚が小説もエッセイも漫画もごはんの話のものばかり。
今回は美味しいご飯が出てくる漫画の中でも、もう何万回と読み返している大好きな3作品を紹介したいと思います。

きのう何食べた?こちらは最近映画が公開されたり、ごはん漫画といえば!な作品ですね。数年前にもドラマがやっていたり、知っている方も多いと思います。個人的にはドラマより漫画の方がごはんの話が多くて好きです。

もっとみる
100年先も続く施設へ 石ノ森萬画館 開館20年 まちの象徴

100年先も続く施設へ 石ノ森萬画館 開館20年 まちの象徴

 石巻市の観光拠点の一つ石ノ森萬画館=同市中瀬=は、7月23日に開館20周年を迎えた。「マンガの街石巻」を象徴する同館は、多くの魅力あふれる特別企画展を開催し、2月に来館者累計350万人を達成。県内外にファンを持つ人気の施設となっている。コロナ禍で中止となったイベントも多かったが、6月にマルホンまきあーとテラスで開かれた「アニメージュとジブリ展」と連動した企画展では、相乗効果で全国から訪れる人たち

もっとみる
赤松健先生、参院選出馬へ

赤松健先生、参院選出馬へ

◉漫画家の赤松健先生が、来年の参議院選挙に出馬とのこと。個人的には、漫画家協会の改革から漫画図書館Zの立ち上げなど、実に精力的かつ的確な手を打っているので、応援したいです。しかしこの件を報じたニュースが「若年層の集票狙い」とか、失礼な見出しですね。元記事は共同通信の配信。朝日新聞などを退職した人間が流れているせいか、近年は左傾化が顕著な共同通信や時事通信ですから。

【自民「ラブひな」作者擁立へ 

もっとみる
#漫画家ミライ会議 2021を終えて

#漫画家ミライ会議 2021を終えて

漫画家ミライ会議、無事終了しました

今年も、一年が終わった。

漫画家ミライ会議が終わると、そんな気持ちにさせられます。そう、2021年12月9日と10日に開催したナンバーナイン主催の漫画家向け無料オンライントークイベント「漫画家ミライ会議」が、無事に終わりました。

僕の立場は、昨年同様に総合プロデューサーでした。オンライントークイベントの経験値がゼロだった組織において、唯一前職で(技術側では

もっとみる
萌え絵のルーツを愚考する

萌え絵のルーツを愚考する

◉Twitterで小森健太朗先生が、こんなツイートをされていました。東浩紀氏からは、いつの間にかブロックされていたので、元のツイートは転載できません(ログアウトして見に行くほど興味も関心もない)が、小森先生の鋭い指摘だと思います。なので、萌え絵と呼ばれるものがどういう文化の流れの中から形成されていったか、自分なりの考えをまとめておこうかな、と思った次第。学術的な論考ではないので、個人の愚考ですm(

もっとみる