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2021年4月の記事一覧

映画『14歳の栞』かつて14歳だったあなたに届け

映画『14歳の栞』かつて14歳だったあなたに届け

実在する中学校の「2年6組」35人全員に密着したドキュメンタリー映画です。特定の主人公はいません。ひとりひとりの物語を見せていく作品。

主題歌はクリープハイプの「栞」です。主題歌がどう使われているのか確かめたくて観に行きました。

企画・プロデュース栗林和明、監督竹林亮。2021製作。

あまりないタイプの映画だと思います。予告編を観ていただけると雰囲気が伝わりやすいと思います。

14歳という

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街の上で

街の上で

東京に住んでいた頃によく行っていた街、下北沢を舞台にした
映画『街の上で』を観ました。

日常系のストーリーで、出演者一人一人を実に丁寧に魅力的に撮られているなぁと思う映画でした。
役者でもありませんがこの映画に出たいとかこの人に撮ってもらいたいとかいう気持ちが分かるような気がします。

一緒に見に行った妻に劇場を出てどうだった?と聞くと
「「好きなの?」とか「好きやわ」とか多かったなぁ。
 シモ

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Anne with an 'E'

こんばんは。

Netflixで「アンという名の少女」を2話見ました。NHKでも放送してましたよね。

有名な「赤毛のアン」のお話です。

私は赤毛のアンを読んだことがなくて、昔見た劇団四季のミュージカルでストーリーを知りました。

孤児院から来た少女アンを引き取り一緒に暮らすことになるのがマシューとマリラの老兄妹。

マシューは物静かで心優しい人。マリラは一見厳しい人なのですが、作品の中で、アン

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『愛がなんだ』はなんなんだ

『愛がなんだ』はなんなんだ

しんどい恋愛小説が大好きだ。

その中でも群を抜いてしんどい恋愛小説なのが角田光代さんの「愛がなんだ」。

大好きすぎて年に一回は読み返すのに、毎回読んでも感想は「しんどい…なのにまた読みたい」。

そんな愛がなんだ、がNetflixで配信された。

わたしが本を読むきっかけになったのも、映画が公開され、よく名前を聞くようになったから。
ただ映画はお恥ずかしながらあんまり見ることがなく…DVDを借

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映画『ニュー・シネマ・パラダイス』映画を愛するすべての人へ

映画『ニュー・シネマ・パラダイス』映画を愛するすべての人へ

原田マハの小説「キネマの神様」の中に映画「ニュー・シネマ・パラダイス」が登場します。

この映画は過去に観ているのですが、有名なラストシーンは覚えていても、細部は忘れていました。Amazonプライムで再び観てみることに。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督・脚本。エンニオ・モリコーネ音楽。1989年製作。イタリア・フランス合作。

1989年カンヌ国際映画祭審査員グランプリ。1990年アカデミー外国語

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アカデミー賞最有力・映画「ノマドランド」は、人の死生観を新たにする‘浄化作用’のある映画。



あなたの心の奥底の静かな場所に降りて、人生を感じることができる映画だ。

彼女たちのノマドライフを眺めながら段々と感覚が研ぎ澄まされ、最後には浄化されるような感覚になった。

「ファーゴ」「スリー・ビルボード」のオスカー女優フランシス・マクドーマンドが主演を務め、アメリカ西部の路上に暮らす車上生活者たちの生き様を大自然の映像美に満ちたロードムービーだ。

マクドーマンドが演じる60代女性ファー

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