Q-One

シネマエッセイスト。 映画プロデューサー🎞→ミニシアター編成マネージャー→リゾートコー…

Q-One

シネマエッセイスト。 映画プロデューサー🎞→ミニシアター編成マネージャー→リゾートコーディネーター。妻と息子2人。趣味はヨガ🧘‍♂️

最近の記事

  • 固定された記事

映画「湯を沸かすほどの熱い愛」がくれた大切な想いと奇跡の話。

今日、4年越しの念願叶って 妻とこの映画を観た。

有料
300
    • 映画「ドリームプラン」夢への執念凄まじい父親演じたウィルスミスはアカデミー賞で司会ビンタし10年間出禁で人間の業は巡る。

      信念とは何か。 異常とも思える執念。 ウィル・スミスの渾身の演技を目に焼き付けた。 世界最強の女子テニスプレイヤー、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を世界チャンピオンに育てあげた父親リチャードを演じている。 教育方針は真似したいとは思わないが、夢を諦めない、信じ抜く本質には、心打たれた。 ギャングがはびこるコンプトンで娘たちを目標に導く難しさ。厳しい現実。殴られて、銃を突きつけられる。 生き抜くだけでもタフな中、娘たちを別のステージに移していくにはどれだけの困

      • 映画「アメリカン・スナイパー」日常に戻っても地獄は続く戦争の恐ろしさ。

        地獄は終わらない 「アメリカン・スナイパー」映画レビュー 前半の戦場の緊迫性が、後半、日常に戻っても繊細かつ濃密な音響、映像構成により、まったく途切れず、劇場では逃げ場のない緊張を強いられつつ、天才狙撃手クリス・カイルの精神崩壊を凝視し続けた。 理屈でいくら正義を言い聞かせても。精神は深く深く蝕まれていく。クリスの戦場と無事を願う妻とのカットバックも地続きだが、帰国後、戦場と日常すべてが地続きになってしまう恐ろしさ。。 エンディングは、現実世界が映画世界を飲み込んでし

        • 映画「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」レビュー。名優が奏でる長年連れ添う夫婦の味わい。

          モーガン・フリーマンの語りから始まると、それだけで物語が上質に感じるという鉄板の法則が活きている 笑  やはり彼の物腰、語り口調、何だろう、聴いているとα波が出るのだけど、、 そして、ダイアン・キートン。ほんと演技うまいなぁ~。当たり前だけど、、元々ウディ・アレンのミューズ、そして、彼女ほど、年を経て、そのユーモアセンスとチャーミングさを漂わせている女優を私は知らない。 この2人がニューヨークで長年住んできたアパートを売る話といえば、面白くないわけがない。私も経験あるけ

        • 固定された記事

        映画「湯を沸かすほどの熱い愛」がくれた大切な想いと奇跡…

        • 映画「ドリームプラン」夢への執念凄まじい父親演じたウィルスミスはアカデミー賞で司会ビンタし10年間出禁で人間の業は巡る。

        • 映画「アメリカン・スナイパー」日常に戻っても地獄は続く戦争の恐ろしさ。

        • 映画「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」レビュー。名優が奏でる長年連れ添う夫婦の味わい。

          映画「怒り」は役者陣の渾身の演技と生の感情に心が震える「覚悟」の映画だ!

          改めて観ても演技陣が素晴らしい✨ 彼らの生の感情を受け止めるだけで なぜだか涙が止まらない。 「怒り」映画レビュー 映画「怒り」は豪華役者陣の渾身の演技に心震える「覚悟」の映画だ。 この映画は、その壮絶たる役者陣の演技を片時も見逃さず圧倒されつつも、しかと受け止めざるを得ない全編「覚悟」の映画だ。 このレビューで物語はもはや語らない。映画という虚構の中で極限まで自身を絞り上げた末に発露した彼らの真の生身の姿を目に、心に焼き付けた。 渡辺謙。籠る怒りを宿した悲哀を疲弊

          映画「怒り」は役者陣の渾身の演技と生の感情に心が震える「覚悟」の映画だ!

          映画「マリアンヌ」はマリオン・コティヤールの麗しい色気とブラッド・ピットの渋みが魅力の戦争ロマンスの傑作!

          予想を超えて面白く公開当時、劇場で観れて良かった。 「マリアンヌ」映画レビュー マリオン・コティヤールの麗しい色気とブラッド・ピットの渋みが魅力の戦争ロマンスの傑作!「カサブランカ」を彷彿とさせるクラシカルな雰囲気と、ロバート・ゼメキスの戦時中の迫力ある映像再現力と、マリオン・コティヤールの麗しい色気と、ブラッド・ピットの渋みと苦悩の味わいある演技で、久しぶりにハリウッドの黄金期を彷彿とさせる大河ロマンをスクリーンで堪能できたという深い満足感が得られた。 戦時下のスパイ・

          映画「マリアンヌ」はマリオン・コティヤールの麗しい色気とブラッド・ピットの渋みが魅力の戦争ロマンスの傑作!

          映画「ドント・ルック・アップ」レビュー。豪華キャストがふざけ倒すブラックユーモアの極致と人間の真実❗️

          大の大人がみんなしてふざけ過ぎ❗️笑 映画「ドント・ルック・アップ」レビュー。豪華キャストがふざけ倒すブラックユーモアの極致と人間の真実❗️ 大の大人がみんなしてふざけ過ぎ❗️笑 ブラックユーモアとアイロニーの極致❗️ でも最高に面白い❗️ ディカプリオ筆頭にメリル・ストリープやジェニファー・ローレンスやケイト・ブランシェットなどアカデミー賞俳優がずらりと揃い、今をときめくティモシー・シャラメやポップスター・アリアナ・グランデまで豪華キャストがみんな振り切った演技で

          映画「ドント・ルック・アップ」レビュー。豪華キャストがふざけ倒すブラックユーモアの極致と人間の真実❗️

          「トップガン」2部作は中高年にとって、史上最高の自己肯定感爆上がり映画だ‼️

          トムクルーズを見ていると 根源で眠っていた生命力が呼び起こされる。 劇場で見る前に前作をNETFLIXで見る。 まずは「トップガン」の感想だ。 1980年代は2020年代に繋がってる! トム・クルーズの文句なしのカッコよさは彼の作品でも随一! 好敵手アイスマンを演じたヴァル・キルマーの切れ味鋭いカッコよさ! そして、女上官のケリー・マクギリス。色っぽ過ぎ! 疾走感あるドッグファイト、パイロット達のイケイケなノリを最高な音楽が彩り、ワクワクと興奮を限界まで高めて

          「トップガン」2部作は中高年にとって、史上最高の自己肯定感爆上がり映画だ‼️

          「竜とそばかすの姫」賛否両論のワケは脚本にあった。

          「サマーウォーズ」を超える劇場カタルシス体感を超えるか⁉️ という期待を込めてIMAXに観に行った。 映画レビューサイトfilmarksで投稿4時間で400いいねがつき、日本一の反響になりました。 noteにも掲載します。 細田守監督の真骨頂とも言えるインターネット空間の仮想世界が舞台。 現実の舞台は高知県の自然豊かな田舎町に住む17歳の女子高生すずが主人公。 やっぱり自然描写と日常風景は美しい。 すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と2人で暮らし。 母と一緒に

          「竜とそばかすの姫」賛否両論のワケは脚本にあった。

          アカデミー賞最有力・映画「ノマドランド」は、人の死生観を新たにする‘浄化作用’のある映画。

          あなたの心の奥底の静かな場所に降りて、人生を感じることができる映画だ。 彼女たちのノマドライフを眺めながら段々と感覚が研ぎ澄まされ、最後には浄化されるような感覚になった。 「ファーゴ」「スリー・ビルボード」のオスカー女優フランシス・マクドーマンドが主演を務め、アメリカ西部の路上に暮らす車上生活者たちの生き様を大自然の映像美に満ちたロードムービーだ。 マクドーマンドが演じる60代女性ファーンは、リーマンショックによる企業倒産の影響で長年住み慣れた家を失う。 キャンピ

          アカデミー賞最有力・映画「ノマドランド」は、人の死生観を新たにする‘浄化作用’のある映画。

          映画「すばらしき世界」西川美和×役所広司が奏でる日本映画の到達点がここにある。

          切ない。苦しい。哀しい。 それにしても凄い映画だ。 ヤクザの末路と悲哀という意味では、「ヤクザと家族」と重なるがこの映画の深みは段違いだ。 西川美和という監督はどうしてこんなに人間洞察が深く、しかもそれを観客が何層にも分け入って、人間の業の深淵に辿り着くように描けるのだろうか。 本作でその狂おしくも哀しい人間の業を、文句ない程、完璧に具現化させたのは、 役所広司だ。 今、日本映画界で、事実上、演技力、存在感ともに頂点に君臨していると私は思う。 彼の演技を冒頭からラ

          映画「すばらしき世界」西川美和×役所広司が奏でる日本映画の到達点がここにある。

          映画「花束みたいな恋をした」は心抉るリアルな恋愛映画の傑作だった。

          このふわふわしたタイトルを裏切る ここ10年現れなかった’普通にリアルな’恋の物語。 filmarksに書いたレビューが1日で700いいねを超えて、反響全国1位になりました☺️noteにも掲載させて頂きます。 新たなる王道ラブストーリーの傑作!

          有料
          200

          映画「花束みたいな恋をした」は心抉るリアルな恋愛映画の…

          「えんとつ町のプペル」を今見ることの意味

          信じ抜くこと。 たとえ今は星が見えないとしても。。 元旦に希望に満ちた映画を観に行けて良かった。 キングコングの西野亮廣という一人の男の脳の中身を垣間見る。 彼の伝えたい熱いメッセージが満載でありながら、アニメーションとしてもさすがのスタジオ4℃という365度縦横無尽に駆け巡るスピード感に満ちている。 昔、スタジオ4℃と実写映画の劇中アニメーション制作をご一緒して何度もスタジオに通ったことがあるけど、高い技術とセンス溢れる熱いクリエイティブ集団だと思う。 だから西

          「えんとつ町のプペル」を今見ることの意味

          それでも私は映画「キャッツ」を愛してる‼️✨😻✨

          公開当時、酷評の嵐の中、私はきっと少数派に違いない。日本公開の前に米国で撃沈した本作。 最低映画の祭典ラジー賞こと第40回ゴールデン・ラズベリー賞の見事、ワースト作品賞に輝いた作品だ😭 しかも最多9ノミネートで独走状態だった同作は作品賞のほか、ワースト助演男優(ジェームズ・コーデン)&女優賞(レベル・ウィルソン)、ワースト監督賞(トム・フーパ―)、ワースト脚本賞(トム・フーパー&リー・ホール)、ワーストスクリーンコンボ賞(半ネコ人とでも呼ぶべき毛玉たちのあらゆるコンビ)の

          それでも私は映画「キャッツ」を愛してる‼️✨😻✨

          2000年代最高傑作「殺人の追憶」は何度観ても完璧だった。

          WOWOWでやっていたので久しぶりに(5回目)録画して観ましたが、、、 やっぱりヤバい!ヤバすぎる! 何度も観ているのに、後半「やべー」「すげー」と幾度も言葉が漏れました。 冒頭からラストまで本当に全シーンが凄い。画作り、音楽、演技、全てが完璧。後半の畳みかけ方はもう神業。 ポン・ジュノ監督の2作目にしての天才ぶりは正直、「パラサイト 半地下の家族」を超えて映画的醍醐味、ダイナミズムの極致に達していると思います。 思えば2004年に劇場で観た時は映画学校の学生で

          2000年代最高傑作「殺人の追憶」は何度観ても完璧だった。

          2000年代 MY外国映画ベスト70

          私は今まで4000本くらい映画を観てきましたが、 2000年代(2000-2009)で好きな映画の極私的ランキングです。 個人的にはこの70作品は外れ無しの傑作揃い! 全作品、お薦めです。 1位はポン・ジュノ監督のあの作品。 冒頭からラスト、全てのシーンが完璧な映画! 1. 殺人の追憶(2004) 2. 天使のくれた時間(2000) 3. あの頃ペニーレインと(2001) 4. 50回目のファーストキス(2005) 5. ダークナイト(2008) 6. 00

          2000年代 MY外国映画ベスト70