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一日一記

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江草が毎日何かしら考えたことを書く日記みたいなプロジェクトです。 2023年2月から一時的にお休み中でしたが、10月13日より再開します。
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2024年6月の記事一覧

2024年6月振り返り

2024年6月振り返り

毎月末恒例振り返りです。

今年も折り返し地点ですね。これを「もう半分しかない」と考えるか「まだ半分もある」と考えるか。江草の場合、ついつい前者になっちゃうのですけれど、そんなんどっちでもいいわーというぐらい達観した時間感覚を身につけたいものです。

さて、先日の記事でも書いたのですが、今月は個人的にリアルワールドでバタバタと動きがありまして、人生の岐路に立ってる感がありました。それゆえ、note

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AI時代に求められるものは「生き様」かもしれない

AI時代に求められるものは「生き様」かもしれない

こないだ妻とAIが発展した時の社会の未来についてのディスカッションをしていまして。

それで、二人で到達した結論が「これからの時代に求められるのは生き様かもね」というものでした。

ChatGPTなどの生成AIをいじっていて思うのは、一般的な知識や、最大公約数的な意見はAIが提供してくれるように早晩なるだろうなということです。今は、専門家として最新知見を提示したり豊富なエビデンスを紹介するという行

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『あした死ぬ幸福の王子』読んだよ

『あした死ぬ幸福の王子』読んだよ

飲茶『あした死ぬ幸福の王子――ストーリーで学ぶ「ハイデガー哲学」』を読みました。

ユニークな哲学入門書を数多くだされている飲茶氏の最新刊です。本作のテーマはサブタイトル通りハイデガーですね。

哲学者ハイデガーの代表作である『存在と時間』。書籍としてあまりに長く厚く存在感溢れる躯体で、そして非常に難解な内容から「これ読むのにいったいどんだけ時間かかるんだよ……」と、読み手を圧倒させることで有名で

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仕事の責任と報酬は比例しない

仕事の責任と報酬は比例しない

世の中なんとなく「責任と報酬が比例してるんだ」という暗黙の前提あるじゃないですか。つまり、「俺たち(彼ら)の報酬が高いのは、その分、重い責任を担っているからだ」みたいなそういう感覚です。その逆の「重い責任を担う者は当然にそれに値する高報酬をもらうはずだ」という感覚も広く共有されてるように思われます。

医師なんかは特にそういう認識で捉えられることが多いですね。命に関わる責任ある仕事だからこそ高報酬

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この社会で成功する秘訣

この社会で成功する秘訣

いやあ、身も蓋もないブラックな開幕で申し訳ありません。

でも、こういう側面はぶっちゃけ現実としてあると思うんですよね。

何かしらに成功するためには、それに労力や時間を注ぎ込んだ方が有利になる。だから、そうした労力や時間を削がれてしまうようなケアワークは他の人に任せるに限る。

成功の秘訣は究極的にはこうなっちゃうんですね。

もちろん、例外的な人はいますけれど、全体的な傾向としてどうしてもそう

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家事育児専念は「勤労の義務」違反?

家事育児専念は「勤労の義務」違反?

以前、このくるみさんという方の記事がピックアップされて話題になってました。話題といっても賛否両論で、どちらかというと炎上気味になってた感もあります。

育児支援が充実している住民税非課税世帯になるべく、あえて低所得層になることを狙って子育てするのがいいんじゃないかというくるみさんの提案(家族のためにこそ「働かない」という選択)に、「ずるい」と反発を覚えた人たちから非難囂々であったという感じです。(

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もしも世界から睡眠不足が消えたなら

もしも世界から睡眠不足が消えたなら

最近、仕事のことやら、課外活動やら、子育てのことやらで、めちゃんこ睡眠不足の場面がありました。

この週末で睡眠負債を解消してなんとか持ち直したのですが、いやあ、やっぱり改めて睡眠不足は恐ろしいなと思いましたね。

まず、睡眠不足だと、頭が全然働きません。たとえば、普段、わさわさ湧き上がってくるアイディアとか文章とかがパタッと止まってしまう。思考が定まらないのでまずテーマからして全然決まらない。こ

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あなたが好きな物がみんなには人気がない

あなたが好きな物がみんなには人気がない

昨日の記事に少し関連しつつまた別の話なのですが。

「あなたが好きな物がみんなには人気がない」という場面を考えてみてください。

物と言いましたが別に人物でも無形物でもなんでもかまいません。ただ、そのあなたが好きなものがほかの人たちからは全然人気がないという状況です。

AとBの二択があったとして、あなたはBを常々好んで選んでるのだけれど、世の中の人は断然Aを選んでるという状況です。

昨日の記事

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新型「共有地の悲劇」

新型「共有地の悲劇」

新型と言いつつ、別に全然新しい現象でもない気はしますけれど、あえて新しいタイプという立て付けで提案してみようという試みで。

「共有地の悲劇」という有名な小話がありますね。

みんなで使う共有地を設置したところ、みんな好き勝手に利己的に使うことで環境は荒れ放題、資源がついには枯れ果てて、共有地そのものが持続不可能になってしまうという現象を「悲劇」と称してるお話です。

「コモンズの悲劇」とも呼ばれ

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生成AIはアナキズムの夢を見るか

生成AIはアナキズムの夢を見るか

ChatGPTに課金してしばらく経ちました。なんだかんだちょいちょい色々やってると手応え的にも面白く、ますます興味が湧いてきています。

その流れで読んだのがこの本。

現行の生成AIブームはどういう経緯でこうなったのかなというところに興味があり、ちょうどセールで安かったのでついポチッとしてしまいました。

コンピュータ黎明期から、Yahoo!ディレクトリ検索時代、Googleキーワード検索時代を

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noteを毎日書くという習慣

noteを毎日書くという習慣

久々にnote投稿企画に乗っかってみます。

こちらの企画ですね。
#日々の大切な習慣

このお題を見たときにすぐに思いついたのは、まさにここnoteで毎日こうして書いてるこの習慣です。

noteの毎日更新を続けて250日ぐらいはもう経ってるのかな。早いものです。

気分が乗ってる日も、乗ってない日も、晴れの日も雨の日も風邪の日もあるわけですが、今のところずっと書き続けられています。250日。

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人生にifはない

人生にifはない

「歴史にifはない」とはよく言われるのですが、ぶっちゃけ人生にもifはないよねえと最近考えてたりします。

人間誰しも「あの時違う道を選んでいたらどうなっていただろう?」とか「あの時そのまま続けていたらどうなっただろう?」あるいは「あの時思い切ってやめていたらどうなっただろう?」などといった記憶に残る人生の判断の一つや二つはあると思います。なんなら、もっともっとたくさんあることでしょう。

そうし

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人物評価は難しい

人物評価は難しい

コロンブスを扱ったミュージックビデオが炎上していましたね。

歴史上の人物のコロンブスをモチーフにしたこの作品。

コロンブスはかつては偉人として語られていたこともあるし、「コロンブスの卵」のような肯定的な慣用句もあるのですが、実際にはかなりの残虐な行為をなしていた人物であったとして昨今では評価が見直されている、というか、もはや悪名高い悪玉的人物です。

このコロンブスを好意的に取り扱い、しかも、

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記事を短く書こうとすると逆に書けない

記事を短く書こうとすると逆に書けない

毎日note更新などという無謀なことをしていると「今日はちょっと疲れてるし眠いしで軽く短い記事にしておこうか」みたいな気分になる日もあります。

まあ、ご察しの通り今日がまさにその日なのですけれど、でも実は短い記事を書こうとすれば簡単に記事が書けて楽ちんなのかと言うと、意外と逆なんですよね。

「省力化のために短い記事を書くぞ」という制約を課した途端、「うーん、このネタは長くなりそうだな」「うーん

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