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本棚イナマイト・キッド

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私キッドの読んだ本、面白かった本、オススメしたい本を並べてみました もしご覧になってご興味を持たれましたら、お手に取ってみてください
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#読書感想文

「たま」という船に乗っていた。増補改訂版

「たま」という船に乗っていた。増補改訂版

「たま」という船に乗っていた。増補改訂版
の感想を書きましたのでご覧ください↓
#たま #たまという船に乗っていた #読書感想文 #アルファポリス #パルテノン銀座通り

むずかしい事は何一つなくって
簡単なことも何一つない

調子のよかったニッポンの豊かさが溶けてこぼれて。こういう青春があってもいい、こういう奴等が東京の片隅で蠢いていてもいい、その爛熟の象徴であり異端の文化財みたいな「たま」が

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ガニメデ五つの誓い

ガニメデ五つの誓い

J.P.ホーガンの名作SFを読み始めたら面白いのなんの。ここまでの経過と感想を書きました!!
ガニメデ五つの誓い↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/376432056/256246101/episode/6764207
#読書 #SF #星を継ぐもの #読書日記 #アルファポリス これがもし今アニメか海外ドラマになるなら、コールドウェルの声は絶対に銀河

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【#読書】戦争とプロレス【#感想】

【#読書】戦争とプロレス【#感想】

TAJIRIさんの新著
戦争とプロレス プロレス深夜特急「それぞれの場所で」篇
圧巻の一冊でした 詳しい感想と「僕のこと」は以下に記しましたのでご覧ください↓
#読書 #感想 #プロレス #読書感想文 #Mexico

プロレスという文化を通して垣間見た世界、出会って別れた人々、訪れた街やアリーナ。そこでTAJIRIさんは考える。自問自答する。

時に語り合い、飲んだくれ、誰かと戦い、誰かを育て

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武装警察103分署

武装警察103分署

鷹樹烏介さんの新作小説が出たので、近所の老舗書店・豊川堂(ほうせんどう)さんで取り寄せて頂きました

感想はこちらにて↓ https://www.alphapolis.co.jp/novel/376432056/256246101/episode/6515021
4割ドンパチ、3割殴り合い、残り3割でその下準備という
何も心配せず一気に読め!
とGOサインが出る一冊。
祥伝社より発売中

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【読書】けっぱれ相撲道【感想】

【読書】けっぱれ相撲道【感想】

元安美錦で現在は安治川親方の自伝が出版されたので、近所の老舗書店・豊川堂(ほうせんどう)さんで取り寄せて頂きました。毎度、丁寧で迅速な対応です。ありがとうございました。

私が小学校高学年から中学生の頃は、初のモンゴル横綱・朝青龍の全盛期。
まあ強かった。怪力で機敏で、アンコ型でなく大胸筋がガッチリしたマッチョタイプ。足腰の粘りも驚異的で、とにかく場所のたびに何連勝もする。
私も朝青龍が大好きで、

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【読書】銀狐は死なず【オススメ】

【読書】銀狐は死なず【オススメ】

鷹樹烏介(たかぎ あすけ)さんの新作、銀狐は死なず。

主な登場人物が悪党専門の押し込み強盗に殺し屋とヤクザとスパイとテロリスト。で脇役がチンピラと半グレとデリヘル嬢という、悪党どものひしめく終わりなき死のロイヤルランブルとでもいうべき凄まじい一冊です。死とか血とか暴力、謀略、肉弾戦も盛り沢山の傑作クライムサスペンス。

オススメです。ホント面白い。

主人公の銀狐は、外国で捨て子として育ち、日本

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名和(なわ)書店さんで竹島水族館復活記を買ったよ

愛知県東海市名和町(なわちょう)と言うところに、古き良き小さな本屋さんがある。ツイッターのアカウントを見て、少し前まで配達の仕事で近くを通っていたことから道を覚えて居た。あの通りに本屋さんがあったのか、見逃してたな…小さな、昔からあるお店は、ある意味フツーの民家以上に見逃しやすい。
余程の特徴や目当てが無いと、風景に溶け込み過ぎているからスっと見逃してしまうのだ。

で名和書店さん。ずっと「めいわ

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正しい答えのない世界を生きるための死の文学入門



写真は今回ご紹介する本と、私の教祖様

内藤理恵子さんの著書
正しい答えのない世界を生きるための死の文学入門
という本をご紹介します
難しそうだけど、とても砕けてて読みやすい本です
近所の面白いお姉さんから興味深い話を聞かせてもらってるような、そんな本

伊集院さんと養老孟司さんの本の時にも話したけど、内藤さんのこの本も、両極端で中間ぐらいが許されず、それも不安定で上がり目のない日常というもの

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ガロに人生を捧げた男

劇画狼さんが手掛けた本「ガロに人生を捧げた男 全身編集者の告白」
名古屋の特殊書店ビブリオマニアさんで見つけてパッと買ったままだったのを、漸く読み終わりましたのでご紹介します。

コレはちょっと変わっていて、以前は劇画狼さん自らが出版し
全身編集者
というタイトルで世に出ておりました。それも私は買って読んで、とてもとても素晴らしい本で。アルファポリスに感想も書いていました。
そして今回、いよいよ商

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そしたらあれできめてくださいよ

前回、アメリカ・ロシア旅行記を読んで大変素晴らしかったと書いた、善良な市民ことライターで編集者の
明智真理子さん
の本、実は二冊同時に出ていて。どちらも明智さん自ら発行したものを、通販で入手しました。
今回ご紹介するのは外国のプロレスを舞台にした短編小説。

「そしたらあれできめてくださいよ」

メキシコとアメリカの中間ぐらいの雰囲気かな。登場人物はスパニッシュ系、客層や生活様式もなんとなく、カラ

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星野藍さんの極東ロシア放浪記が素晴らしかったという読書録

前に旧共産遺産という写真集を買って、物凄く良かったので、写真家の星野藍さんのTwitterをフォローして色んな写真を拝見している。一日一旧ソビエトとか、日本に居ながらこんなもん滅多に見れるもんじゃないって感じの写真がワンサカ。
食べ物は美味しそうで、街並みは寒そうで、朽ち果てた建物や飛行機は寂しそうだ。

そうしたら今回、極東ロシア放浪記という本を出されるという事で、早速予約していた。
それが届い

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アルパのマイクに聞いてみた

明智真理子さんの本、アルパのマイクに聞けばいい。という作品を買いまして。
もう一冊のプロレスの本もあるのですがコッチを先に読み終わって、とてもとても面白かった!のでご紹介&感想をば。

明智真理子さんはプロレスに明るいライターさんであり、ディック東郷さんの
東郷見聞録
という本にもかかわった方だそうで。コレを読むまではプロレスに詳しい別嬪さんぐらいしか明智さんに関する情報が無く。そりゃ好きなわけだ

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世間とズレちゃうのはしょうがない

伊集院光さんのラジオが好きで。伊集院光さんの考え方や、今まで生きて体験した挫折や逃避など、ギャグ以外の部分でも共感するところの多い人で。それで深夜の馬鹿力を、ずーっと聴いている。
これ以外でもそうだけど、伊集院さんの紹介した映画や本を読んでみることがあって、蛭子能収さんの「ひとりぼっちを笑うな」とか映画だと「サイダーハウスルール」とかもそうだったし、デヴィッド・リンチやテリー・ギリアムも伊集院光さ

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鷹樹烏介さんの第四トッカンが素晴らしかったという読書録

今回は、最近読んで面白かった小説のご紹介です。
双葉文庫から発売中の書き下ろし小説
第四トッカン
という、呪術と犯罪とアクションが入り混じった現代劇。

結構トンチンカンに感じるかもしれませんが、呪術というものの存在を認め、またその力を持つものが実在し、それが犯罪に利用されたり、逆に犯罪を防ぐことや、悪用しようとする組織と戦うために使われているとしたら…?
と考えるとコレは
ウルトラマンと科学特捜

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