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【ネタバレなし】映画「アンテベラム」を観たら、身近な偏見に吐き気がわいた

【ネタバレなし】映画「アンテベラム」を観たら、身近な偏見に吐き気がわいた

「アンテベラム(Antebellum)」は、2021年11月5日に日本で公開された映画。

ジャンルは、ホラースリラー。

監督はジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツ。製作陣には、「ゲット・アウト」「アス」のプロデューサーであるショーン・マッキトリックが参加している。

この映画の謳い文句としては、「伏線回収」「どんでん返し」といった言われ方。でもそれは表向きの話。この映画の本質は、世界・

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アニメ「王様ランキング」の食わず嫌いを根絶したい

アニメ「王様ランキング」の食わず嫌いを根絶したい

さいきん、Amazonプライムでどハマりしてるアニメ(現・最新話の4話まで視聴)。

絵が可愛らしい。

主人公は言葉を発せない。

世界観が、あまりに現実離れで唐突。

こんなアニメを大人が観ようと思うには、ちょっとハードルがあるかもしれない。

でもこのアニメには、めちゃくちゃ感情を揺さぶられる。まだ4話まで観ただけにも関わらず。

これはもの凄いアニメだなぁと。多構造な表現盛りだくさんなアニ

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【ネタバレなし】映画「メッセージ」は、SFの殻を被った"必観映画"だ

【ネタバレなし】映画「メッセージ」は、SFの殻を被った"必観映画"だ

「メッセージ(Arrival)」は、日本で2017年5月19日に公開された映画。

監督が「"ばかうけ"に影響を受けた」と公言して話題となったアレ。

この映画を観ると、自分の価値観が変わるかもしれない。それは、キャリアとか生き方とかではない。「自分にとって未知の文脈(異文化)への立ち振る舞い方」や「"価値観そのもの"への向き合い方」だ。

監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。2021年10月15日公開の

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【ネタバレなし】映画「レミニセンス」は過小評価され過ぎている

【ネタバレなし】映画「レミニセンス」は過小評価され過ぎている

「レミニセンス(Reminiscence)」は、日本で2021年9月17日に公開された映画。

「過去」という概念を持つ生き物なら、全員ぜひ観てみてほしいなぁ...っていう感想。

監督はリサ・ジョイ。

プロデューサーには、『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』『インターステラー』の脚本も手がけた、クリストファー・ノーランの弟ジョナサン・ノーランが参加。
「クリストファー・ノーラン映画の、

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【ネタバレなし感想】「竜とそばかすの姫」は最高の"邦画"だ

【ネタバレなし感想】「竜とそばかすの姫」は最高の"邦画"だ

先日観に行った、細田守監督の最新作。

▼観に行った感想
「アニメ映画」の枠を超えた、最高の「日本映画」

どんなアニメよりも豊かな色彩。馴染みがありそうなのに新鮮な歌。一瞬しか映らないオブジェクト・キャラクターすら緻密な描写。王道ストーリーを進化させた脚本。

その迫力と展開に、3回くらい涙が流れた。

自分なりに、この映画の魅力を書き出したい。
※note途中に出てくる画像は、予告ムービーから

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元映画嫌いの『価値観を変えられた』映画10本

元映画嫌いの『価値観を変えられた』映画10本

僕は大学卒業するまで、映画館に行った回数が2回程しか無かった。でもここ最近、本当によく映画を観るようになった。今年2021年に入ってからは、少なくとも50本は映画を観た(まだ少ないほうかもだけど…)。

今回は、僕が観てきた映画の中でも、人生における価値観が変わった映画を紹介。大げさでもなんでもなく、本当に価値観を変えられた作品ばかり。

(1)2001年宇宙の旅(Stanley Kubrick)

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「分かりやすさ」の大罪

「分かりやすさ」の大罪

小説、マンガ、アニメ、映画、ドラマ、ゲーム、歌、写真...。
あらゆる大衆向け(マス向け)創作物において「分かりやすさ」が重視されている。

・タイトルだけで創作物の概要を伝える小説
・キャラクターの心情をセリフ化するアニメ
・敵に見つかるor触れられるだけで死亡確定なマンガ
などなど

僕はこの傾向を不思議に思う。
僕は、表現の余白や行間を読む行為が楽しい、と感じるからだ。

※この考えに当ては

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【推し】グレイテスト・ショーマン劇中歌「A Million Dreams」のヤバいところ6選

【推し】グレイテスト・ショーマン劇中歌「A Million Dreams」のヤバいところ6選

グレイテスト・ショーマン(原題: The Greatest Showman)というミュージカル映画。2017年アメリカ制作。

この映画には「This Is Me」という劇中歌があって、日本でもよく耳にする。

自分もこの曲は大好き。何度も何度も聴いた。

でも、この曲以上に何度も何度も何度も何度も聴いている劇中歌がある(現在進行形)。

その曲が、noteのタイトルにある「A Million D

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元映画嫌いの人生が変わった映画 part2 「インセプション」

元映画嫌いの人生が変わった映画 part2 「インセプション」

※ネタバレなし
※一体誰に向けたnoteなんだろう…

(1)インセプション(原題:Inception)とは
2010年に公開されたSFサスペンス映画。主演はレオナルド・ディカプリオ。他には、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レビット、マリオン・コティヤーなどの名優揃い。
監督は、「ダークナイト」「インターステラー」「テネット」などを手がけたクリストファー・ノーラン。
第83回アカデミー賞では作品賞など

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元映画嫌いの人生が変わった映画 part1 「セッション」

元映画嫌いの人生が変わった映画 part1 「セッション」

セッション(原題:Whiplash)得た価値観: 映画って、おもしろいんだ

現在30歳。
大学卒業に至るまで、映画館に行ったのは「もののけ姫」「パイレーツ・オブ・​カリビアン/生命の泉」の2回だけ。
映画DVDをレンタルすることも滅多になかった。
「映像を観るのに金払って2時間使うのは無駄」という価値観だった。

社会人3年目の2015年6月、新卒入社した会社を辞めた。
それから2か月後に派遣社

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