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採用ターゲットが思わず振り向くスカウト作成術

こんにちは。
京都旅行に行った会社メンバーからお土産にもらったラー油にハマってる小砂子こすなごです。
「辛いの好きでしょ」と言われ喜んでもらい、隙あらば何にでもかけまくる毎日。
また京都旅行に行ってくれないかな(自分で買え)

以前、こんなウェビナーを開催したところ、申し込みをたくさんいただきました。
視聴できなかった方向けに、お話した内容を簡単にですがまとめてみます。

ちなみに見出し画像は明大前の「ソウル苑」という焼肉屋で食べた極ネギタンサンドです。
記事には全く関係ありません。


このnoteで学べること

  • なぜスカウトへの返信が来ないのか

  • 文面設計する上で大事にすべきコツ

  • スカウトの上手い企業が何をやっているのか

今は「スカウト大戦国時代」です。

スカウトを打つだけで返信が来ていた時代は過ぎ去り、
膨大なスカウトの中から
"いかに候補者に見つけてもらえるか"
を気にしなければなりません。

そのため、スカウト返信の方程式のここ↓

「ライティング」の部分をお伝えします。

最初の壁(開かれない/読まれない)を突破するためのTips

  1. NOT READ:見込み客はあなたの広告を読まない

  2. NOT BELIEVE:見込み客はあなたの広告の内容を信じない

  3. NOT ACT:見込み客はあなたの広告の内容を信じても行動しない

これは世界的に有名なマーケター、マクスウェル・サックハイムが提唱する人間心理の三原則で、広告業界では壊すべき3つの壁として表現されています。

メールマーケティングの世界では、
4つ目「NOT OPEN(開かれない)」があるといわれています。

そのためタイトルの付け方は注意するポイントです。

よく見るのが

  • カジュアルにお話させていただけないでしょうか?

  • 【株式会社nikutabetai】営業職のご案内/休日120日/最先端SaaSの営業

これをこう

  • CEOからのお手紙|株式会社yasetai

  • 【特別メッセージ】他の会社とは"一味違う"説明会にぜひご参加ください!

「え、なに?」と大量に届いているスカウトをスクロールする手を止めさせるのです。
(架空の会社名でふざけたことに気付いたあなたは小砂子検定3級です)

参照:【開封率98.7%を実現※】4つの極意でメールが読まれると「○○○○率」もUPする?!

加えて、開いた直後のファーストインプレッションを意識しましょう。

  • 改行が適切な位置に入れられているか
    私もスカウトもらうとき意外とこれ気になります。
    文字がみちっとしていたら読む気失せるし、変な箇所で文章が切れていたら雑なコピペ感があって印象が悪いです。

  • 専門用語が盛りだくさんになっていないか

  • 言い回しが固くなりすぎていないか

スカウト文面添削

よくあるスカウト文面を添削してみます。

元の文面

【株式会社nemui】営業職の案内/リモートワーク可/インバウンド型営業

●●様
はじめまして。株式会社nemui採用担当の小砂子と申します。

この度あなたのレジュメを拝見し、人材紹介会社での営業経験に大変興味を持ち、ご連絡いたしました。
特にRAだけではなく両面型のエージェント経験をお持ちの点に非常に魅力を感じております。

■弊社について
私たちは「ダイレクトリクルーティング支援」「採用ブランディング支援」「採用広告支援」「採用コンサルティング」など顧客の採用課題解決、採用成功の支援を行ってる会社です。
直近では採用に特化したSaaSの自社開発・販売も行っております。

■お任せしたい業務内容
顧客は国内大手企業、外資企業、ベンチャー企業など。
リード獲得はすべてマーケティングの仕組みで実施するためテレアポは一切おこないません。
弊社のサービスに興味を持ってくださった方に対し、ヒアリングを行い課題の抽出〜課題解決のためのサービス提案〜クロージングを行っていきます。

■待遇・福利厚生
リモートワーク可、コアタイムあり(11:00-15:00)のフレックスタイム制となっております。
また「休憩自由取得制度」という福利厚生があるため、お昼休憩以外にも自由に休憩の取得が可能です。
あるメンバーは子どもの保育園の送り迎えに、あるメンバーは趣味のスポーツのため休憩を活用しています。

少しでも興味をお持ちいただけましたら、まずはカジュアル面談の機会をいただけないでしょうか。
ご返信をお待ちしております。よろしくお願いします。

文面作成のフレームワーク

以下のフレームワークを意識して添削していきます。

  1. 社会背景の理解
    業界をめぐる今の「社会」をどう見ているか

  2. 自己理解
    社会背景を踏まえて自社が創業した背景、だれに対してどう貢献するか、どんな仕事を担っているか

  3. 相手理解
    候補者が過去〜現在に経験してきたことの中で自社で生かせるかけがえのない長所は何か

  4. 志(将来のビジョン)
    候補者が自社に加わることで、どのようなビジョンが実現できるのか

参照:嘘は響かない。文章のプロに聞く、伝わるスカウトメールの書き方

アップデート後の文面

CEOからのお手紙|株式会社nemui

はじめまして。
nemuiの代表の小砂子です。
第2創業期のフェーズで一緒に会社を拡大してくれる仲間を探している中で、お声がけさせてもらいました!

近年の採用は売り手市場化に伴い、採用手法が多様化している状況です。
そのため採用担当者は採用成功に向けて、トレンドやマーケティング知見の収集、時には採用チームの枠を超えて現場のメンバーを巻き込んでいくプロジェクトマネジメント力までも身につける必要が出てきています。
つまり採用担当者がカバーすべき領域が以前に比べて大幅に広がっており、この点に多くの採用担当者が頭を悩ませています。

そんな流れを受けて、採用業務を外部に委託することが一般化しており、RPO(採用代行)ビジネスは年々拡大の一途をたどっている状況です。

私たちnemuiは「待ちの採用」を「攻めの採用」に変える採用支援のプロフェッショナル集団です。
社員規模は60名程度のスタートアップですが、大手企業を含む300社を超える支援実績があります。
今後一層サービスの拡大を狙っていくためにセールス職において人材業界でのご経験がある方を求めております。

そこで今回●●様のお力をお借りしたく、個別にお声掛けした次第です。
今回、●●様のレジュメを拝見させていただいたところ、人材紹介会社でのベンチャー系、IT/Web系クライアント向け採用支援のご経験に関して大変興味深いと感じました。
特にプロフィール内の「丁寧な顧客対応」「求職者のご意向に寄り添った求人提案」の記載から●●様は常に顧客目線を大事にされているんだろうなと感じました。
かつ、知識の薄いチームメンバーに対して情報提供・マッチング指導をされていたとのことで、自身のスキルアップだけでなく他者の成長やチームの成果最大化に尽力されている点にも魅力を感じました。

弊社のセールスにおいても《徹底的な顧客目線》を意識してクライアントの課題を特定し、採用支援を行なっていることに加え、採用ナレッジの共有を積極的に行うことで採用のプロとして組織で強くなっていくことを目指しているため《チームワーク》についても非常に重視しています。
そのため●●様の強みを最大限活かして活躍いただけるのではないかと感じています。

かつ弊社ではエンタープライズのクライアントも多数おりますため、これまでベンチャークライアント経験が豊富な●●様にとって、新たなご経験も積んでいただけると考えております。
今後弊社は採用支援領域において新たなサービスの展開やSaaS等のプロダクトの開発を通じて、採用コンサルティング会社として成長していきたいと考えています。
その目標達成に向け、転換期を迎える弊社に●●様のお力を貸していただけないでしょうか。

最後になりますが、メールだけでは伝わらないこともございますので、まずはフランクに情報交換ができればと思います。
少しでもご興味をお持ちいただけましたら、転職をお考えでなくても気軽にお返事ください。
日程調整URLをお送りいたします。
何卒よろしくお願いいたします。

断片的な情報ではなく、つながり(=ストーリー)を意識することがポイントです。

スカウト文面のTips集

思わず返信したくなるスカウトを紹介します。

はじめまして、株式会社●●●●代表取締役社長のXXXXと申します。(本人です)

株式会社●●●●様などでのご経験に目がとまり、弊社の導入支援コンサルタント職にこれまでのご経験がマッチするのではないかと思いご連絡いたしました。
未踏の挑戦もある環境で、社会的意義を感じる事業の「0→1」部分にご興味がございましたら、一度カジュアルにお話しする機会をいただけないでしょうか?

ポイント:「本人です」
本人登場は目に留まりますよね。

はじめまして!株式会社●●●●のXXXXと申します。
当社プロジェクトメンバー数名でプロフィールを拝見させていただき、「会いたい!」と声があがったため、わたしから連絡させていただきました。

まずは、簡単に弊社の紹介をさせてください。
当社は、XXXXの2つの事業を運営しています。
スタートアップでは珍しくXXXX、オンラインだけではなくオフラインをも組み合わせたユニークな事業づくりをしているヘルスケアテック企業となります。

ポイント:「当社プロジェクトメンバー数名でプロフィールを拝見させていただき、「会いたい!」と声があがった」
一通のスカウトの熱烈さが上がりますよね。

▲▲▲▲さんこんにちは!●●●●株式会社、代表取締役のXXXXと申します。
突然すみません。。。現在エンタープライズに対するCSを募集しており、ご経歴にとても興味を持ちました!
よかったら30分ほどカジュアルにお話しませんか?!
特に興味を持っているのが現職の●●●●様にてアカウントマネージャーとしてセールスやCSのご経験です。
SaaS領域に携わっていらっしゃることでお互いにイメージもつきやすいと考えております!もう少しどのような役割を担っていらっしゃるのか詳しくお話してみたいです!

簡単に弊社のご紹介ですが、XXXXを提供しています。
ウェブサイト▶︎https://なんちゃらかんちゃら
私がアメリカ駐在でプロダクトマーケティングマネージャー(営業500名程度の組織)を任されていた際、営業やチーム毎のあらゆる情報を定量化・分析することの重要性を強く感じ、セールスイネーブルメントを日本に浸透させようとツールを開発しています!
2023年1月には累計4億円の資金調達を達成し、2025年までに2,000社への導入を目指しています!
既存メンバーは東京大学、京都大学、早慶出身やキャリアについても大手企業で十分実績を積んだ中途メンバーで構成されており精鋭メンバーが集まったスタートアップです。
海外からの参画も多く社内言語は英語と日本語を活用しています!
※ぜひ採用ページもご覧になってください!https://なんちゃらかんちゃら
もしご興味お持ちいただけましたら、ご転職お考えでなくとも問題ありません。ぜひ面談よろしくお願いします!

CEOからのメッセージ、遷移先ありのプロダクト案内、今後の事業拡大等ワクワクする内容、とりあえず話したいという意思表示により転職意欲が高くなくとも返信しやすくなるスカウトです。

また、私も自社の新卒採用でスカウトを打っていた時期があるのですが、
「全身全霊でスカウトを書いています!」という文が目に留まり返信をくれ、今一緒に働いているメンバーがいます。
"他と違う"はやはり重要なのです。

役立ちそうなブログたち

終わりに

以下のようなご希望があれば、お気軽にご相談ください。
 ・スカウト文を添削してほしい
 ・自社に合うスカウトメディアを選んでほしい
 ・ダイレクトリクルーティングの成功事例やコツが知りたい
 ・カジュアル面談のコツが知りたい
 ・LinkedInを使った採用活動に興味がある
 ・エージェントからの紹介を増やしたい 
などなど

>>採用相談会の予約はこちら

(小砂子は株式会社ダイレクトソーシングにいます)

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