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ちえのかたまり

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#コラム

抑圧してきた自分の感情にアクセスする「エモーショナルリテラシー」というスキル

抑圧してきた自分の感情にアクセスする「エモーショナルリテラシー」というスキル

先日、プリズン・サークルという映画を見た。

対話をベースに受刑者の方同士が自身の犯した罪に向き合う「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」プログラム。島根にある刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」で行われているそのプログラムに、2年間にわたって密着したドキュメンタリーだ。

なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。

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人に選ばれたくて苦しい

人に選ばれたくて苦しい

今回の相談はストレートに「人に選ばれたくて苦しいです」の一文から始まっていました。

この相談者の方は恋愛やビジネスなどの場面で「人に選ばれたい」と願い、「選ばれるために、相手に合わせようとしてしまう」そうです。「選ばれようとして、合わせること」。その行為自体は苦しくはないそうですが、いざ選ばれなかった時に胸が締め付けられるような思いもしてしまうそう。これ、けっこうつらいですよね。

仕事での営業

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フリーランスと勉強家になり過ぎてしまう罠について

フリーランスと勉強家になり過ぎてしまう罠について

ずっと書きたかったことなのですが、今回のテーマは「フリーランスと勉強」についてなのです。

今、僕の周りで昔よりも「会社員の雇用一本」で生活している人だけではなくて、本当に色々な働き方の形が増えてきている実感があります。「今までの会社とはフリーランス契約にして、今まで通り仕事を受注している」とか、フリーランスとか自営の形がバリエーションがより豊かになっている感じがあるのです。つまり、僕らが昔抱いて

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SNSと適度なお付き合い Twitterでも「クラ」とつながるには?

SNSと適度なお付き合い Twitterでも「クラ」とつながるには?

文化人類学者の磯野真穂さん、編集者の林利香さんが2016年に始めた「からだ」や「食べ物」について考えるワークショップ「からだのシューレ」。「かわいいって何だろう?」とか、元当事者でプラスサイズモデルの吉野なおさん、管理栄養士の鈴木真美さんが運営に加わってからは、「摂食障害の作り方」などなど、いろんな企画があって、毎回開催を楽しみにしているのです。

今回のシューレは「新学期開始直前!Webの中でど

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男社会で負けて男をやめた話

男社会で負けて男をやめた話

まず、私は男社会で完全敗北した男です。
もう2度と社会に戻ることはないでしょう。

『強い男』になりたかった男でした。

警察官。現場作業員。前科者だらけのブラック企業。
・・・これまで私が勤めてきた会社はどれも、過剰なほど『男らしさ』を求められる男の職場ばかりでした。

男は男らしさを求められるあまり、
苦しんだり、苦しめたりしてしまうことがある。

最近では「男は弱くても良い」という意見をたび

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生きたくなる料理

生きたくなる料理

先日、2019年語りたいレシピ本のnoteを書いたら、記事中で紹介した『cook』の著者である坂口恭平さんから、Twitterでコメントをいただいた。(『cook』では、料理することで鬱状態から抜け出したという坂口さんご自身の体験が、食べたものの記録とともに書かれている)

「死にたくなることに関してはプロ」。すごい言葉だ。小さなやりとりの後で、ふと「死にたくなる」という言葉を、坂口さんがこれだけ

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【コラム】CLIMBプロジェクトについて知ってほしい!(お子さんがいらっしゃる方へ)

【コラム】CLIMBプロジェクトについて知ってほしい!(お子さんがいらっしゃる方へ)

勤めていた病院で"CLIMBプロジェクト"の研修があり、ぜひみなさんに知っていただきたくて、コラムを書きます。

OLASの記事を読んでいただいている方の中には、お子さんがいらっしゃる方もおられるのではないでしょうか。

がんになったとき
子どもを悲しませたくない、心配をかけたくない、病気のことをそもそも言うべきかが分からない、と悩んでいる方がいらっしゃると思います。
またがんと伝えた後、なんだか

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