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旅行記

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#旅行

「ス゜」ってなんて読む? 好奇心が止まらない宮古島

「ス゜」ってなんて読む? 好奇心が止まらない宮古島

宮古島に行ったのはもう1年半ほど前のこと。那覇での出張の少し前に休みが取れたので、足を伸ばして宮古島まで飛んでみた。このとき既に沖縄に行った回数は10回を超えていた。正直、沖縄のきれいな海なんてとっくに見慣れていると思っていたけど、飛行機から見下ろした青さには思わずはしゃいだ。

1日目

なんだかんだ、離陸直前も着陸直後も仕事でバタついてしまい、レンタカーに乗る頃にはまだ宮古島のことを何も知らな

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早起きして楽しむ小豆島

早起きして楽しむ小豆島

仕事で小豆島に行くことになった。行くのは初めて。2泊3日の滞在だけど、ほとんどずっと仕事で自由時間は4時間だけ。あとは朝早起きをすれば時間は捻出できる。

泊まったホテルはレトロなリゾートホテル。あいにくのお天気でも、ラウンジからは海が一望できる。ステンドグラス風のライトも可愛い。

自由時間を満喫する前に、朝は早起きして散歩することにした。波のおとなしい瀬戸内海は見ているだけで平穏な気持ちになれ

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毎朝どの山を眺めてコーヒーを飲みたいか・南魚沼

毎朝どの山を眺めてコーヒーを飲みたいか・南魚沼

南魚沼に行ったのは2年前の今頃。私の地元は関東だけど、東京で積雪があるときでさえほとんど雪が降らない街だった。ウィンタースポーツも、小学1年生のときにスキーへ行ったきり、一度も縁がないまま大人になってしまった。出張先は比較的南の方が多い。だから冬の雪国へ行けた記憶は私にとってどこか特別で、今も全く色あせていない。

その日、前日夜から熱が下がらないまま、朝7時台に東京駅発の新幹線に乗った。前日は薬

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行き当たりばったり日帰り尾道旅

行き当たりばったり日帰り尾道旅

旅をするときはたいていノープラン。大雑把に行きたい方面だけ決めて、あとは気の向くままにその場その場で行きたいところを決める。

いつからかわからないけれど「せっかく旅行だから」と、これでもかというほど予定を詰め込むことがなくなった。

去年の夏と秋の間に広島出張が入り、翌日1日だけ現地で休みが取れた。レンタカーを借りて、ずっと行ってみたかった尾道という街へ行ってみようと思っていた。それ以外は決めて

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大分・国東半島の史跡は、説明不足な余白こそが楽しい

大分・国東半島の史跡は、説明不足な余白こそが楽しい

「国東半島」という地名は見たことがあった。「こくとう」ではなく、なんか読みづらかったんだよな…という印象だけ残っていて、調べてやっと「くにさき」だと思い出す。それくらい馴染みのない場所だった。

ここにとんでもない仏像がある、と何人かの知人からすすめられたことがあった。何を隠そう、私は小学6年生のときから仏像が大好きなのだ。大学の卒論のテーマも「仏像美術」だった。「とにかくやばい」らしいその仏像に

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土砂降りの沖縄で感じた異国情緒

土砂降りの沖縄で感じた異国情緒

仕事で沖縄に行く機会が増えて、ここ3年で十数回は訪れた。出張ついでに休みを取ってビーチに行ったり、日帰りで行ける離島まで橋を渡ったりフェリーで行ったり、いわゆる「沖縄」らしい旅は何度も満喫している。

しかし、中でも印象に強く残っているのは、沖縄にいながら古き良きアメリカを感じた2回かもしれない。

年に5回くらい沖縄へ行くので、那覇には行きつけのバーもできた。現役のジュークボックスが3台あって、

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引っ越し先みたいな気分の京都旅行

引っ越し先みたいな気分の京都旅行

12月、長めの休みを持て余していたら、友人がちょうどその時期、京都にいることを思い出した。

京都はもともとすごく好きで、たぶん大学時代から毎年一度は訪れていた。でもここ数年は、出張でしか行っていない。仕事じゃなくて純粋な旅行がしたい。でも観光っぽいのはそんなに求めていない。

とりあえず宿だけ押さえて、友人には京都に行く旨を連絡だけして、翌朝起きてから気まぐれに新幹線に乗った。

あまりに何も決

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『おもひでぽろぽろ』を見て、あえて熱海に行く

『おもひでぽろぽろ』を見て、あえて熱海に行く

休み方が完全にわからなくなった。困った。

家にいるだけでは、つい仕事に手を出してしまう。実家に帰れば家業の手伝いが大量に待ち受けている。

誰か、休み方を教えてほしい......。そんな気持ちでTSUTAYAに行って、『おもひでぽろぽろ』のDVDを借りてきた。

王道に行ったら、山形だろう。紅花摘みだろう。でもいきなり思い立って休みに行くにはちょっと遠い。そして、映画の中の世界は夏休みだけれど、

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長野・安曇野で本当の「休息」を知った

長野・安曇野で本当の「休息」を知った

夏の終わり頃、全く仕事と関係のない、知り合いも誰もいないところに旅に出たくなった。

最近は旅といえば、友人が一緒だろうと一人だろうと、車が必須になっていた。だけどこの時はもう、運転もせず、何も頑張らず、極力何もしないで過ごそうと決めていた。

とにかく、ひたすらのんびりするということが下手なのだ。強制的に場所を変えたりしないと、たぶん私には本気で休むなんて無理。そこで、行ったこともない安曇野とい

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