だだ

大学生、成長期です。

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記事一覧

Aqoursの物語と、それを彩る素敵な楽曲たち

 畑亜貴さんが全曲の作詞を担当されていて、ハズレが存在しないことで有名なAqours楽曲ですが、その中でも特に自分好みな歌詞を語りたい!ついでにAqoursに対する熱意を出…

だだ
10時間前
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三津浜とちからの物語

 沼津駅から住宅街をするすると抜けたバスは、駿河湾の海辺の景色をその車窓に映していた。流れる景色の方へ、体全体の意識が向けられる。心地よい。とにかく心地よい天気…

だだ
10日前
2

否定せず、恐れず。。?

 後悔ってなんだろうか。未来のことに関してあれこれ考えても、いずれ来る日が来れば答えは出るもので、それは選択の末のことかもしれないが、いずれにせよそこに確かに存…

だだ
1か月前

ラブライブ!サンシャイン!!視聴直後の熱量書き殴りnote

Twitterで呟くことじゃないような気がするし、何より長いので、ここに書きます。Twitterの下書きで書き殴った事をここにコピペします!!!!良かったら見てね。 μ'sの穂…

だだ
1か月前
4

花風には抗えず

 桜の咲く季節。いつもの河川敷に絶妙な間隔で植えられた桜たちが見事に咲き誇るあの季節が、今年も着々と近づいている。満開の桜を待ち望む気持ちの中に一抹の不安が宿る…

だだ
1か月前
3

自己矛盾

 好きなものを否定されると腹が立つ。笑われると腹が立つ。冷笑に腹が立つ。色んなものを許そうと努力してみても、冷笑だけは最後まで許せないと思う。全く真剣でないくせ…

だだ
2か月前
3

君にだけ、綺麗な物語を。

 僕のことを考える必要はない。    ただ、君は、僕にとってだけではなく、間違いなく世界にとってかけがえのない存在だったと、僕はただその事実だけを事実だと確信し…

だだ
2か月前
1

真の意味で自分のために書かなくてはいけない。良いものを作る、というのは意識してしまうとどうしても他人の基準が入り込む。それを器用に作り出してしまう。そうではなくて、まさしく自分から、その中から出てくるような、良いとか悪いとかではなくこれが自分だと納得できるようなものを書きたい。

だだ
3か月前
1

2023年という一つの区切りを愛すること

 引用元の「プロローグ:毎朝、毎晩、宙に浮いていた。」という先程公開した記事については、以下を踏まえて読んでもらえると捗ると思う。 「君を朝日と重ね合わせる。僕…

だだ
4か月前
1

プロローグ:毎朝、毎晩、宙に浮いていた。

 これまでも、朝日は美しいものなのだと君に聞かされて生きてきた。朝日を見ると、二度とやってこない今日という一日の始まりを感じることができるのだと。実際、そうな…

だだ
4か月前
5

茜さす

失われたものこそ、より克明に思い出されるんだ。僕はそうやって、思い出に落ちてゆく。 彼女と僕は、ほんのささやかなきっかけで出逢い、ほんのささやかなきっかけでお別…

だだ
5か月前

命ばっかりと水と咳

誰にも分かってもらえなくてもある程度の精神状態は維持することができる。分かりやすい称号なんてなくても、傲慢ささえ持ち合わせていれば一匹狼の如く生きることができる…

だだ
5か月前
1

微笑がえし

「もうそろそろ時間だね。」 僕たちは、今からお別れ。空にはひつじ雲が浮かんでいて、なんだか不思議な気分。ぼくが馬鹿をやるといつも呆れながら微笑んでくれていた君の…

だだ
5か月前
2

夏の盛り、過ぎて暮れなずむ夕

 夏休みになると例のごとく、週の練習時間がぐんと増える。昔からそうだった。4時間以上の練習なんてザラだったが、友達と愚痴をこぼしながらも毎日顔を合わせて真剣な顔…

だだ
5か月前
3

模倣による永劫回帰(日記11/17)

 ヨルシカにはファンクラブ的な役割をしている「後書き」と呼ばれるサイトがある。僕は前からヨルシカの歌がとても好きなのだが、後書きに入る気は全くなかった。むしろヨ…

だだ
6か月前
6

月光浴 足すということ

 10月に発表されたヨルシカの新曲、月光浴。曲全体として一貫した表現世界を持ちつつ、とても印象的な仕上がりとなっていた。特にサビの歌詞は、メロディの壮大さと相まっ…

だだ
6か月前
8
Aqoursの物語と、それを彩る素敵な楽曲たち

Aqoursの物語と、それを彩る素敵な楽曲たち

 畑亜貴さんが全曲の作詞を担当されていて、ハズレが存在しないことで有名なAqours楽曲ですが、その中でも特に自分好みな歌詞を語りたい!ついでにAqoursに対する熱意を出来るだけ形にしたい!そんな気持ちだけで書き始めるnoteです。かなりながーいのでお時間あるときにお読みくださいな。(このnoteでは9人曲じゃなくてもAqoursメンバーが歌唱していればAqours楽曲として扱います。悪しからず

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三津浜とちからの物語

三津浜とちからの物語

 沼津駅から住宅街をするすると抜けたバスは、駿河湾の海辺の景色をその車窓に映していた。流れる景色の方へ、体全体の意識が向けられる。心地よい。とにかく心地よい天気。心地よい見渡し。バスの中からこの景色を見ていることがただもどかしく思われ、車窓が映しているその心地良さに憧れた。

 長浜という名のバス停で降りる。5月は始め、昼過ぎは晴れ間、降りたそのバス停の向かい側には屋根の付いたバス停、その後ろに防

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否定せず、恐れず。。?

 後悔ってなんだろうか。未来のことに関してあれこれ考えても、いずれ来る日が来れば答えは出るもので、それは選択の末のことかもしれないが、いずれにせよそこに確かに存在するはずでそれ以上でもそれ以下でもなく。過去のことに関して考えてみても、後悔したとて、今は今で確かにここに存在していて、それ以上の意味もそれ以下の意味も持たず、ただ良いも悪いもなくそこに存在しているのである。あらゆる道が否定されないはずだ

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ラブライブ!サンシャイン!!視聴直後の熱量書き殴りnote

Twitterで呟くことじゃないような気がするし、何より長いので、ここに書きます。Twitterの下書きで書き殴った事をここにコピペします!!!!良かったら見てね。

μ'sの穂乃果はそこに輝きを見つけたら追いかけずにはいられない子で、μ'sの中心にある輝きはそうだったし、輝きを追うことに迷いを抱きながら、時折見失いながらそれでも9人で確かめ合って信じ続けて真っ直ぐ証明してみせたような、前を向くこ

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花風には抗えず

花風には抗えず

 桜の咲く季節。いつもの河川敷に絶妙な間隔で植えられた桜たちが見事に咲き誇るあの季節が、今年も着々と近づいている。満開の桜を待ち望む気持ちの中に一抹の不安が宿るのを感じる。こんな風に日々そわそわしながら見守るのも、いつぶりだろうか。

 綺麗だと想うこころがある分だけ、寂しさが宿るのだろう。きっとこの人生という旅においても同じことで、この世界で見つける「好き」の強さの分だけ嫌いなものが現れて、期待

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自己矛盾

自己矛盾

 好きなものを否定されると腹が立つ。笑われると腹が立つ。冷笑に腹が立つ。色んなものを許そうと努力してみても、冷笑だけは最後まで許せないと思う。全く真剣でないくせに、僕がどれだけの切実さを賭けているか知らないくせに、命がけの切実さを笑う人間に腹が立つ。しかし一方で、僕が他人の何かを否定するとき、そこには一種の自己肯定への衝動が含まれていて、それは紛れもなく冷笑である。僕は何かを否定するとき、それを冷

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君にだけ、綺麗な物語を。

 僕のことを考える必要はない。
 

 ただ、君は、僕にとってだけではなく、間違いなく世界にとってかけがえのない存在だったと、僕はただその事実だけを事実だと確信していて、君の中には確かに、曇りのないままで綺麗なものがあって、ただ世界の中に、途方もなく長い宇宙の歴史の中のほんの一時、ほんの一点として確かに希望の光が存在していたという紛れもない真理だけを真理だと確信していられたら、本当にその他には何も

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真の意味で自分のために書かなくてはいけない。良いものを作る、というのは意識してしまうとどうしても他人の基準が入り込む。それを器用に作り出してしまう。そうではなくて、まさしく自分から、その中から出てくるような、良いとか悪いとかではなくこれが自分だと納得できるようなものを書きたい。

2023年という一つの区切りを愛すること

2023年という一つの区切りを愛すること

 引用元の「プロローグ:毎朝、毎晩、宙に浮いていた。」という先程公開した記事については、以下を踏まえて読んでもらえると捗ると思う。
「君を朝日と重ね合わせる。僕は朝日を実感することができないのと同様に、君のことを実感することができない。自分の人生を実感することができない。」 
 これを2023年最後に書いておきたかったのだ。かなり力を入れて書いたので、読んでいただけるととても嬉しい。

 振り返っ

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プロローグ:毎朝、毎晩、宙に浮いていた。

プロローグ:毎朝、毎晩、宙に浮いていた。

 これまでも、朝日は美しいものなのだと君に聞かされて生きてきた。朝日を見ると、二度とやってこない今日という一日の始まりを感じることができるのだと。実際、そうなんだろうなと思う。毎朝、日が昇って、昨日とは違う一日が始まって。そういったことをちゃんと実感しながら生きて行けたら、今日という一日がちゃんと人生の一歩になってくれそうな気がするのに、僕はそれを頭では確かに分かっていて、願っている気がしている

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茜さす

失われたものこそ、より克明に思い出されるんだ。僕はそうやって、思い出に落ちてゆく。
彼女と僕は、ほんのささやかなきっかけで出逢い、ほんのささやかなきっかけでお別れした。ささやかなすれ違いに思えたものは彼女にとって思いの外大きかったみたいで、決定的で衝動的なお別れに繋がった。恋に浮かされた熱のようなものは、お別れの時にはもうお互い消え去っていた。それでも。

茜さす君の事ばかりが思い遣られるんだ。夜

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命ばっかりと水と咳

誰にも分かってもらえなくてもある程度の精神状態は維持することができる。分かりやすい称号なんてなくても、傲慢ささえ持ち合わせていれば一匹狼の如く生きることができる。だが、他人に認められるものを持っていないと、自己肯定感が低下した時「おれはなんも持ってないんだ」という感覚に晒され、途方もない絶望感を味わうことになる。ただ救われたいと喚きながら何者をも否定しどこにも行けないでいる俺と、よく分からなくても

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微笑がえし

微笑がえし

「もうそろそろ時間だね。」
僕たちは、今からお別れ。空にはひつじ雲が浮かんでいて、なんだか不思議な気分。ぼくが馬鹿をやるといつも呆れながら微笑んでくれていた君の顔が思い浮かぶ。君の顔には、いつも健気さがあったね。
「ちょっと、寂しくなるね」
「うん」君は微笑んでそう言った。
きっと、僕たちは今おんなじ気持ちなんだと思う。この人はきっと僕と別れても、これからもこうやって微笑んでる。その微笑みはかけが

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夏の盛り、過ぎて暮れなずむ夕

夏の盛り、過ぎて暮れなずむ夕

 夏休みになると例のごとく、週の練習時間がぐんと増える。昔からそうだった。4時間以上の練習なんてザラだったが、友達と愚痴をこぼしながらも毎日顔を合わせて真剣な顔つきで練習に取り組んだ。練習中盤までは基礎練中心で多少の余裕はあっても、実戦形式の練習に差し掛かる終盤になると疲れがピークに達し、靴紐を結ぶことすらままならなくなる。靴紐を結ぼうとかがむたび筋疲労の酷さを実感するのだ。自分の疲れを実感するた

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模倣による永劫回帰(日記11/17)

模倣による永劫回帰(日記11/17)

 ヨルシカにはファンクラブ的な役割をしている「後書き」と呼ばれるサイトがある。僕は前からヨルシカの歌がとても好きなのだが、後書きに入る気は全くなかった。むしろヨルシカに関しては純粋に音楽を聴くだけで、曲以外の情報を入れたくないと思っていたのだ。(ほんとに思っていたのか?俺はほんの一時期だが、ナブナさんのラジオを聞いたりもしていた)しかし最近、n-bunaさんの描く音楽の根底にある価値観に染まりゆく

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月光浴 足すということ

月光浴 足すということ

 10月に発表されたヨルシカの新曲、月光浴。曲全体として一貫した表現世界を持ちつつ、とても印象的な仕上がりとなっていた。特にサビの歌詞は、メロディの壮大さと相まって強くリスナーにインパクトをもたらした。

 1サビの歌詞を見ることにする。
「足して、足して、溢れて。
足して、足している分だけ、過ぎて。」

 足して、という言葉選びはどこか不思議な感じがする。「足す」というと、どこかに入れ物のような

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