感想ノート。ネタバレ注意で。
時間がないとか、忙しいとか、追われてばかりの昨年は、生きた心地がしなかった。
壊れかけていた。
2024年は、生きたいと感じる自分を追い求める。
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『サン・セバスチャンへ、ようこそ』
ウッディ・アレン監督・脚本。なんと88歳で、久しぶりのヨーロッパロケ、それも風光明媚なスペイン北部バスク地方のサン・セバスチャン。映画祭を舞台に繰り広げるロマンティック・コメディの王道。
華やかな映画業界でプレス・エージェントの妻、ドストエフスキーに憧れ小説家を目指すインテリ爺やの主人公。それぞれの恋愛模様も微笑ましいが、それはそれ。いつもウッディ・アレンが描く主人公は、まさにウッディ・アレンそ
『PERFECT DAYS』
期待しないでいたのがよかった。
ヴィム・ヴェンダース監督・脚本、髙崎卓馬脚本。
土曜の昼過ぎ、映画鑑賞の後、クラフトビールで妻と乾杯した。
変わらない、ヴィム・ヴェンダース。『ベルリン・天使の詩』でカンヌ監督賞を受賞したのが、1987年。彼が東京を舞台に撮るとこんな映画になる、そんな映画だった。
同じような毎日を、優しい視線で見つめている。冷たい都会で生きるのは厳しいようで、どこか楽しそうだ。早朝
『ツァラトゥストラはかく語りき』
ニーチェの本ではなく、R.シュトラウスが1896年に作曲した交響詩。
キューブリック監督『2001年宇宙の旅』(1968年)に起用された冒頭は、あまりにも有名だ。
平日の仕事終わりに、サントリーホールで疲れを癒やしたいと思っていた。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲がある。読響だ。いい組み合わせだと思った。指揮者もソリストも知らない外国人だったのも、先入観なく聴けそうだ。
カラヤン広場の奥にあ