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80'sの詩

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80'sの詩をまとめてみました!!読んでいただけたら、嬉しいです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 宜しくお願い致しますm(_ _)m♡♡♡
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2024年4月の記事一覧

詩「終わり」

詩「終わり」

皆 何処かにあると
そう 思っているのかなぁ
思うから出来ていくのだろう
私も…

全て 勝手に終わらせた
私がペンで″。″つけて

それで終わりと思ってた
それが終わりと思ってた
それで終わると思ってた
縛られず生きて行けると思ってた

でも 本当はね
人間に″終わり″なんてないのだね

私が紡いだ言葉達は
母なる海に溶けて
波が全部連れ去って行った
一体 何処に辿り着くの?
海に果てなんてある

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詩「誰が彼女を強いと言った?」

詩「誰が彼女を強いと言った?」

誰が彼女を強いと言った?
その場で蹲り泣いていたじゃないか
水を与えられなかった花の様に
凛として咲いていた花は
すっかり萎れてしな垂れていた

遠くで鶯が鳴いていたが空へ羽ばたき遠くへ消えた
強烈に光を放っていた太陽も雲が隠した
風が巻き起こり砂を舞い上がらせた
ツツジの花は ぼとぼと落ちた

此処に沢山の幸運が舞い込む筈だった
それを誰が無しにした?

教室にかけられている無機質な時計の針が逆

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詩「僕の地図」

詩「僕の地図」

今日こそ
海に僕の地図を捨てるつもりだ
流されて
何処かへ行ってしまえばいい

そう思った僕の足元に
誰かが落とした古い地図が落ちていた
泥だらけで手垢だらけの
今にも破れそうな
汚らしい地図

恐る恐る開いて見てみると
知らない国の言葉ばかりが書かれていた
様々な国の形の上に
僕の知らない国の言葉
この地図の持ち主は
短い人生の時間の中で
これだけの国を巡ったらしい

そして地図の端っこに
日本

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詩「ひとりぼっち」

詩「ひとりぼっち」

いつもの毎日を過ごす筈だった
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい。」
明るく元気に飛び出して行った

日々は煌めいていて
ずっと何も変わらないものだと
信じていた
信じきっていた

今日の夕陽は胸に沁みた
目の前が涙で滲んで
僕が大好きな風景も
ぼんやりとしか
見えなくなっていた

さみしい
さみしい
心の中は
それだけで…

その さみしさ
分かんないはずないよ

誰だって嫌なこと

詩「カリモノ」

詩「カリモノ」

僕が生まれて育った今まで
大量に生産され続けた文明の一部分を借りて
自分の全てを知った気になっている
何度も焼き増しした僕 僕 僕
薄っぺらくペラペラして透けた僕を
誰かに愛してもらおうとして
必死になる
僕ですら自分を認識していないのに
赤の他人の君の事をどこまで知るだろう?

何事も追求したら恐くなる
自分の可能性の長さを測ってしまいそうで
何処かのポスターに書かれていた
「可能性は無限大」と

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詩「鋼の龍」

詩「鋼の龍」

其れは人の手によって造られた
精密に組まれたものには魂が宿る
海を隔てた場所を繋ぐ橋となった
その姿は鋼の龍だった
見る者の心を奪い 魅了した

しかし
空へ駆ける事も天に昇る事も出来なかった
何年も同じ場所に留まり続けた
その間に
橋の下を船や魚達が自由に行き来し
橋の上を車や鳥達が自由に往来した
そうしている内に
幾多もの魂が固く結ばれたのである
何人もの絆を繋いだ

今日も
鋼の龍は
その場

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詩「春の道」

詩「春の道」

一瞬で桜の花弁は散る
潔く…
柔らかい春の風に吹かれて

ピンク色の道が続く
なんて事ない我が人生を
春が彩る
これから私が行こうとする道を…

私は あの日罪をおかしてはいない
背筋を真っ直ぐにして
おそれる事もなく
顔を上げて前を見据える
そして
一歩
また
一歩
歩みを進める
春は彩る
恥じる事無い我が人生を…
(今までも 何度だって 乗り越えて来た。)

私の頬はピンク色に発色した
頭上を

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詩「僕は何度でも夢をみる」

詩「僕は何度でも夢をみる」

僕は覚めない夢の中で息をする
人が休息している時間ですら
夢の為の準備をする
僕は人に夢を与える

生きた世界を一瞬でも夢の世界にする為に
僕は時間を費やす
現実を味わう時間ですら
夢を追い求めている

夢の世界は人に優しい
争いや苦しみは存在しない
人が見たい夢をつくりだすのだから
当然の事なのかもしれない

僕は夢の為に生き 夢の中で滅する
その覚悟は出来ている
人は僕を幻だと思うかもしれない

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詩「異分子の旅」

詩「異分子の旅」

僕は地球上における異分子だったと自覚している
誰からも発見されず
名付けられず
無意識という意識の中で生きていた

地球の全てが物珍しかったし
僕の目には異質に見えた
(僕は僕の姿を認知していない。)
自分が一体何者なのか分からずに
ぷかぷかと浮遊していた

仲間が居なかったのである
似たものは居たのだが
僕には縁がなかったのか
無常にも通り過ぎて行った
(人生は さよならの連続だ。)
僕は恐らく

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詩「灯火」

詩「灯火」

誰かの行動に温かい気持ちが見える
それは
ろうそくが灯したあかりみたいに
柔らかく穏やかなオレンジ色の光だった

真っ暗闇で
何も前が見えなくなった時に
ポツン ポツンと
人の想いがじんわりと燃えていた
「こっちだよ。」
「そっちには行くなよ。」
と私に向かって燃えている
やさしい
やさしい
道しるべ

その光を頼りに私は私にかえったのだった
切なくて
嬉しくて
じんわり涙が滲んでた

詩「生まれてきたこと」

詩「生まれてきたこと」

長い長い
暗闇から
差し込んできた一筋の光を
目指して
生まれて来た

何かに掴まりながらでも
自然に
自分達の足で
立ち上がってきた

僕達が今
ここにいること
それが自分達の強さの証明となる

自分以外の仲間が
たくさん
いること
それぞれが違う事
自分に出来る事
自分が出来ない事
素直に認めると
新しい道が見えてくる

僕達はお互いに補い合えるようにできている
今は
世界中で一人だけだと思え

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詩「黄色い波」

詩「黄色い波」

温かい陽の光に包まれて
私は黄色い波の中を歩いた
自分の背丈ほどある草の中を掻き分けて
(あの頃は 目を瞑ると何にでもなれた。)

小さい頃は それだけでしあわせだった
心が満ち溢れていて
欠ける事はなかった
(私は 黄色い波の中を魚になりきって泳いで行く。)

気付いたら こんなに遠くまで泳いでいた
振り返っても 私の家は もう見えない
空を見上げると 不恰好な魚みたいな雲がゆっくりと流されてい

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詩「夜の端っこ」

詩「夜の端っこ」

静まり返った夜に
数台のバイクの音が響き渡る
その音までも小刻みに震えている

人の気持ちは言葉にしないと分からないと呪文の様に繰り返す

夜の端っこに人々の感情が沸き
私の神経も刺激される
誰かの一部が そこに置き去りにされている
(不完全なモニュメント。)

今日は月が見えない夜だ

人の気配は全くしないのに 夜の公園に誰かのくしゃみの音が響き渡る
(私はカーテンを開け 目を凝らすが電灯に照ら

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詩「天」

詩「天」

あなたは ごく普通のノートに綺麗な言葉を綴っていました
私は それを覗き見てしまいました
その時 空気が凄く軽くなりました
そして 粒子が輝いて見えたのです

「退屈な人生だろね。」
誰かの呟きが聞こえました
この歳で 抱えきれない事が沢山あるのに
本当に退屈な人生の人なんているんでしょうか?
誰もが想像でしか物を言わない
全ての人生を覗き見など出来ないのに

あなたはその綺麗な言葉を何に発表する

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