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2021年11月の記事一覧
柳宗悦の辛辣な「お叱り」と、事なかれ主義トート
先日、国立近代美術館で絶賛開催中である『民藝の100年』に行ってきたのだけれども、書きたいことがありすぎたので忘れないうちに書いておきたい。
1988年10月生まれの自分にとって、民藝活動の中心人物であった1889年3月生まれの柳宗悦はちょうど100学年違い……という雲の彼方の存在なのに、彼らの蒐集品や活動記録を鑑賞するのはまるで今日買ってきた雑誌を読むくらいに身近で素敵。故に展覧会を鑑賞すると
まだ「メジャーデビュー」したいアーティストへ〜録音専属実演家契約という害毒〜
いまだに普通に使われている「メジャー・デビュー」という言葉、アーティストを志す人は、そろそろ言葉の真の意味を理解したほうが良いと思います。
以前から音楽業界的には「メジャー・デビュー」という言葉は、曖昧にそして、恣意的に使われてきました。大手レーベルと契約していることを伏せて、敢えてインディーズレーベルからリリースするみたいな作戦もありました。(僕自身も事務所社長としてやったことありますw)
【読書メモ】キャリアを確立できる実践共同体の環境デザインとは?(6/9):荒木淳子著『企業で働く個人の主体的なキャリア形成を支える学習環境』(第5章)
第4章では、実践共同体に参加することが働く個人のキャリア確立を促し、その結果として内省が引き出されるということが明らかになりました。それを承けて、本章では、どのような実践共同体がキャリア確立を効果的に促すのかがインタビュー調査によって考察されます。つまり、実践共同体のデザインのあり方という実践的な示唆が提示されている章です。
ウェンガーを引きながら、実践共同体を構成する要素として①領域、②コミュ
光楽亭はかつて、環七沿いの大森あたりにあったんだ
昔話をしよう。
でもそんな昔じゃない。平成のお話。
ラーメン320円って昭和40年代?
いえいえ、平成のお話です。
環七沿いに、光楽亭というお店がありました。
ご主人が先立たれ、それからずっと女将のワンオペ営業。二人でお店に入り、ワンオペだからメニューをそろえよう、とタンメンを2つ注文したら1人前ずつ調理していた。なんだ、それなら別々の注文でもおんなじだったなあ。と。
小柄な女将はフットワー
【読書メモ】キャリア発達理論研究史(3/9):荒木淳子著『企業で働く個人の主体的なキャリア形成を支える学習環境』(第2章)
本章は、キャリア発達(career development)理論の先行研究としてむちゃくちゃ勉強になります。もっと早く読んでおけばよかったと後悔するレベルです。
解説がふるってるなぁと感じたのが、キャリア発達理論を四つのアプローチに分類して解説している点です。表2−2(53頁)に基づいてそれぞれ見ていきます。
①個人ー環境適合アプローチ代表的なものはホランドの六角形で有名な職業選択理論です。個
松本隆 風街オデッセイ第二夜(後半)
ここからしばらく冨田恵一さん、冨田ラボのコーナーになります。最初に登場したのがクミコさん。横山剣さん作曲の「フローズン・ダイキリ」です。お酒飲めないはずなのに、バーの雰囲気、バーテンダーとの軽妙なやりとり、よく書けるなあ。松本さんは、小さなライヴハウスで歌っていたシャンソン歌手をたった1枚のアルバムによって、大ホールでスポットライトを浴びる大歌手に育ててしまった。そのきっかけとなったアルバムが「A
もっとみる松本隆 風街オデッセイ第二夜(前半)
風街オデッセイの第一夜は主に歌謡曲のヒット曲を中心に、第二夜はマニア心をくすぐるナンバーが並んだ。オープニングはナイアガラトライアングルの「A面で恋をして」。vol.1から伊藤銀次さん、vol.2から杉真理さんが登場。大瀧さんのパートをだれが担当するのかが謎だった。出演予定者の追加ありとのインフォメーションがあったので、おそらく佐野元春さんだろうと思っていたが最後まで追加のアナウンスなし。登場した
もっとみるHRアワード2021 書籍部門 最優秀賞を受賞しました!そして、新刊『問いかけの作法』に込めた想い
この度、拙著『問いのデザイン』が日本の人事部「HRアワード2021」の書籍部門 最優秀賞を受賞しました!応援してくださった皆さま、審査員の皆さま、日本の人事部のみなさま、本当にありがとうございます!
久々のオフライン、金屏風、滅多な着ないスーツで落ち着きませんでしたが、賞状と盾をいただき、栄誉ある賞をいただいた実感が湧きました。
共著者の塩瀬先生とも久しぶりの再会でした。
学部時代の旧友であ
松本隆 風街オデッセイ第一夜(前半)
松本隆さん作詞活動50周年記念プロジェクト「風街オデッセイ2021」に行ってきました。令和3年11月5日と6日、会場は武道館。感想などつらつらと。
ギターのカッティング、イントロの1小節だけで体ごと持っていかれてしまう名曲が日本に2曲ある。そのうちの1曲、鈴木茂さんの「砂の女」でスタート。(ちなみにもう1曲は山下達郎さんの「SPARKLE」ね。)松本さんの50周年イベントのオープニングにこれ以上
田舎民になって、サイボウズデイズを楽しめなくなった
えっとね、タイトルの直後だけど少し追記するよ。
田舎に住んでいたらサイボウズデイズを楽しめない訳じゃない。
田舎に住んでいたら先進的な働き方ができない訳でもない。
実際、地方の小規模企業でイケてるところをいっぱい知っている。取材したり、飲みながら話を聞いたりしてきた。
でも、そんなところばかりじゃない。
そんなところを選べる人ばかりじゃない。
ライター業が、つまんなくなったもうね、きっかけは