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爆裂愛物語

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ツイッターで出逢った少女との想い出をモチーフにした超大作恋愛小説
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#SF小説

爆裂愛物語 第十二話 選ばれた民、選んだ道

爆裂愛物語 第十二話 選ばれた民、選んだ道

 大日本翼賛会の旭日旗なびく小さな船舶の上で……話し合いの場が設けられる……果たしてこの事態に対し彼らは何を話すのだろうか?
「お待たせ、とりあえお茶をおもちしました」
 神妙な空気の会議室に静香と凪が入ってきて湯飲みを置くと、湯気とともに芳醇なお茶の香りが広がった……
「はい、我路、コーラ。氷大盛り」
「おう、センキュー」
 静寂の中……みな、それぞれに考えることがあるのだろう……茶を口に含みな

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爆裂愛物語 第十一話 獣の王

爆裂愛物語 第十一話 獣の王

「海はいいね。広くて大きい、空と海に囲まれてると、なんか、故郷に帰ってきた気分になるよ。風も気持ちいいね~。波の音も懐かしい……。 あっはっはっはっ! 天を仰ぐぜ……! こりゃいい気分だ!」

 風がやみ穏やかな波が押し寄せる海原、小さな船に立ちつくす我路たち

………………(みんな無言になる)
………………(我関せずな静香)
…………………………
(無言無表情のアイ)
……………………(同じく無

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爆裂愛物語 第十話 死と永遠と母子の絆

爆裂愛物語 第十話 死と永遠と母子の絆

 その日は、雨だった。叩きつけるような激しい雨音は、まるでカーテンコールの終わりを報せるベルのようだった。雨はやがて豪雨へと変わり、雷が鳴り響く。まるでこれから起こる物語を先取りしているかのような雷鳴と雨音だった。そう……戦争の予感を……
「きた」
 鉤十字を背負った黒い軍用ヘリコプター。その数、十三機。彼等がGMC本社に近づいてくる。まるで、自分たちこそが地獄の使者なのだと主張しているかのように

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爆裂愛物語 第八話 心臓に向かう折れた針

爆裂愛物語 第八話 心臓に向かう折れた針

 大日本翼賛会の寮へ、凪とアイが帰ってきた頃には……もう昼だった。
「何処に行っとったんや! 心配したぞ!!」
 フォルクスワーゲンVW38で帰ってきたアイと凪を、一番最初にそう出迎えたのは我路だった。
「つーかなんやねんこのモダンな車は! ってかアイはサングラス着けとるし、なにキメとんねん!」
「私は眼も含め、紫外線に弱いためこのような対策が必要なのです」
「……だからってなんでフォルクスワーゲ

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爆裂愛物語 第七話 悪魔の使徒

爆裂愛物語 第七話 悪魔の使徒

 大日本翼賛会事務所に帰った我路たち。そこでは、普段は静かな事務所が、波のようにざわついている。
「なるほど……大東亜戦争の業か」
 並さんが深く頷く。
「しかしお前ら、こっからナチス相手に闘うってエラいもんにオレら巻き込んでくれたなー笑」
 宮さんは笑いながら言った。
「まぁ、その通りですけど……でもこれしかなかったんですよ」
 そう我路が答えると、隣の園さんも笑いを浮かべる。
「これでオレら死

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爆裂愛物語 第六話 頭の中の怪物

爆裂愛物語 第六話 頭の中の怪物

 夜が訪れる。空には雲がうっすらとかかっており、月は雲に隠されて見えない。
 街灯が少なく、田舎町の郊外にあるこの町は暗く静まりかえっている。
「我路ー」
「ん?」
「お腹すいたー。お弁当食べようよー。っていうか、もう食べたーい!」
 と凪が舌足らずな声で言った。
「もうすぐ寮なんだからガマンしようぜ。つか、それまでガマンしろ」
「はーい。買い物つきあってくれてありがとう。明日も一緒にお出かけしよ

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爆裂愛物語 第三話 約束のデート

爆裂愛物語 第三話 約束のデート

 大日本翼賛会の朝、旭日旗がなびく事務所の窓に朝の光が差し込む。
「ふぁ〜あ」
 凪は眠い目をこすり、覚めきらない頭のまま浴場へ向かった。
「あ、宮さんおはようございます」
「押忍!」
(この人挨拶の返事いつも押忍なんだよな……)
 凪がここに来て1週間が経ち、世界がより鮮やかになっていく。段々ここでの生活にも慣れつつあった。宮さんや並さんも、最初こそ厳しく怒鳴ることが多かったが、仕事ができるよう

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