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現代神話-七夕伝説-2005年から2006年の場合

冬も始まってしばらくした12月9日の朝、ある男がアマノガワのほとりでぼんやりと水面を眺めていた。

「はぁ、俺たちも恋人同士なんだ、クリスマスや年末年始くらい一緒に過ごしたいものだ」

ぼんやりと呟いた男の名は彦星、訳あって恋人の織姫とはこのアマノガワを隔てて暮らしており、年に1度、7月7日にカササギがカワを渡してくれる日以外は彼女と会うことはできないのだ。

彦星がため息もほどほどに顔を上げると

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だいすこだ!!!!!!!
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蜘蛛

蜘蛛を踏み潰してしまった。
そんなつもりはなかった。
こういう言い回しは言い訳がましいけど

サンダルの靴底と、地面が擦れる音
ぷち、というのが蜘蛛の最期の音だった
あっけない
潰れた蜘蛛に描かれた
十文字の溝

あ、いま好きがこぼれ落ちましたね!!
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結ばない視線の先にそっと触れて、そっと託す

〜 夜風に揺れる恋心 エピローグ 〜

◇   ◇   ◇

 「牧く〜ん、いらっしゃ〜い」

 「こんばんは」

 牧がいつものようにわんだほうに顔を出すと、ちずがにこやかに迎え入れた。ちずは牧の良き理解者として、親しい友人というより同胞に近いような存在で、彼との絆を深めつつあった。

 「あれからどう?春田と何か話した?」

 「いえ…」

 「まあさ、私が言うのもなんだけど、遠距離だからね、

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こんばんは、氷室緑です!今日の182SSのお題は「愛してるも役不足」でした。まあ、私の好きな幼なじみの恋愛ものです(笑)。小学校で出会ったって、幼なじみっていうんですかね…?まぁいいや。今日は月曜日。明日からも頑張っていきましょう!おやすみなさいませ!

ありがとうございます!これからもよろしくお願いします🙌
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才能を食べたい

才能を食べたい。ありとあらゆる才能を食べたい。才能に恵まれた人が憎い。こんなはずではなかった。絵を描く人は魔法使いみたいだ。歌声のうつくしい人は魔法使いみたいだ。ものを書く人も、勉強ができる人も、かしこい人も、顔の整った人も、すらりと洋服の似合う人も、おいしい料理を作る人も、仕事のできる人も、足の速い人も、運動が得意な人も、誰からも愛される人も、誰かを愛せる人も、お金がある人も、努力ができる人も、

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スキ、ありがとうございます!嬉!
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紫姑

この世界に神様なんて居ないと思っている。居たとしたら、今のこのおれの状況を見て、きっと雷を打つと思うからだ。
 一人暮らしをした頃は、土日は欠かさず部屋を掃除した。洗い物は貯めなかったし、ゴミ出しだってちゃんと出した。浴槽は洗って、特にトイレは回数を多くして掃除した。綺麗になった姿を見て清々しくなり、その習慣を守ろうと調子良くカレンダーなんてものを作った。それぞれの曜日に掃除担当をつけて、例えば月

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こちらこそです!
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カオスバル「stir Mammon」 3 〜串刺しカメラ〜

空気が重い。あぁ、とても重苦しい。
全身を黒で固めたその男はテーブルの上に置かれた「串刺しカメラ(猛毒パンダ作)」をろくに見ることもせず、項垂れたまま酒を呑んでいた。
なんだこの画は。シュールにもほどがある。一眼レフに包丁突き立ててはい料理ですって。一丁前にメニューにも載ってるし。まぁここはそういう店だけども。
客も客だよなんなんだよ。頼んどいて上の空かよ。興味を示せよ。注文した時点で興味のピーク

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わたしもスキ
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『取り調べによれば』

男は中学校の体育館入口に、デンと座した

腕を組み

しかし顔は赤らんで今にも崩れそうに

涙を溢れさせている

「二票いるんだ、二票」

選管のスタッフに訴える

「妻はこないだ逝ったんだよ、だから二票分俺が」

残念ながらそういったことは出来ない旨を

スタッフは悔やみの言葉とともに伝える

「融通を効かせろ、社会が変わらないぞ」

三人がかりでその場を引き離されるも

抵抗する男

やがて警

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この瞬間にも飢餓に苦しんでいる人がいます
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