夜森蓬

分野を問わず、何でもやりたい、書きたい、と思っています。ほぼ思いつきになると思いますが…

夜森蓬

分野を問わず、何でもやりたい、書きたい、と思っています。ほぼ思いつきになると思いますが! 中心はエッセイや空想小説、趣味、好きなものなどをざっくばらんに綴ろうと思っています。お付き合いお願いいたします!

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    自作の小説をまとめています。連載中です。 天才占星天文学者を名乗る不思議な『水晶玉』アタール・プリジオスとその弟子たちを巡る物語です。 月3〜4話くらいを目安に書いていきます。

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    自作の小説をまとめています。連載中です。 美少女アイドルとして奮闘する男子中学生の葛藤の日々を描いています。不定期ですが、月2話ほどのペースで投稿しています。

記事一覧

最近、風が強いのが気になる。 (詩のようなもの)

 最近、風が強いのが気になる。 ーー 釣り人 AとB の 会話。 A : かつて、地底湖に住んでいた半魚人が、  かつて、人魚姫だった女子プロレスラーに、  コブラツ…

夜森蓬
12時間前
15

1番目アタール、アタール・プリジオス(17)烙印

 * 自分の呼吸と鼓動が、どんどん速く激しさを増していく。 部屋に駆け込んだ少年は、もうすぐ自分は内側から破裂して弾け飛んでしまうのではないかと思った。 導火線…

夜森蓬
3日前
14

詩集「詩のようなものたち」 1

紫陽花がきれいな季節です。 詩で、紫陽花を詠まれている方も多いかと思います。 私は、主にライトノベル的な連載の「小説」を書いていますが、「詩」も時折書いていまし…

夜森蓬
5日前
16

1番目アタール、アタール・プリジオス(16)村の教会

 * 夜のうちに、レッカスール大寺院のある教区域を抜けて、隣りの教区域ウラブレル村に入った。 小さな村だが、霧が薄らぐと、のどかな田園の風景が静寂の中にだんだん…

夜森蓬
7日前
13

箱根旅行④ 箱根強羅公園 噴水と温室

よもよもの箱根旅行も、遂に最終回。 4回目「箱根強羅公園の噴水と温室」をお楽しみ下さい♪ ①〜③をご覧になられていない方は、以下よりアクセス出来ます。③に①②の…

夜森蓬
11日前
27

クロンドル 〜人面鳥〜 (詩のようなもの)

歴史は、ためらいもなく… 昨日までの砂の城を粉々に打ち壊す。 明日からの光の束を深海にしずめる。 クロンドル を呼んでくる。 誰も知らない、 「クロンドル は、絶…

夜森蓬
13日前
24

箱根旅行③ 箱根強羅公園ローズガーデン

よもよもの箱根旅行、今回は「箱根旅行③ 箱根強羅公園ローズガーデン」編です。 前回と前々回をお見逃しの方は、こちらを是非チラリとでもご覧ください! ↓↓↓ 2日…

夜森蓬
2週間前
16

僕は君になりたい。 第26話「14歳のハート 不機嫌な僕の最近の悩みって…」

#26 撮影時に、僕がスマイルを要求されたのは、最後の1枚だけだった。 コンセプトの中に「ゴシック」の重々しい感じと気高さ、精巧な装飾人形、無表情、などという要素…

夜森蓬
2週間前
18

1番目アタール、アタール・プリジオス イラスト&解説

6月になりましたねー。 雨の時季ですが、noteを創作したり、インドアを充実させて乗り切りましょう☺️ 今年2月より連載中の『1番目アタール、アタール・プリジオス』です…

夜森蓬
2週間前
15

箱根旅行② 箱根美術館

よもよもの「箱根旅行② 箱根美術館」編です。 初日は『富士屋ホテル』とその近辺をうろうろした後、他には立ち寄らず宿泊ホテルの温泉でゆっくりとくつろぎました。 2日…

夜森蓬
3週間前
16

1番目アタール、アタール・プリジオス(15)出発

 * 背を向けたアリエルを見るなり、パルムは一瞬の躊躇もなく走り出し、その背中に抱きついた。 「アーリェ!!」 そのとき、パタッ、という音がした。 パルムのズボ…

夜森蓬
3週間前
10

箱根旅行① 富士屋ホテル

よもよもの気分転換。 つい先日休みを取りまして、久しぶりに1泊2日で箱根を旅してきました。 1日目は、箱根登山電車「宮ノ下駅」より徒歩5分ほどのあの有名クラシックホ…

夜森蓬
4週間前
18

金糸雀(カナリア) 〜色彩の詩(うた)〜

金糸雀。 金糸雀。 だれかを真似て話さなくて、いい。 話したければ、君の言葉で。 金糸雀。 金糸雀。 だれかを真似て笑わなくて、いい。 笑いたければ、君の歓喜で…

夜森蓬
1か月前
20

1番目アタール、アタール・プリジオス(14)帰還

 * なんだ? いったい、なんだ? この…どうしようもない、烈しい「心の動き」は…。 なんだ? “時の繭”の中で、彼は両膝と両手を柔らかなその底に着き、四つん這…

夜森蓬
1か月前
15

僕は君になりたい。 第25話「14歳のハート ゴスロリでも可愛い僕って…」

#25 トイレの鏡を覗くと、おしろいを塗りたくったわけでもないのに、僕の顔は真っ白で唇は真紫色になっていた。頭はフラフラし、身体は力を失ってペラペラな紙人形みた…

夜森蓬
1か月前
15

五十音短歌「え」

絵の鳥に一目惚れした籠の鳥鳴けども独り想うも独り 笑み浮かべ雲を蹴散らす晩春の風の強さに負けず羽ばたけ 枝えだの青葉の騒ぐ声を聴き夏夢描く翼休めて 今回は、「鳥…

夜森蓬
1か月前
17
最近、風が強いのが気になる。 (詩のようなもの)

最近、風が強いのが気になる。 (詩のようなもの)

 最近、風が強いのが気になる。

ーー 釣り人 AとB の 会話。

A : かつて、地底湖に住んでいた半魚人が、

 かつて、人魚姫だった女子プロレスラーに、

 コブラツイストとドロップキックをされ、

 骨が変形して、

 トランスフォーーーム!! して、

 小型潜水艦になり、

 竜宮城にいた浦島太郎の裸踊りを偵察後、

 “送迎タートルズ”に聞き込みをしたそうだ。

B :「3日3

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1番目アタール、アタール・プリジオス(17)烙印

1番目アタール、アタール・プリジオス(17)烙印

 *

自分の呼吸と鼓動が、どんどん速く激しさを増していく。

部屋に駆け込んだ少年は、もうすぐ自分は内側から破裂して弾け飛んでしまうのではないかと思った。

導火線が…爆弾へと繋がっている導火線が…刻一刻と短くなっていくような感覚だ。

黴のにおいの籠もる白い枕に顔をうずめて、自分を落ち着かせようと深く息を吸い込もうとするが、逆に咳き込む。
加えて、声を押し殺そうと幾ら堪えても、嘔吐のように苦し

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詩集「詩のようなものたち」 1

詩集「詩のようなものたち」 1

紫陽花がきれいな季節です。

詩で、紫陽花を詠まれている方も多いかと思います。

私は、主にライトノベル的な連載の「小説」を書いていますが、「詩」も時折書いていまして、つたない「詩」ではありますが、それも書き始めてから10作を超えました。

以下は、それをまとめてみたものです。

『詩集』と題しましたが、気になるものだけでも読んでみていただけたらと思います。

全部で12作となります。

以下、目

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1番目アタール、アタール・プリジオス(16)村の教会

1番目アタール、アタール・プリジオス(16)村の教会

 *

夜のうちに、レッカスール大寺院のある教区域を抜けて、隣りの教区域ウラブレル村に入った。

小さな村だが、霧が薄らぐと、のどかな田園の風景が静寂の中にだんだんと現れる。
更に奥へ進んでいくと、山肌に面した切り立った場所に古い教会が見えた。

ここまで来れば、即座に身の危険に晒されることもない。

聖剣『時空』が懐中時計に変化してしまった為、剣士は仕方なく、聖剣ではない普通の剣を腰に下げ、懐中

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箱根旅行④ 箱根強羅公園 噴水と温室

箱根旅行④ 箱根強羅公園 噴水と温室

よもよもの箱根旅行も、遂に最終回。

4回目「箱根強羅公園の噴水と温室」をお楽しみ下さい♪

①〜③をご覧になられていない方は、以下よりアクセス出来ます。③に①②のリンクがありますので、宜しければ是非!

ちなみに、箱根強羅公園は、箱根美術館のすぐ近くにあります。徒歩で2〜3分です。

さて、前回は「ローズガーデン」のバラを撮りまくりましたが、今回はその先にある「噴水」と「温室」の見学です。

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クロンドル 〜人面鳥〜 (詩のようなもの)

クロンドル 〜人面鳥〜 (詩のようなもの)

歴史は、ためらいもなく…

昨日までの砂の城を粉々に打ち壊す。

明日からの光の束を深海にしずめる。

クロンドル を呼んでくる。

誰も知らない、

「クロンドル は、絶望の町に住んでいた」

汚れた翼をバタバタさせ、

埃みたいな羽毛を飛ばし、

生臭いゴミにまみれて。

カラスよりも大きくて、禿鷲よりは少し小さい。

灰色の人面鳥。

クロンドル の “顔” を見てはならない。

あなたは、

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箱根旅行③ 箱根強羅公園ローズガーデン

箱根旅行③ 箱根強羅公園ローズガーデン

よもよもの箱根旅行、今回は「箱根旅行③ 箱根強羅公園ローズガーデン」編です。

前回と前々回をお見逃しの方は、こちらを是非チラリとでもご覧ください! ↓↓↓

2日目は、強羅公園で見頃だったバラたちの姿をご鑑賞くださいませ🙂‍↕️

以下、個々に撮影したバラです。

名前とかは、殆ど覚えてないのですが…(^^;)
(覚えてるのだけ書きました。少な過ぎ!)

皆それぞれ美しく咲いておりました〜!!

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僕は君になりたい。 第26話「14歳のハート 不機嫌な僕の最近の悩みって…」

僕は君になりたい。 第26話「14歳のハート 不機嫌な僕の最近の悩みって…」

#26

撮影時に、僕がスマイルを要求されたのは、最後の1枚だけだった。
コンセプトの中に「ゴシック」の重々しい感じと気高さ、精巧な装飾人形、無表情、などという要素が含まれていたからのようだ。

みんな陶磁器のような白い化粧をした。少し色黒の美咲は首まで白く塗られていた。

なのに、僕だけはいつもと殆ど変わらない薄化粧に薄い頬紅まで差された。
そんなに僕の顔は蒼白としていたのか?
先日の嘔吐から

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1番目アタール、アタール・プリジオス イラスト&解説

1番目アタール、アタール・プリジオス イラスト&解説

6月になりましたねー。
雨の時季ですが、noteを創作したり、インドアを充実させて乗り切りましょう☺️

今年2月より連載中の『1番目アタール、アタール・プリジオス』ですが、「連載もう1本」という以外に、特に何の説明もなく始めました。

今回少しだけ紹介をさせていただきます。

まず、ヘッダーに使っておりますイラストの全体図の掲載とちょったした解説をいたします。

まずは、イラストです。

ほぼ全

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箱根旅行② 箱根美術館

箱根旅行② 箱根美術館

よもよもの「箱根旅行② 箱根美術館」編です。

初日は『富士屋ホテル』とその近辺をうろうろした後、他には立ち寄らず宿泊ホテルの温泉でゆっくりとくつろぎました。

2日目は、ちもとで「湯もち」を買い、箱根湯本駅から、箱根登山電車で終点の強羅駅へ。

ケーブルカーに乗り換え、「公園上駅」で下車すると、すぐ『箱根美術館』が見えます。

土器・埴輪・水瓶・壺・皿など焼きものの展示がメインで、撮影も自由です

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1番目アタール、アタール・プリジオス(15)出発

1番目アタール、アタール・プリジオス(15)出発

 *

背を向けたアリエルを見るなり、パルムは一瞬の躊躇もなく走り出し、その背中に抱きついた。

「アーリェ!!」

そのとき、パタッ、という音がした。

パルムのズボンのポケットから何か黒っぽいものが飛び出して床に落ちた。

“本”のようだった。

それを拾ったのは、中扉で繋がった隣室からちょうど入ってきた僧侶ガロこと凛々しい剣士姿の聖剣士ロエーヌ・オットーだった。

「どうしたのですか?………

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箱根旅行① 富士屋ホテル

箱根旅行① 富士屋ホテル

よもよもの気分転換。

つい先日休みを取りまして、久しぶりに1泊2日で箱根を旅してきました。

1日目は、箱根登山電車「宮ノ下駅」より徒歩5分ほどのあの有名クラシックホテル『富士屋ホテル』に立ち寄ってきました。

歴史のあるホテルにて、高級なビーフカレーを堪能するという貴重な経験。

一瞬だけ、“カレーなる一族”になれました(笑)

和洋折衷の調和が見事です。

まあ、私は宿泊してはいませんが…�

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金糸雀(カナリア) 〜色彩の詩(うた)〜

金糸雀(カナリア) 〜色彩の詩(うた)〜

金糸雀。

金糸雀。

だれかを真似て話さなくて、いい。

話したければ、君の言葉で。

金糸雀。

金糸雀。

だれかを真似て笑わなくて、いい。

笑いたければ、君の歓喜で。

金糸雀。

金糸雀。

だれかを真似て泣かなくて、いい。

泣きたければ、君の悲嘆で。

金糸雀。

金糸雀。

君は、僕を真似ているんだろう?

いつも誰かの真似をして、

自分の言葉なんか持たない、僕を。

いつもだ

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1番目アタール、アタール・プリジオス(14)帰還

1番目アタール、アタール・プリジオス(14)帰還

 *

なんだ?

いったい、なんだ?

この…どうしようもない、烈しい「心の動き」は…。

なんだ?

“時の繭”の中で、彼は両膝と両手を柔らかなその底に着き、四つん這いになったまま動けなかった。

自分の両腕が、ガクガクと震えているのが分かる。

全身が震えているのだろう。

「アリエルさん? 大丈夫ですか?」

心配した僧侶が、自らの“時の繭”を移動させ、彼の“時の繭”に接して叫ぶ。

「…

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僕は君になりたい。 第25話「14歳のハート ゴスロリでも可愛い僕って…」

僕は君になりたい。 第25話「14歳のハート ゴスロリでも可愛い僕って…」

#25

トイレの鏡を覗くと、おしろいを塗りたくったわけでもないのに、僕の顔は真っ白で唇は真紫色になっていた。頭はフラフラし、身体は力を失ってペラペラな紙人形みたいに倒れそうに揺らぐ。

蛇口を捻って、口の中をゆすいだ。

まだ少し気分が悪い。

「……くそっ。何なんだよ、オレ」

冷たい水で顔を洗った。水飛沫が胸を濡らした。

胸くそ悪い。

とんだ、恥をさらしてしまった。

鏡の中の自分を、

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五十音短歌「え」

五十音短歌「え」

絵の鳥に一目惚れした籠の鳥鳴けども独り想うも独り

笑み浮かべ雲を蹴散らす晩春の風の強さに負けず羽ばたけ

枝えだの青葉の騒ぐ声を聴き夏夢描く翼休めて

今回は、「鳥」を意識して
詠ませていただきました。

次回は「お」です。
ちょっとした空き時間にでもご覧いただければ
幸いです。