夜森蓬

分野を問わず、何でもやりたい、書きたい、と思っています。ほぼ思いつきになると思いますが…

夜森蓬

分野を問わず、何でもやりたい、書きたい、と思っています。ほぼ思いつきになると思いますが。中心は連載小説や短編小説、詩、趣味、好きなものなどをざっくばらんに綴ろうと思っています。よろしくお願いいたします!

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  • エンターテイナー・ストリート

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    甘野充プロデュースの共同運営マガジン「エンターテイナー・ストリート」です。  共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。  小説、詩、エッセイ、絵、音楽、動画など、想像力と創造力あふれるアートやエンターテイメント作品をnoteで公開している人たちが集まって、作品を披露する場となります。  参加すると、自分の記事を共同運営マガジンに追加することができるようになります。  たくさんの人に自分の作品を読んでもらえるチャンスです。  参加費は無料です。  参加希望の方はトップ記事へコメントお願いします。 ルールは以下です。 ・投稿は自分の記事だけにしてください。 ・投稿は当日投稿の記事のみにしてください。  (過去記事は投稿しないでください) ・タイトル、タイトル画像、説明文は変更しないでください。 ※ 創作と関係のない記事は削除しますのでご了承のほどお願いします。 甘野充

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  • 1番目アタール、アタール・プリジオス

    自作の小説をまとめています。連載中です。 天才占星天文学者を名乗る不思議な『水晶玉』アタール・プリジオスとその弟子たちを巡る物語です。 月3〜4話くらいを目安に書いていきます。

  • 詩・掌編小説他

  • 僕は君になりたい。

    自作の小説をまとめています。連載中です。 美少女アイドルとして奮闘する男子中学生の葛藤の日々を描いています。不定期ですが、月2話ほどのペースで投稿しています。

最近の記事

  • 固定された記事

僕は君になりたい。 第1話「僕のアイドル」

 #0 明るいステージの上に立っていた。 眩しい… 思わず、手を目の上にかざす。 そこでスポットライトを浴び、沸き上がる観客たちの歓声を聞く。 こんなことがあっていいのか? ふざけるなよ!と、叫びたい。 でも。 それは、"快感" でもあった。  #1 黛薫は「まゆずみ かおる」と読む。 小学生には、まず読めない。 これを、芸名にしているアイドルに、僕は熱を上げている。 僕は、榊原流伊。 普通に近所の公立中学に通う、中学2年生だ。 黛薫こと、カオルンを初めて見

    • 1番目アタール、アタール・プリジオス(21)視えるもの

       * 全身の震えがようやく収まってきた。 床にうつ伏して、あまりの眼の痛みに思わず知らず打ち付けていた額は切れて、血が床の木目に滴り落ちる。 胃液だろうか。 口に苦味があり、透明な水っぽいものを嘔吐した跡もある。 それをぼんやりと見つめながら、アリエルは肘を付いた状態で胸を上げ、顔をゆっくりともたげた。 「…アーリェ?」 目の前に、パルムの大きな身体を支える膝があり、心配そうな声で彼の名を呼ぶ。そっと肩に添えられた肉厚な手のひらの感触は柔らかく暖かかった。まだ震えて覚

      • もうすぐnoteを始めまして1年となります。初心に返る意味で、初めての小説投稿となる『僕は君になりたい』の第1話を固定表示させていただきました。 ご覧いただければ幸いです。🙇🏻‍♀️

        • くつろぎ 〜ゴーギャン『Siesta』によせて〜 (詩のようなもの)

          おんなたちがあつまっている。 まちにかいものにいったおんなは つかれたわ、あはは、とわらう。 あいろんをかけているおんなは あたらしいふくがほしいわ、とぐちをもらす。 それをみているおんなは なにもいわず、ねむそうにあくびをこらえる。 はらばいになってよこたわるおんなは ゆめみがちに、わたしもまちいきたいという。 つかれるわよ。 いっしょにふくをかいにいく? ふわぁ〜、ねむい。 いきましょう、いきましょう。 おんなたちのかいわははずむ。 おんなたち

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        僕は君になりたい。 第1話「僕のアイドル」

        • 1番目アタール、アタール・プリジオス(21)視えるもの

        • もうすぐnoteを始めまして1年となります。初心に返る意味で、初めての小説投稿となる『僕は君になりたい』の第1話を固定表示させていただきました。 ご覧いただければ幸いです。🙇🏻‍♀️

        • くつろぎ 〜ゴーギャン『Siesta』によせて〜 (詩のようなもの)

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        記事

          1番目アタール、アタール・プリジオス(20)予兆

           * あ… “神様” が、倒れた…。 ずん、という地響きと共に、肉付きのいい身体は一度だけ弾んだように見えたが、その肉の振動はすぐに収まり、鼻を潰された丸顔の大男は力なく地に沈み、動かなくなった。 アリエルは見開いた目を閉じることなく、パルムを殴ってしまった少年に向けた。 もちろん、事故である。 本当なら殴られるのは、アリエルの予定だった。 受け流して技を掛けてやるつもりだったのに、予定外にパルムが割り込んできて、起きた事故だった。 それは、分かっているが…。

          1番目アタール、アタール・プリジオス(20)予兆

          無限 ♾️詩のようなもの♾️

          ♾️(知らないの?)♾️ 宇宙は 地球の外にあるんじゃない。 ここも、宇宙なんだ。 つまり 宇宙は、ここにある。 ♾️(宇宙は、掌の中にあるんだ)♾️ ♾️(知らないの?)♾️ 心は 自分の中だけじゃない。 外にもあるんだ。 つまり 心は、1つじゃない。 ♾️(心は、誰もが持っている)♾️ ♾️(知らないの?)♾️ 世界は 宇宙と、心で、 できている。 ♾️(知らないの?)♾️ ♾️(世界は 無限 なんだよ)♾️ ♾️(知らないの?)♾

          無限 ♾️詩のようなもの♾️

          僕は君になりたい。 第28話「14歳のハート 新年早々、僕の三角関係って」

           #28 年が明けた。 近所の「邑木八幡神社」に初詣した。 大きくはないが、この辺りの神社といえばこの神社で、昔から「むらきさん」と呼ばれ、親しまれていた。 僕と高柳は、それぞれ親に頼まれて持参した去年の御札や御守をお焚き上げ所に預けてから、参拝の列に並んだ。 まだ午前中だったが、もう100人は下らないであろう参拝者が列を成していた。 「…普段はだれもいなくてしーんとしてんのに、やっぱ、正月だな。すげえ人の数!」 高柳がため息と共につぶやく。 「オレらもその一員だろ

          僕は君になりたい。 第28話「14歳のハート 新年早々、僕の三角関係って」

          五十音短歌「お」

          織姫の切なさ浮かべ天の川今宵限りは愛を浮かべて 親と子が飾れる短冊星よ見よ笹よ叶えよささやかな夢 おおげさにヒマワリ咲いたと愛でる人冷房の中スイカ齧りて 今回は「七夕」と昨今の暑さを テーマに詠ませていただきました。 次回は「か」です。 ちょっとした空き時間にでもご覧いただければ幸いです。

          五十音短歌「お」

          1番目アタール、アタール・プリジオス(19)吃音

           * 夜明けの光が、カーテンの隙間から差し込む。 真っ黒な東の空に滲んだ白い絵の具が水に溶けてどんどん広がって、太陽の無限の色が究極の青みへと向かっていく…。 パルムはアリエルの目蓋にそっと触れる。 薄い皮膚を透かして、瞳に青白い光が灯っていた。 「アーリェ…き、きれ、い、だよ。す、てき…だよ」 うっすらと目蓋を開けると、青い光が漏れる。 目の周りに光輪が生じる。神秘な瞳が静かに大きく彼を見つめた。 「パルム、さ…ん、なに?」 アリエルの問いかけには答えず、彼

          1番目アタール、アタール・プリジオス(19)吃音

          紫陽花とギドラ HERO is Blue (詩のようなもの)

          心がぽっきりと折れた。 「実は弱い」というレッテルを貼られて。 もう、何にも立ち向かえないと思った。 その日、僕は雨の中、ビルの屋上にいた。 すると、数え切れないほどのキングギドラもどきの群れが、 突然、西の雨空の雲間から、 物凄いスピードでギラギラと金色の鱗を雨に反射させ、 ミラーボールのように地上を眩しく照らしながら、 僕の頭上を通り過ぎて行った。 地上を見下ろすと、 逃げ惑う人々の合間に咲く、 紫陽花がきれいだった。 雨に濡れて、 ギドラの鱗で

          紫陽花とギドラ HERO is Blue (詩のようなもの)

          1番目アタール、アタール・プリジオス(18)信愛

           * 静かな夜だった。 暗躍する闇の獣を冬の三日月が支配の鎖に繫ぎ、その冷たい光の鞭で、猛る咆哮を鎮めているかのようだ。 「アーリェ…!」 階段を一段づつ、ふらつきながら降りてくる虚ろな顔の少年が目に入るなり、彼は声をあげた。 声のほうに、徐ろに視線を向けた少年は、うっすらと微笑んで、そのまま階下の床に降りた。 「…ごめんね、さっきは。驚かせて」 かすれた声を発した途端、少年はくらっと目眩を覚え、手摺りの端にバッと掴まる。 「わ、わわ! アーリェ!」 「はは

          1番目アタール、アタール・プリジオス(18)信愛

          漆黒 〜色彩の詩(うた)〜

          「貴女には、漆黒の衣裳が似合う」と、 囁いた、魔王様。 実は、 私も、 そう思っておりました。  ♠︎ 私は、何度か夫に先立たれました…。 その度に、 漆黒の衣裳を身に付けました。 そして、 そこで出会った夫の友人と、 その度に、 恋に落ちたのです。 そして、 彼らを次々に失って、 その度に、 漆黒の衣裳を身に付けました。 私ほど、 漆黒の衣裳が似合う女はほかにはいないでしょう。 いかがでしょう? 私を召されませんか? きっと、 貴

          漆黒 〜色彩の詩(うた)〜

          僕は君になりたい。 第27話「14歳のハート 恋を知った僕の落ち込む年末って…」

           #27 恋? 恋? 僕は、綾香に恋してるのか? 心の中で、僕は1人キョロキョロと「恋」というものを探していた。 綾香の顔が浮かんでくる。 それ以外の人は、浮かんでこない。 カオルンは僕の中で既に「憧れの人」というカテゴリーに分類され、「好き♡」なんて言うのは畏れ多いため、恋愛の対象ではないようだった。 マジか…。 僕の中に「あり得ないことベスト10」があったとしたら、その上位をかつて占めていた事柄だと思う。 能天気で泣き虫なドイツ人のクォーター。 ちょっ

          僕は君になりたい。 第27話「14歳のハート 恋を知った僕の落ち込む年末って…」

          最近、風が強いのが気になる。 (詩のようなもの)

           最近、風が強いのが気になる。 ーー 釣り人 AとB の 会話。 A : かつて、地底湖に住んでいた半魚人が、  かつて、人魚姫だった女子プロレスラーに、  コブラツイストとドロップキックをされ、  骨が変形して、  トランスフォーーーム!! して、  小型潜水艦になり、  竜宮城にいた浦島太郎の裸踊りを偵察後、  “送迎タートルズ”に聞き込みをしたそうだ。 B :「3日3晩は長い! せめて1日目のうちに   帰っておけば、90歳の孫は生きてただろ

          最近、風が強いのが気になる。 (詩のようなもの)

          1番目アタール、アタール・プリジオス(17)烙印

           * 自分の呼吸と鼓動が、どんどん速く激しさを増していく。 部屋に駆け込んだ少年は、もうすぐ自分は内側から破裂して弾け飛んでしまうのではないかと思った。 導火線が…爆弾へと繋がっている導火線が…刻一刻と短くなっていくような感覚だ。 黴のにおいの籠もる白い枕に顔をうずめて、自分を落ち着かせようと深く息を吸い込もうとするが、逆に咳き込む。 加えて、声を押し殺そうと幾ら堪えても、嘔吐のように苦しげな己れの嗚咽が喉から漏れ出でる。 …分かっている。 浴室の湯気と熱気で、彼

          1番目アタール、アタール・プリジオス(17)烙印

          詩集「詩のようなものたち」 1

          紫陽花がきれいな季節です。 詩で、紫陽花を詠まれている方も多いかと思います。 私は、主にライトノベル的な連載の「小説」を書いていますが、「詩」も時折書いていまして、つたない「詩」ではありますが、それも書き始めてから10作を超えました。 以下は、それをまとめてみたものです。 『詩集』と題しましたが、気になるものだけでも読んでみていただけたらと思います。 全部で12作となります。 以下、目次と添付になります。 【目次】 1. 細い小道 〜月明かりに寄せて〜 2

          詩集「詩のようなものたち」 1