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#片思い

【詩】好きなのかな

【詩】好きなのかな

君のこと

好きなのかな

思い出すんだ 君の言葉

思い出すんだ 君の笑顔

思い出して 優しくなるんだ

思い出して 苦しくなるんだ

君のこと

ずっとずっと

好きなのかな

ちょびっとの悲劇

【詩】鏡の向こうの僕

【詩】鏡の向こうの僕

鏡の向こうの僕は僕を最も見つめている

鏡の中の僕は僕を一番知り尽くしている

鏡の前の僕は僕を誰より理解していない

鏡に映っていない僕は

僕より僕を知っている

あなたを誰より知りたいと思う

ちょびっとの悲劇

【詩】声は君のところへは届かない

【詩】声は君のところへは届かない

声は君のところへは届かない

この青空に溶けて消えていく

どんなに大きく張り上げても

白い雲に透けてなくなってゆく

ちょびっとの悲劇(74日目)

【詩】伝わってほしくて

【詩】伝わってほしくて

月がきれいですね

そう打って添えようとした写真は

夜空なんてきれいに写し出せなくて

この感動を伝えたいのに伝えられない

だからごめんね

言葉だけを送るよ

伝わってほしくて

伝わってほしくて

月がきれいですね

ちょびっとの悲劇(78日目)

【詩】いつも君だけ

【詩】いつも君だけ

地下鉄の中

窓の外を見れば

自分の顔が反射して

だからわかるんだ

僕の目に映っているのは

いつも君だけだって

ちょびっとの悲劇(96日目)

【詩】だから君を

【詩】だから君を

せっかく人を好きになったんだ

だから一途に

君を想いたい

この胸にずっと居続けるんだ

だからただ一人

君を想いたい

ちょびっとの悲劇(97日目)

【詩】あふれていく

【詩】あふれていく

心にあふれて

洩れだして

それでもまた

あふれていく

君への想いが

自分でもはかれない

まるで尽きることなく

この心にあふれていく

ちょびっとの悲劇(98日目)

【詩】すり減ったかかと

【詩】すり減ったかかと

すり減ったかかとが

君と歩いたためならばいいな

君のこころに肩を貸せていたのなら

それだけで失った厚みが

ひどくいとおしく感じられるんだ

ちょびっとの悲劇

【詩】瞳を閉じるまで

【詩】瞳を閉じるまで

唇が近付く数瞬の間

その隙間を埋めゆく愛を感じよう

心と心の隔たりを融かすような

二人だけに許された時間を感じよう

見つめあう瞳を閉じるまで

君と一緒に愛の中でまどろんで

ちょびっとの悲劇

【詩】四分の一の僕

【詩】四分の一の僕

君と一緒ではないのなら

僕はまるで僕として欠けているようで

ひとりきりで寂しさに肩まで浸かる

きっと半分くらいの僕なんだろう

君と一緒にいられるのなら

二人でまるでひとつとしていられるようで

ひとりきりで君を想っている僕は

だから四分の一の僕なんだろう

ちょびっとの悲劇