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#ファンタジー
長編小説「リサコのために」人物&目次
長編小説の「リサコのために」がなんのこっちゃ?となってきたので、登場人物と目次をここにまとめることにした。
これから読んでくれる人は参考にしてね。
多少ネタバレになってしまうかもしれない。
◎登場人物・山本 理沙子(リサコ)…この物語の主人公。
物語の開始時の年齢:16歳
ごく一般的な高校に通う少女だったが、父親がぺんぺん草を食べて溶けるなど、いきなり非現実的な世界にぶっこまれる。
牢獄のよう
[小説] リサコのために|068|十四、再構築 (2) 最終回
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どんなに巨大であっても良介は良介であってリサコの最も大切な人であることに変わりはなかった。
リサコはほっとして立ち上がった。立ち上がるとリサコの顔が良介にも見えたようだった。
彼は優しく微笑むと、両手に力を込めてさらに亀裂を広げ、ゆっくりとリサコの方へと腕を伸ばした。
そして彼女を捕まえた。
リサコは良
[小説] リサコのために|065|十三、再戦 (5)
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リサコたちはしばらく暗闇の中を引きずられていた。衣服が擦れるような音だけが聞こえて来る。
抱えてる刀を失わないようにしっかりと胸に抱いた。
「リサコ? 大丈夫?」
オブシウスの声がした。
「大丈夫…みんないるの?」
全員の声がして、良介以外のメンバーが同じように引きずられてきたことがわかった。
独りでな
[小説] リサコのために|064|十三、再戦 (4)
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これには全員が度肝を抜かれてあんぐりと口をあけて見上げるしかなかった。
さすがの良介も驚いている様子だった。本当にここに何があるのか解っていなかったようだ。
良介が不安そうな表情でリサコの方を見た。
リサコは眉間にシワを寄せた表情で小さく首を振った。
…私にも解らない…。
「今までで一番遅かったよね」
「
[小説] リサコのために|062|十三、再戦 (2)
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オブシウスたちはソファーのある休憩スペースで仮眠を取っていた。
リサコがヤギを斬ったあたりからここの時間が連続しているのであれば、彼らは何日もろくに休めていないはずだ。
リサコは彼らの邪魔にならないように近くの椅子にそっと腰を下ろすと、目を閉じてへと意識を持って行った。
《表層の店》では主要な人格たちが集まっ
[小説] リサコのために|058|十二、進化 (2)
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“MIHO” との会合を終え、インターネットカフェから帰宅すると、ドアの隙間に手紙が挟まっていた。
良介はそれを取ると、中を見ずにポケットに入れた。
まるでそれがそこにあることを事前に知っていたかのような動作だった。
「誰からなの? 見なくていいの?」
今どきドアに手紙を挟むなんてよっぽど重要な用事なのだ