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実写映画レビュー

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アニメと切り分けて、こちらでは実写映画のレビューを掲載します。
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「#風の向こうへ駆け抜けろ」 前編は原作読んでいたイメージ通り。

非常に原作に忠実な展開です。

配役も適材適所。#平手友梨奈 の主人公が原作のイメージより生意気なくらいかな。

てちの目がやたらとギョロギョロしていたがそれも役作りだろう。

若者に観てほしい映画5選。

若者に観てほしい映画5選。

いずれも古い、しかも長大な作品が多く、テンポ感もゆっくりで、最初はあくびが出そうな作品も多いでしょうが、歴史に残る名画には間違いありません。

●七人の侍

いわずと知れた黒澤明監督の作品、当然モノクロですが、欧米の映画にもものすごく影響を与えました。

野武士に繰り返し襲われる村人が7人の侍を雇い、すごく計略的なやり方で戦闘を挑む。

七人の侍が皆個性的なのもいい。

●羅生門

黒澤作品の時代

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「レッドクリフ」Part 2

「レッドクリフ」Part 2

Part 1の続き。

Part 2でいよいよ赤壁の戦いとなるわけだが、そこに至るまでがまだ少しかかる。

Part 2はPart 1以上に「演義」という原作から離れている展開が多い。

孫尚香(そもそも演義では赤壁の戦いではまだ出てきてはいないとすでに述べた)は独断で単身対岸の曹操の陣に一兵士に変装して潜入する。

そして伝書鳩を使って周瑜に敵陣の情報を伝え始める。

そうした中で、蹴鞠大会(ほ

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「レッドクリフ」Part 1

「レッドクリフ」Part 1

この映画の存在は、記憶に間違いがなければ、エヴァ「序」の時にポスターが張り出されていた気がする。その頃は三國志についての知識も映像経験も皆無だったので「タイトルが洋風だが、中国の話みたいだな」ぐらいの認識しかなかった。

現在の私は、自分でゲームはしないものの、三國志についてはそこそこ詳しい方に入るようになったと思うので、知識の未熟さを恐れずに、裏付けをとらないまま、ネタバレ全開モードで書きます。

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新解釈・三國志

新解釈・三國志

「三國志」ネタはいつか書きたいとは思っていたが・・・YouTubeゲーム配信で著名なうどんさんのKOEI「三國志」配信を相当以前から追いかけていた時期もあり、三國志演義の雑学は増える一方、横山三国志も読んだし、中国のTVシリーズ"Secret of Three Kingdoms"も通して観たし、Wikipediaも暇つぶしに漁りまくった。

今日たまたまYouTubeのレンタルアニメを見つけたの

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「君の膵臓をたべたい」実写映画版とアニメ映画版を一気に観た。

「君の膵臓をたべたい」実写映画版とアニメ映画版を一気に観た。

ちょっと不思議なタイトルだなと以前から思っていた。

まずは今回観てみようと思ったのは、「響」映画版と同じ月川翔監督と知ったから。

アニメ版もあることは、Amazon Prime Videoで並んで表示されているから気づけた。

実写映画版はいろんな賞をはもらって評価が定まっているようだが、実は12年後の物語と並行して描くというのは、実写版オリジナルの脚色らしい。

おそらく原作に近いのはアニメ

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チャールトン・へストンの真の代表作というべき映画「エル・シド」とその歴史

チャールトン・へストンの真の代表作というべき映画「エル・シド」とその歴史

 この映画、感動のラストシーンで、知る人ぞ知る、歴史スペクタクルの傑作です。

 ホントは私が一番好きな映画なんだけど、多くの人にはマイナーでしょうから、紹介は後回しにしていました。

 ミクロス・ローザ作曲のテーマソングはなかなか名曲だと思います。

 歴史ものヒーローやらせたら右に出る者がいなかった、チャールトン・ヘストンの魅力爆発の映画だと思います。

 なのに、「十戒」や「ベン・ハー」ほど

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「第三の男」と衛生学

「第三の男」と衛生学

何となく、「第3の男」を久々に見たくなって、500円で買えますから買って、観た。

すると、最近、ナイチンゲールからの関連で、細菌学や衛生学の歴史をあさっていたので、この映画の歴史的背景について思いもらず含蓄ある形で鑑賞することができた。

●以下の内容には映画のストーリーの核心が含まれています●

この映画は、1949年に公開されているけれども、描かれているのは、第2次世界大戦直後、米英仏ソ4カ

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「響」: 原作を先に読んでいた私の、映画についての感想

「響」: 原作を先に読んでいた私の、映画についての感想

「響 〜小説家になる方法〜」の原作(柳本光晴)は、漫画大賞2017を受賞した直後に、その話題性もあり、興味を持って読んでいた。

私は、響が物語の中で、芥川賞・直木賞を受賞したあたり(コミックス第6巻)で、物語として一区切りかなと感じ、読み進めるのを止めてしまって、結局それっきりになっていた。

それが今日(深夜)になって、Amazon Prime Videoで、何か観てみたい作品がないかと漁って

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スパイの妻 -これこそ正統派のミステリー-

スパイの妻 -これこそ正統派のミステリー-

黒沢清監督の作品を観たのははじめてだと思う。

私は映像の文法を主としてアニメから学んだ。実写映画も、名作とされる作品は結構後追いで観てきたつもりだが、公開1年未満の作品、しかも邦画を観たのは実に久しぶりかもしれない。

太平洋戦争直前の神戸。

福原優作(高橋一生)は大きな貿易商を営む。妻は聡子(蒼井優)。この物語は聡子の視点から描かれている。

優作聡子の家庭は中流だが、夫婦ふたりの関係は、欧

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「レインマン」と「パリ、テキサス」

「レインマン」と「パリ、テキサス」

自閉症(アスペルガー症候群)の実態とはどのようなものかを一般の人に幅広く知らしめたのは、1988年公開、バリー・レビンソン監督による、アカデミー賞受賞映画、「レインマン」であろう。

私は、この映画を公開時に観ているが、Eテレの精神科医、アスペルガーの生涯についての番組の紹介をしたことで、久しぶりに観なおして、詳しいレビューをする気になった。

なおこの映画のすみずみまでネタバレして解説するつもり

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「アルマゲドン」-これこそロックだぜ!!!!-

「アルマゲドン」-これこそロックだぜ!!!!-

これほど大風呂敷を広げ、息をもつかせぬ怒涛の感動の映画はないものとして記憶に残っている作品はないので、思い切ってカタルシスを感じるためにセレクトした。

この映画も1998年だから、今の若い人、観てない人多いよね。

観て絶対損しない映画です。

*****

ともかくこのままでは地球に衝突して、セカンドインパクトどころではない完全滅亡が待っている大隕石が来てるわけだ。

核ミサイル全部打ち込んで

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