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#コラム

地域で編集しながら生きていくための覚書き

地域で編集しながら生きていくための覚書き

自分のやっていることが「編集」だという意識はあまりなかった。

でも、地域編集を学ぶオンラインサロンに入って学び合う中で、これまでやってきたことって「編集」という言葉で整理すると、とてもしっくりくるなあと改めて思った。

ちょっとずつだけど、頭の中でまとまってきた編集の大切さについて、整理しておきたい。

やらないこと・書かないことを決める文章を書いたり、イベントをしたりする時、どんなことを書くか

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理想的なハコモノを考える

理想的なハコモノを考える

終了間際に、子どもたちの遊びが深まりだした。

今、基地づくりをしていて、山に小屋を建てている。その小屋の近くに、焚き火を囲めるサークルを作りたいなあと考えて、焚き火用に穴を掘っていたら、その穴をお風呂に見立てて子どもたちが遊びだした。

子どもたち:「落ち葉が無いんよなあ」
私:「落ち葉なら、上のキュウイ畑にあるよ」

そう答えると、子どもたちは上の段のキウイ畑に走って行った。それから15分くら

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長く続くコミュニティって?

リアルでもオンラインでも、これまでいくつかのコミュニティに属してきた。

期間限定のものもあれば、継続的なものもあったけれど、長く続くコミュニティには大きく2つの秘訣かあるんじゃないかと考えている。

1つは以前もこのnoteで書いたように、メンバーを囲い込むのではなく、活動内容を充実させ、質を維持したり高めたりする努力がされていること。

続くコミュニティは、オーナーと参加者の境界線がくっきり分

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ちゃんと、「待てる人」になりたい

ちゃんと、「待てる人」になりたい

待つことが、どんどん難しくなっている。

SNSのメッセージは、開封したかどうかがすぐに分かってしまうし、Amazonプライムで商品を注文するとあっという間に届く。

便利だけど、便利になりすぎると、どこかで大切なバランスが崩れてしまうような気がしている。

子育てをしていると、ちゃんと待たないといけないなあと、意識せざるを得ない場面がいくつもある。

子どもが「ごめん」や「ありがとう」と自分から

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他者をジャッジしないという能力

他者をジャッジしないという能力

本当にたくさんの人と関わりながら仕事をしている友人がいる。議員さんから、社長、アーティスト、関わる人の職種も多様だ。

たくさんの人と関わりながら仕事をするには、体力がいる。お互いの長所や短所を理解し、意思を尊重しながら成果には妥協しない、そんな精神的なタフさも求められる。

さらに言えば、「この人はこういう人だ」と、一方的にジャッジせず、真摯に向き合う姿勢が必要だ。

自分に近い意見を持っている

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目的を大事にしすぎると、自分が枯れる

目的を大事にしすぎると、自分が枯れる

久々にジブリ汗まみれというpodcastを聞いた。

英語学習のためのpodcastは毎日聞いているのだけれど、目的を持たずに音声を聞くというのは久々だった。

聞き始めるとすごくおもしろかった。(うる覚えだけど・・・)

宮崎駿監督にとって、いかにナウシカが大事かクシャナは近代人で、

ナウシカはそれ以前の人、人間(だけ?)が大事っていうのが近代の考え方

こう言っちゃうとあれだけど、宮さんはナ

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料理は手段であって、目的ではない

料理は手段であって、目的ではない

先日、NHKあさイチのプレミアムトークに、伝説の家政婦タサン志麻さんが出演されていた。私はひねくれているのか、料理家というとなぜか商業的なにおいを感じ取ってしまい、少し距離を置きたくなるのだけれど、なぜか志麻さんには好感を持っている(レシピ本は持ってないけど)。

それは、なぜだろう。

伝説の「家政婦」というネーミング?古民家に暮らしているから?どれもしっくりこない。

例えば私は、バターとか生

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楽しいと安心のあいだを埋める

市の家庭教育委員として活動している。先日、そのメンバーとのミーティングで、自分たちの活動の目的を改めて考える機会があった。

「楽しいことは他のところがやっているから、自分たちは困っている人をサポートしていくことが大事だよね。」

と、1人のメンバーが話してくれたのだけれど、この言葉を聞いて、自分自身も楽しいことより、「安心」を感じられることに興味があるなと改めて気づいた。

安心は買えるとは限ら

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アルゴリズムから抜け出して

アルゴリズムから抜け出して

twitterのアルゴリズムが変わったらしい。

今は思考を深めたい時期なこともあり、意図的にSNSから距離を取るようにしているのだけれど、心がざわざわしてしまう。

伝えたいことがあって、渾身の想いを込めて書いた記事のURLをtwitterに貼り付けても、離脱を促す投稿とジャッジされ、フォロワーのタイムラインに表示されにくくなったのだ。

SNSの仕様が変わり、広報の仕方を変えざるをえないという

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「学び方」の学び方

「学び方」の学び方

昨日の最所さんの記事を読んで、最近ふわふわ考えていたことが少し整理できたので、書いてみたい。

友人に子どもの勉強を見てほしいと頼まれることがあるけれど、私には向いてないような気がするなあ、とぼんやり考えていた。

というのも、問題の解き方や考え方を教えるよりも、勉強のやり方、続け方を一緒に考える・模索することの方がより興味があるからだ。単純にテストの点を上げるよりも、どうしたら楽しく学べて、その

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みんなが読む本を読まない

みんなが読む本を読まない

おもしろい本ってどうやって探してますか?

私はtwitterなどのSNSやネット、日曜日の新聞の書評欄を参考にしています。HONZもチェックしています。本屋にも行くけれど、地方在住なので書店の規模もそんなに大きくなく、本屋での新しい・偶然の出会いはあんまり無いのが寂しいところ・・・。

で、最近強く思うのは、人気があって売れている本ばかり読んでいると、自分の考えが他の誰かと同化していく感覚を覚え

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変わるものと変わらないもの

変わるものと変わらないもの

東日本大震災をきっかけに、新しい1歩を生み出した人も多い。私自身はもともと、ふるさとに近い地方に帰りたいと考えていたのだけど、震災はその意思決定を早め、背中を押してくれたように感じている。

とはいえ、3.11を経験しても変わらないものがあり、変わらない人もいる。表面には出てきていないだけで、変わった人もいるかもしれないし、地殻変動のように、じわりじわりと変わっている人もいるのかもしれないけれど。

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「本音」について思うこと

「本音」について思うこと

経営者の本音。
女の本音。
現場の本音。
移住者の本音…

本音という言葉に、惹かれる人は多いと思う。それは日本の社会に、本音と建前という文化があって、空気を読むことをよしとされ、自分の胸の内をぐぐっと押し込める機会を経験する人が多いからだろうか。

一方で、今の私の周りには、本音全開で生きている人たちが多いのだけれど。それはそれは潔く、とても心地がよい。

◯◯の本音と銘打った情報は、たいていの

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ネットの海の中でも、全く同じものはない

ネットの海の中でも、全く同じものはない

ある人に自分のことを話して、「私と似てる、同じだー!」という反応が返ってきて、ちょっともやもやしたことがある。その人がやってることと自分がやってることは、私から見ると全く違っていて、同じじゃないんだけどな・・・という想いがあったからだ。

たぶん、「同じだ!」と感じていても、実は微妙に違っていて、全く同じことってなかなか無いのだと思う。

例えば、森のようちえんについて、「自然の中での保育っていい

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