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ちゃんと、「待てる人」になりたい
待つことが、どんどん難しくなっている。
SNSのメッセージは、開封したかどうかがすぐに分かってしまうし、Amazonプライムで商品を注文するとあっという間に届く。
便利だけど、便利になりすぎると、どこかで大切なバランスが崩れてしまうような気がしている。
子育てをしていると、ちゃんと待たないといけないなあと、意識せざるを得ない場面がいくつもある。
子どもが「ごめん」や「ありがとう」と自分から言えるまで待つ。
服を着替えたり、靴下を履いたり、自分でできるまで待つ。
ごはんを全部食べ終えるまで待つ。
自分が言ったりやったりした方が楽だという気持ちを抑えながら、辛抱強く何度も待つことは、とてもとても根気と忍耐がいる。「自分が思ったようにできない!」という気持ちをぶつけられることもあるし。
発信や文章も、分かりやすい言葉は、理解するまでに時間を書けなくていいから、広がりやすい。けれど、消費もされやすい。
言葉にならないもやもやを、がんばって言語化しようとしている「間」にこそ、いろんな気づきとかが詰まっているように思う。そうやって、発せられたしっくりくる言葉やその人の言葉は簡単に消費されないような気がするなあ。
イラストが描ける、webサイトがつくれる、話がうまいなど・・・
目に見える能力が評価されやすいけれど、相手の話をちゃんと聴ける、じっくり待てる力など、目に見えない力もとても大切だ。
最近読んだ、編集の本にも「待つ」ことの大切さが書かれていた。
強い覚悟を持って、地方から発信するのだと努力していたことが、いまはいとも簡単にできてしまう世の中になりました。(中略)だからこそ最後に一つ、大切な編集の魔法を伝えたいと思います。
それは<待つこと>。(中略)
「自身の確かなビジョンに謙虚さを持って忍耐強く立ち向かえる勇者の存在は稀だ」と書きましたが、すぐに結果が出るわけではないものに対して待ち続けるチカラを持つことは、ひょっとすると現代人が一番苦手とすることなのかもしれません。
タイムラインのように、情報やモノコトがどんどん流れていくけれど、自分が大切だと思うものについては、ちゃんと信念をもって待ちたいと思います。
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