【連載】RYUKYU SOUL, HUMAN SOUL #15 沖縄の体験型民泊
こんにちは。今週も連載をお読みいただきありがとうございます。
前回の投稿が公開後1週間で88閲覧数と22のスキを頂きました。連載開始以来最速での到達です。読んでくださった皆様、スキを押してくださった皆様、本当にありがとうございます。まだの方は以下のリンクからお読み頂けます。
前回は国際通りでの沖縄民謡ライブ通して感じた、地上戦の傷を乗り越えた沖縄の人たちだからこそ分かる平和や自由、命の大切さ、他者への思いやりという大事な精神を受け継ぎ人と人とを繋いでいく、沖縄の伝統音楽が果たしてきた重要な役割について書きました。今回からは一人旅二日目の出来事について書いていきます。二日目は地上戦において最も激しい戦闘が行われ、今も沢山の遺骨や戦跡が残る本島南部の糸満で過ごしました。
<沖縄の体験型民泊>
沖縄一人旅1日目の夜は国際通りのクラブで同年代の旅行客の人たちと関わりながら過ごして、予約してあった商店街の中にあるホステルの暑い部屋で2日目の朝を迎えました。二日目も朝の10:00前にはゆいレールに乗っての移動を予定していたので、朝から賑やかな国際通りで限られた時間を使って、ポー玉おにぎりを買って食べたりフルーツやサマードレスの店を見たりして楽しみしました。
それからゆいレールに乗って、那覇空港を経由して糸満へ移動しました。糸満に着いたら民泊をさせてもらう民家さんとの初対面があったため、少し緊張していました。
沖縄の民泊、特に体験型民泊と呼ばれるものは、観光客が民間の方のご家庭に宿泊しながら、そのご家庭の方と密に関わることで沖縄のことを学べる仕組みです。民家の方は大半がご高齢の方で、特に中学校や高校の修学旅行で活用されており、滞在中は民家の方に直接沖縄の文化を教えてもらったり、本物の沖縄家庭料理を教えてもらったり、近所の観光地を案内してもらったりできます。
私が今回沖縄に行くのには、戦争や基地問題・文化のことを勉強するという目的がありました。そのためには資料館等を訪れるだけでなく絶対に現地の人の今の話を聞きたいと思っていて、できる限りホテルでなく体験型民泊を宿泊先として選ぶことを決めました。
この旅行を計画し始めた5ヶ月前にインターネット上で色々調べたところ、この体験型民泊の代理業務をしている会社がいくつかあり、その会社が仲介役となって市内・村内の民家さんを紹介してくださり、予約や支払い等も取り合ってくださるシステムでした。私がお世話になったのは糸満市での民泊を仲介していただいたTM. Planningさんと、読谷村での民泊を仲介していただいたちゅらむら読谷さんです。
ウェブサイトを見たところどちらの会社も主に修学旅行生向けに民泊プログラムを実施しているようだったので大学生の一人旅でも受け入れてもらえるかは定かではありませんでしたが、半分ダメもとで以下のように問い合わせてみました。
意外にもどちらの会社も私の以来を快く受け入れて詳細を送ってくださり、「日程を教えて頂いたら受け入れ先の民家さんを探します。」ということでとても嬉しく思いました。
ですが、そこから私の大学の授業が始まるとなかなか旅行の計画を立てる時間も取れず、私が沖縄に行く日程が決まったのは夏休みを迎えての8月の下旬でした。そのタイミングで、直前だからダメだろうなと思いながらももう一度2社へメールを送ってみました。
するとどちらも私の日程に合わせて早急に対応してくださり、すぐに受け入れ先が決まって民家さんのお名前と顔写真を送ってくださりました。これは本当に有り難かったです。ちなみにどちらもご夫婦二人で暮らされている家庭で、1泊1万5千円程度の金額でした。
そして糸満でお世話になった会社に関しては、南部でひめゆりの塔と平和祈念公園に行こうとしていることを伝えると公共交通機関を使わずに民家さんが送り迎えをしてくれる日程も組んでくださり、そして1日目の首里城の訪問についてもアドバイスをくださり、それも本当に有り難かったです。
ここでも再び沖縄の方々の優しさやホスピタリティに心から感謝と安堵をしつつ、見知らぬ方の家庭に泊まらせていただくことに緊張しながら糸満へ向かいました。
仲介会社の方に教えていただいたバスに乗ってバス停から集合場所の糸満市役所まで歩いていると、車から「〇〇さんですか?」と声をかけられました。その人がメールでやり取りをしていた仲介会社の方で、その車で糸満市役所へ行って民家さんの奥さんと合流しました。驚きましたが、スーツケースを引いて歩くには少し距離があったのでとても有り難かったです。
奥さんは沖縄出身ではなく、沖縄が大好きで県外から移住された方でした。大学生の民泊に関しても大ベテランで、お孫さんもいらっしゃる年代ですがマリンスポーツをやっていたりととても活動的でハキハキと喋る方で、「ようこそ!」と言わんばかりのキラキラとした笑顔で迎えてくださり、車での移動中も沖縄の素晴らしさやこれまで民泊で受け入れた留学生の話などをしてくださりました。(民家さんのお話の内容についてはまた別の回で詳しく綴ります。)
仲介会社の方もとてもユーモアがあって面白い話をしてくださり、何より旅行に役立つさまざまな情報を喜んで提供してくださる男性でした。彼も九州から学生時代に魅せられた沖縄に移住して仕事をしている方でした。その方には「楽しんで」と見送っていただき、そのあとは民家さんの車でひめゆりの塔へ連れて行っていただきました。
民泊では沢山のことを教えていただいたのでまた稿を改めますが、このように沖縄では沖縄が大好きな人たちの沢山の優しさや歓迎に、この後も沢山触れました。
今回は文章ばかりになってしまいましたが、コメントや質問も受け付けております。
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