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『母について』その1
『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』 (獅子の子落とし) 獅子は生まれたばかりの子を深い谷に落とし、這い上がってきた生命力の高い子供のみを育てる、という言い伝えから転じ、本当に深い愛情をもつ相手にわざと試練を与え成長させること。
我が母はこれを地で行ってました。
実際のライオンはというと、母ライオ
『パニック、そこから得るもの』
Wi-Fiが壊れた。
日本語が成立してません。パニックの表れです。自宅にて、ふと気付くとスマホもiPadもWi-Fiに繋がっていなかったのです。
つい今まで平和に仲良く無線LANで繋がっていたのに、何故⁉︎
控えめに言って、こういうIT機器に関する事は大の苦手です。知らなくていいことは知らないままできました。用語すらままなりません。ですのでこういう事態が勃発するとパニックになるのです。
ま
『母について』その3(完)
その後私は進学塾に通う事になり、猛烈に勉強し市内屈指の高校に入学しました。
これも今思うと放心状態の私に何かやらせないと壊れてしまう、という母の考えだったように思います。
このように私の母はここ一番、大事な分岐点という時、より厳しい状況に私を置き「踏ん張りなさい」と試練を与え、私を力強く生きる人間にしたかったのではないでしょうか。
〜獅子は我が子を千尋の谷に落とす〜
そんな母が一度だけ、私
『母について』その2
惨劇の発表会の翌日、
母「で、どうするの?バイオリン」
(え?もう?早くない?)
本音を言うと少し休みたかったのです。今思うとそんな一度の失敗で、と思うのですがまだ14歳、失敗の経験がなかったのです。
少し休みたいと言えなかった。白か黒か。 all-or-nothing それしか許されないと何故か思い込んでいたのです。
私「・・・・・・やめる」
母「・・・わかった」
難題『ゆたかさってなんだろう?』
「生きて」と願うこと、それ即ち〈ゆたか〉なんじゃないでしょうか。
〈ゆたか〉を逆から考えると、「不足して困るものは?」となり、「ぬくもり?」となる。
肌のぬくもり。言葉のぬくもり。行き着けば、存在そのものがぬくもりとなる。
あの人が生きている、それだけで、いやそれこそが最上の喜び。
死は絶望を呼ぶ。だから生きていることが大事。
昔お付き合いした人たちに「私より先に死なないでね」とよく言っ