ちゃこ

はじめまして。ちゃこです。 好きな本の話や、"悲喜交交"人生の中で思うことなどをゆるく…

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はじめまして。ちゃこです。 好きな本の話や、"悲喜交交"人生の中で思うことなどをゆるくゆるく。読んでいただけたらすごく嬉しいです。

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  • 『登場人物に惚れる』

    登場人物に"惚れる"そんな本をご紹介します。

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『母について』その1

『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』 (獅子の子落とし)       獅子は生まれたばかりの子を深い谷に落とし、這い上がってきた生命力の高い子供のみを育てる、という言い伝えから転じ、本当に深い愛情をもつ相手にわざと試練を与え成長させること。 我が母はこれを地で行ってました。 実際のライオンはというと、母ライオンはとても子煩悩で父ライオンは見た目によらず意気地がないからできないそうです。(

    • 『パニック、そこから得るもの』

      Wi-Fiが壊れた。 日本語が成立してません。パニックの表れです。自宅にて、ふと気付くとスマホもiPadもWi-Fiに繋がっていなかったのです。 つい今まで平和に仲良く無線LANで繋がっていたのに、何故⁉︎ 控えめに言って、こういうIT機器に関する事は大の苦手です。知らなくていいことは知らないままできました。用語すらままなりません。ですのでこういう事態が勃発するとパニックになるのです。 まず原因がわからない。単純に怖いです。ブラックホールに放り出された感覚です。   

      • 動物実験

        ある大学の研究チームが、人間の嗅覚の特性を解明した。 嗅覚は鼻の奥にある神経細胞が、におい物質を感知し脳に伝達する。 今回の研究において、におい物質の感知で「活性化」される細胞だけでなく、神経の働きが「抑制化」される細胞があることを世界で初めて発見した。この発見のため、犠牲になったのはネズミです。 生きた状態で頭の骨を削り、においを嗅がせた際の神経の働きを顕微鏡で観察。 メスを引いた研究員の、その時の脳の反応はどんなだったのでしょう。無反応なのでしょうか。 残酷な行

        • 『いかに生きるか』

          午前4時、眠れない時間を持て余し、何気なく観た犬ぞりレース。 ただ懸命に走る犬たちに泣いた。 BGMもナレーションもなく、マッシャーからの定点カメラで、映っているのは走る犬たちの後ろ姿だけだ。 そもそも寒冷な高緯度地域において、なぜ犬が選ばれたのか、ご存知だろうか?馬やその他の使役動物が使えなかったからだ。 犬は寒さに強く持久力に優れ、粗食に耐える上に人間によく従い、さらには緊急時に人間や他の犬の食糧にもなる。 加えて北極地方では特に、氷の下が海であるため、海に落下

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        『母について』その1

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        • 『登場人物に惚れる』
          1本

        記事

          I love 陣内♡『チルドレン』

          ※注 ネタバレあり 小説の登場人物に"惚れる"ことがある。 トップバッターは、伊坂幸太郎 著『チルドレン』陣内。 陣内は全くもっておすすめできる人物ではない。滅茶苦茶な理屈で相手を黙らせ、言い切る様はとてもじゃないが尊敬できない。(それどころか つっこみ所が多すぎて脱力してしまう。漫画によくある、目が横線一本の状態になる) たとえば、こうだ… 眼鏡の行員は、「営業時間は終わりなんです」と必死に説明をしていた。傲慢さを感じさせない物腰の柔らかい対応で、好感が持てた。 

          I love 陣内♡『チルドレン』

          『母について』その3(完)

          その後私は進学塾に通う事になり、猛烈に勉強し市内屈指の高校に入学しました。 これも今思うと放心状態の私に何かやらせないと壊れてしまう、という母の考えだったように思います。 このように私の母はここ一番、大事な分岐点という時、より厳しい状況に私を置き「踏ん張りなさい」と試練を与え、私を力強く生きる人間にしたかったのではないでしょうか。 〜獅子は我が子を千尋の谷に落とす〜 そんな母が一度だけ、私に弱っている姿を見せたことがあります。 1995年1月17日午前5時46分52

          『母について』その3(完)

          『母について』その2

          惨劇の発表会の翌日、 母「で、どうするの?バイオリン」 (え?もう?早くない?) 本音を言うと少し休みたかったのです。今思うとそんな一度の失敗で、と思うのですがまだ14歳、失敗の経験がなかったのです。 少し休みたいと言えなかった。白か黒か。   all-or-nothing それしか許されないと何故か思い込んでいたのです。 私「・・・・・・やめる」 母「・・・わかった」 ドーー

          『母について』その2

          『レディ・ジェーン・グレイの処刑』『倫敦塔』

          ジェーン・グレイの悲劇の発端はエドワード6世の早過ぎる死にあります。 エドワード6世は父ヘンリー8世の死を受け9歳で即位するが15歳で病死してしまう。 時の権力者は摂政ノーサンバーランド公ジョン・ダットレー。 ここから宗教改革が絡んできます。エドワード6世はプロテスタント、ノーサンバーランド公はプロテスタント改革を推進していた。 ところが、王位継承予定のメアリーはカトリック教徒。 困ったノーサンバーランド公は、王位継承権を持ちプロテスタントだったジェーン・グレイに白

          『レディ・ジェーン・グレイの処刑』『倫敦塔』

          難題『ゆたかさってなんだろう?』

          「生きて」と願うこと、それ即ち〈ゆたか〉なんじゃないでしょうか。 〈ゆたか〉を逆から考えると、「不足して困るものは?」となり、「ぬくもり?」となる。 肌のぬくもり。言葉のぬくもり。行き着けば、存在そのものがぬくもりとなる。 あの人が生きている、それだけで、いやそれこそが最上の喜び。 死は絶望を呼ぶ。だから生きていることが大事。 昔お付き合いした人たちに「私より先に死なないでね」とよく言ってました。気持ち悪いですね。わかります。 そして去って行った男たち。当然です。

          難題『ゆたかさってなんだろう?』

          私ってこんな人。

          私には姉が一人、その姉に息子が一人。たっくんである。 ある日本屋さんで待ち合わせをしました。 「ちゃこ〜〜〜」たっくんが私の名を呼びながら駆けて来ました。 ふいに、(この子の為なら死ねる)激しい感情に身動きがとれなくなりました。 我、不覚にも本屋の中心で涙す。 こういう人です。よろしくです。                        かしこ #自己紹介

          私ってこんな人。

          泣きたい夜に〜『星の王子さま』〜

          肝心なことは目には見えない 星の王子さまといえば、これ、ですよね。 狐の秘密の贈り物。 わかります。要するにそうなんですが、私が一番ぐっとくる件は、 あのころは何もわかっていなかったんだ。彼女の言葉ではなくて行動で判断するべきだった。 彼女はぼくの星をいい匂いで満たしてくれた。ぼくの生活に灯をともしてくれた。ぼくは逃げたりしてはいけなかったんだ。 つまらない見せかけの裏にあるやさしさをちゃんと理解するべきだった。花のすることは矛盾だらけだ。それにしても、ぼくは幼す

          泣きたい夜に〜『星の王子さま』〜