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奥大和ぶらり④|吉野山で芸術鑑賞と町歩き

奥大和で開催されてた芸術祭
MIND TRAILマインドトレイルを目的にした旅
初訪問の下市と昨年ぶりの吉野を
アート探しながら歩いてみました🌱

下市を歩いた前々回記事と
吉野の宿までを歩いた前回記事
今回はその続きから🙌


MIND TRAILは奈良県奥大和を舞台に
9/12から11/12の間開催された芸術祭。
歩いて巡ることが前提となってて
予めルートが設定されてるのが特徴

ハイキングと芸術鑑賞が融合した
普段歩く身としては嬉しい設定🤗

吉野山で芸術鑑賞と町歩き

吉野山のまちなかはアート色が強めやけど
山間部へ入るとハイキング色が強く
一緒に書くと長くなりそうなので
今回はアートと散策に絞って書いてみます

ハイキング記事は歩くルート同じですが
芸術作品以外の立寄りスポットについても
書いてるので興味あればこちらもどうぞ🌱

吉野ルートマップ|HPより

吉野ルートは全長約10kmですが
昨年はなかった番外ルートも気になり
追加で歩いたので長丁場でした😆

宿泊した宿

朝食をすませて準備して
9時前に出発できました🙌
宿前から歩き始めれるの最高♪

前日歩き終えた場所から
作品鑑賞ルートに入る

足元にある小さな矢印が
鑑賞ルートを示す標識ですが
主に地図を見ながら歩きます

町全体に広がる美術館内を
順序に従い鑑賞する感じ🤔
そう考えると非現実感が増す♪

11_山趾に土、帰って焼きもの

前日の登り始めから
たまに見かける謎な作品
この標識は点在してて
本拠地は山林の中にあった

ルートは右の階段

宿までの道は町の中なので
平坦な道が多かったが
その先は階段や坂道が連なる

03_musicroad

こちらも前日から点在する作品
叩くと音がなる器具

細い溝を掘った道路を通ることで
音楽に聞こえるメロディロードの
音と音の間隔を広げた作品らしい🎹
道を歩く人が鳴らす音は単音でも
繋げたら音楽になるのではないか…
という考え方なんやとか✨

山にある熊避けの鐘かと思ってた😓

10_鹿が見てる(2020年作品)

設置された当時は目線をくれるのも
あったようですが現在残るのは
幹に顔を突っ込む鹿だけ🤗

遠目に見たら本物っぽいので
会期外やとびっくりやろな😓

11_山趾に土、帰って焼きもの

吉野山に登り、その上下する標高を陶芸の焼成温度に置き換え作品を焼きました。登山の速さは温度上昇の速さになり、休憩した時はそれだけ温度が停滞しました。また、吉野で採った土を精製して粘土にし、形を作りました。

作品説明より抜粋

道中で見かけた現在の温度と
標高が書かれた作品の本拠地🙌

緑線が標高を赤線が焼成温度で
おそらく横軸は時間なんやと思う
左の吉野駅から山に登るまでの時間と
釜の温度上昇の時間を重ねたグラフ

標高はこの場所のもので
温度はこの場所までの所要時間で
上昇した焼成温度ってことか…🤔
これだけやと分からなくて当然やな♪

花矢倉展望台

山林を抜けるてしばらく歩くと
吉野山の町が一望できる場所へ
背後に連なる大阪と奈良を隔てる
金剛葛城山系も望めました⛰

03_musicroad

作品横にある丈之橋跡の石碑
作品よりこっちの方が気になり
写真を撮ったのが本音です🤣

吉野三橋とは大橋、天王橋、丈之橋で
橋は吉野山一帯に広がってた山城
吉野城の空堀に架かってたそうですが
700年以上前なので痕跡は分からず…

12_接琴

1か所に集められた石たちにより、吉野山の或る地点が凝縮され、吉野山は縮小される。それを俯瞰しながら本作を奏でることで、仮想の吉野山と接近する。置かれた石たちも集められて接近し、そして人も石と接近する。これは吉野山と接近せっきんするための石琴せっきんである。

作品説明より抜粋

あの楽器とは別の楽器作品
石を叩いてみたけど
思ったより音が出ず😢

登り前にトイレ済ませて
一般ルートの終点、高城山へ

13_高城山の小さな場所から大きな連関を想像する

トイレでの「排泄」という行為は本来、人の健康を維持し、日々の喜びを享受する「食」、そして「生産」と深い関係を持っていました。野菜の生産…、食べる…、排泄…、堆肥となり土に還る。人と生物と環境のリレーに想いを馳せ、それらをトレースする場を想像。吉野に到着、環境に身を預け取り込み、たどり着いた山頂で日々の感情を環境に向けて排出してほしいと願います。

作品説明より抜粋
高城山山頂|標高702m

説明読まなければ分からない作品…
そして説明の冒頭と読み終わりでは
感じ方が全く違うものでした

トイレ=汚物の排出ではなく
日々の感情を排出する場所でもある
この考え方は感銘を受けました🤗

作品のある山頂はかつて
吉野城の詰城があった場所らしい

高城山の北登り口

北側の登り口に下山
一般ルートはここで折り返すが
今回はさらに奥の番外ルートへ…

と言っても作品は1つしかなく
ほとんどハイキングでした😆

詳細は山記事で書くので
ここでは作品と一部名所だけ…

番外ルートの序盤にある鳥居
修行門と書かれれた物々しさには
鳥居の目的が関係してる🙏

この鳥居は俗界ぞっかい浄域じょういきとの結界けっかいであり、仏道修行の発心ほっしんするところ、菩提心ぼだいしんをおこすところとされる。修行者たちはここで俗界を離れて修行を行う心を奮い立たせることになる。

現地の説明より

麓から山上ヶ岳(山上蔵王堂)まで
発心門・修行門・等覚とうかく門・妙覚みょうかく門と続く
金峯山四門の二門にあたる門で
帰り道で一門も通りました

修行に向かうわけではないが
奥へ行くに従い神々しくなる✨

吉野から山上ヶ岳を経て遥か先
熊野本宮大社まで約170kmが
大峯奥駈道おおみねおくがけみちと呼ばれる修行の道
紀伊山地の霊場と参詣道として
2004年に世界遺産に登録された道

いつか歩いてみたい道でもあるが
まだ足を踏み入れるには恐れ多い💦

19_RTK Laser Robotics

RTK-GNSS(リアルタイムキネマティック全球測位衛星システム。測位衛星からの情報と地上に設置した「基準局」からの位置情報データによって誤差数センチの測位が可能な技術)を利用した自立走行ロボット。

作品説明より

月面探査機みたいな風貌で
動くのかなとしばし眺めるも
微動だにしないため退散🤣

番外ルートの作品はこれだけ…
作品目当てやったらがっかりですが
初めての道歩けたので満足です♪

番外ルートから外れるけど
近くまで行ったのでついでに登頂🙌
この青根ヶ峰までが吉野山と言われる
エリアになっているそうです

今回の最深部で折り返し
町に戻るまでは1時間もかかり
再び町なかでのアート鑑賞へ

14_kumagusuku Radio Pallet

人とアートの接点になる場づくりをしてきたkumagusukuがネットラジオを使って、吉野エリアの出品アーティストの声を吉野の地元の人たちや芸術祭を訪れた人々に届ける。

作品説明より抜粋

ラジオではそれぞれ吉野に出品する
アーティストのインタビューを
聴くことができました

15_yamagusuku

京都四条大宮で2015年から展開するアートスペースkumagusukuクマグスク。その建物の改修を担当した大工に依頼し施工した移動可能なモバイル式の小さなアートスペース。

作品説明より抜粋

ラジオ視聴だけかと思ったら
側面の小さなドアから中に入れ
映像作品を観ることができた🤗

高台の東屋の脇には
下市でも見かけたポスト
森の中の図書館がありました📕
ここでのんびり読書とか最高すぎ

秋の彩りが素晴らしくて
自然の芸術作品のようでした

ちなみにこの場所は
火之見やぐらだったそうです

5時間ほど歩き回って
出発した宿の前に戻ってきた🙌
ただしこの日は駅まで歩く

吉野山の町歩き

竹林院群芳園

今回の宿から徒歩2分で
昨年の宿前を通りました
宿感なくて焦った記憶が蘇る🤣

寺院の中にある宿ですが
旅館に近い宿坊でした
興味あれば昨年の宿泊記事も

ハイキング中は行動食でつなぐも
昼食のタイミングを逃した14時過ぎ
みたらしの文字が飛び込んでくる🤤

水本米穀店のみたらし

米屋さんが作る団子だそうで
空腹も相まってめちゃうま😋

古民家カフェ
お食事処

その後も腹をゴロゴロいわす
誘惑が大量に目に飛び込むが
みたらしの満足感により
もう少し後でも良いかなとパス

修理工事中の金峯山寺仁王門
いつまでの工期かと見てみると
なんと5年後の2028年まで😓
完成したら景色変わるんやろな…

16_副産物ブリコラージュ

この作品は、吉野のまちを歩いて集めた、吉野林業、吉野和紙、木工などのものづくりの現場から出る副産物(廃材)やMIND TRAILの過去の展示の副産物などをブリコラージュして構成する作品。

作品説明より抜粋

よく見たら01_千本のひげ根っぽい
木の枝も新たな作品となってる🤣
廃材も集まれば作品なんやな♪

17_副産物最終処理場

副産物(廃材)を集めカプセルに詰め合わせた「吉野の副産物の詰め合わせ」を持ち帰ることのできる作品(クレーンゲーム)。

作品説明より抜粋

カプセルの中には木屑や金属片など
取れて持ち帰ったとしても
放置してると経緯を知らない第三者に
捨てられてしまいそうなものばかり🤣

発心門(かねの鳥居)

副産物の作品がある場所の近くに
金峯山四門の一門、発心門がある

こちらの鳥居は宮島の木の鳥居
天王寺の石の鳥居と並んで
日本三鳥居の一つとなってるそう

一通りの作品を見終わったので
あとは駅へ向かうだけですが
芸術祭鑑賞後はいつも目につくものが
アートに見えてしまう病になるようで…

昔話から飛び出したような店
桧の無人販売所
絶景のカフェ

珍しいものはアートかもと
撮ってみたものの作品ではなく
吉野に常設されたものでした🤗

山を下って近鉄吉野駅へ
吉野駅ホーム

高城山山頂の作品(トイレ)は
吉野駅ホームを覆う大屋根の
形状を模して作られたそうです✨


15時半で未だ昼食ありつけず…
そんな中で訪問したのがこの喫茶

空腹Maxでのオムライスは美味しく
さらに店の雰囲気も良かったので
記憶鮮明なうちに…と先に書いた記事
よかったらこちらもどうぞ🙌

今回のルート

Google mapに書き込み(歩いたルート:黄線)

・時間:約6時間30分|・距離:12.2km
・登り:674m|下り:868m

吉野ルートの宿から先と番外+青根ヶ峰まで

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■奥大和ぶらり旅
(吉野ハイク記事は作成中)

■昨年の吉野記事


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