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奥大和ぶらり③|吉野でアート鑑賞しながら宿へ

奥大和で開催されてた芸術祭
MIND TRAILマインドトレイルを目的にした旅

少し間が空いてしまいましたが
今回は下市町を歩いた続きから✏️

MIND TRAILとは

9月12日〜11月12日の会期で
奈良県奥大和の3町村を舞台に
開催された芸術祭で
個人的に好む地方芸術祭の一つ🎨

昨年も開催してたので毎年開催なのか
あまり詳しいことは分からないですが
昨年訪問して楽しかったので今年も🙌

開催地は下市町、吉野町、下北山村で
全て巡りたかったけど日程の都合で
今回は下市町と吉野町を巡りました🌱


自然の中でアート作品を楽しむのは
他の地方芸術祭も同じですが
MIND TRAILの変わったとこは
歩いて巡るのが前提になっている点

あらかじめ設定されたルート
順序通り歩くと全作品が鑑賞でき
さらに地域の名所や景色も満喫できる

芸術祭のようなウォークラリーのような…
自然の中に紛れる作品を探す宝探しのような
様々な魅力が詰まったこの芸術祭ですが
鑑賞料はなんと無料🤣

ただし受付も存在せず案内人もいなくて
ルートは各自で地図見て巡るため
フラッと鑑賞には不向きなのかも🙄

■昨年訪問時の記事

アート探しながらハイキング

前回の記事で書いた下市町は
鑑賞1日目の昼過ぎに巡り終え
バスと電車を乗継ぎ吉野へ向かいました

近鉄吉野駅

下市ルートは起点のバス停周辺が
閑散としてて寂しかったけど
吉野ルートは駅前が起点てことで
観光地らしく賑やかでした✨

駅前の茶屋で腹ごしらえ😋

アート鑑賞する上では
静かな方が良いのかもですが
賑やかな方が安心感がある🤗

吉野ルートマップ|HPより

吉野ルートは全長約10kmですが
番外ルートを追加すると13kmあり
所要時間は6時間以上の長丁場

なので1日目は宿のある途中まで歩き
2日目に続きを歩く行程としました

前置き長くなりましたが
吉野を宿まで歩いて見つけた作品と
景色写真を交えて書いてみます

02_徘徊するチャフチャス

杖として使用できる作品「01_千本のひげ根」に付属する音の出るピースである。本作を手にした鑑賞者を、鑑賞という立場から少しだけ逸脱させ、演奏をしない(つもりの)演奏者としてある意味ゾンビ化させることで、本作は移動式の音響作品となる

作品説明より抜粋
01_千本のひげ根
音の出るピース

千本のひげ根は起点に設置され
道中の杖として使う作品

下市と同様、吉野でも手に取らず…
理由は途中で荷物になりそうやから🤣

03_musicroad

本作は鑑賞者が動き、音が発生/発生させることによって音楽を鑑賞する仕組みであるメロディロードを希薄し拡大する。音と音の間隔は異様に広がり、移動者でさえもその音楽の輪郭を掴むことは困難になり、音楽は音に分解される。

作品説明より抜粋
駅前の作品

現地でこの作品を見た時は
何なのか分からなかったが
とりあえず音は鳴らしてみた🤗

説明も難解なので全て理解できんけど
器具は人がいないと音が鳴らず
鳴る感覚がかなり空いてしまうけど
それを意識的に繋げばメロディになる
…かもしれないってことなんやろな

この音のなる器具は駅前だけでなく
ルート上にいくつか設置されてて
意味分からないまま鳴らしてました🎹

近鉄の駅からすぐの場所に
山上へ向かうロープウェイの駅がある

レトロな雰囲気に小さなゴンドラ
乗ってみたいなと思いつつも
今回は歩きが目的なので横目に…

距離約350m、高低差約100mで
規模としても小さなロープウェイですが
実は現存する日本最古の索道路線らしい✨
設備は更新されているが支柱は開業当時の
1928年建築のまま残っているそうで
日本機械学会より機械遺産に認定されたそう

現存した要因は、多くの索道が戦時中に不要不急路線として金属供出の対象になったが、ここは吉野山に住む住民の足で対象外となったため。

Wikipedia
吉野ロープウェイ

余談ですが
どう見てもロープウェイやのに
通称は吉野山ケーブルというそう🤣

03_musicroad

山道への入り口にも
音を鳴らす器具がありました
ここは足踏みで鳴らすタイプ

この時点では謎な作品

ルート上に点在してた11番の作品
普通の標識かと思ってしまうが
温度は明らかにおかしく
後で確認したら標高も違ってた🤔

謎が判明したのは翌日やったので
記事でも書くのは後にします✏️

04_不完全な印刷

吉野で採集した素材から顔料とメディウムを作成し、インクにしたもので印刷を試みます。自然の素材でできているため不完全な部分も多く、定着が弱いため、最後には流れ落ちているかもしれません。

作品説明より抜粋

描かれてるのは設置された場所
そしてこの鉄塔が1928年にできた
日本最古のロープウェイ支柱

作品も素晴らしいけど支柱も美しい
ここに95年間建ってると思ったら
作品にさえ思えてしまいます

杉林の中の道で標高を上げる
ここだけ見れば普通の山やけど
町がこの先にあると思うと
吉野の特別さを感じてしまう

03_musicroad

林の中にも音を鳴らす器具
良い音色ではないけど
静かな場所なのでよく聞こえる🤗

04_不完全な印刷

使用したインクが自然素材のため
最後には流れ落ちているかも…
と説明の中にありましたが

吉野の素材で作ったものが
吉野の自然に影響されながら
吉野に還っていくという過程も
楽しむアートだったようです

鑑賞した日は会期終盤やったけど
絵としては認識できたので
意外と流れなかったのかもな🎨

標識の従い歩いていく

吉野山の町

吉野山は山単体の名称ではなく
紀ノ川南岸から大峰山脈へ
南北約8km続く山稜の総称であり
金峯山寺を中心とした
社寺が点在する地域の広域地名でもある

林を抜けると細い階段になり
見上げると建物が見えてくる

階段を登り細い路地を抜けると
稜線に広がる吉野山の町に出る

町から見える風景
金峯山寺きんぷせんじ 本堂

金峯山寺修験道宗派の一つ
金峰山修験本宗の総本山寺院

Google map地形図に書き込み

吉野山から山上ヶ岳(俗にいう大峯山)までを金峯山きんぷせんと総称する。金峯山の山上あたりにあるために名付けられた山上ヶ岳には山上蔵王堂(大峯山寺本堂)が、山下にあたる吉野山には山下蔵王堂(金峯山寺蔵王堂)が建立されて、それらを中心とした寺内町が形成されてきた。

現地の看板より

金峯山寺と大峯山寺は約20km離れ
現在では個別の寺院となっているが
元は一つの修験寺院だったそうです

比叡山や高野山でも感じたけど
山全域が境内って凄すぎる😆

06_KANBAN

吉野の特産物を扱う店々の軒先に、それぞれの商いを意匠化した看板作品を展示する。

作品説明より抜粋
車田商店・法螺貝あり

町に溶け込みすぎて…
作品説明が地面にあり…
完全に見落として戻って鑑賞😆

道沿いの棚に並ぶ法螺貝

さすが修験道の総本山
あまり見かけない光景でも
納得してしまう🤗

吉野山の街並み
藤井利三郎薬房・此処デハ陀羅尼助だらにすけ
谷嶋誠心堂・わガ四ツ

四つ和紙って…
ダジャレにも思えるけど
記憶には残りやすいんかも🤣

その流れで見かけた絵
これも作品やと思ったけど
芸術祭とは違ったみたい💦

ポストの側面に書かれた歌は
西行法師によるもので

"吉野山で去年、枝を折って
目印としておいた道を変えて
今年はまだ見てない方角の花を
尋ねてみよう"という意味らしい🌱

花ってのは桜なのかな…
そうするとそんな昔から
吉野は桜の名所やったんかな😁

何気に3回目の吉野ですが
まだ桜の時期は未経験なので
次は桜を鑑賞しに訪れたい🌸

08_廃景

アートの制作の現場からでる「もう捨ててしまうものたち」を副産物と呼び、「荒廃した景色」の中に副産物を加えて廃景はいけいをつくる作品。

作品説明より抜粋

荒廃した景色の中に
カラフルな人工物が紛れると
アート作品にも見えてくるが
初見は不法投棄かと思ってもた💦

悲しいことにハイキング中に
散乱するゴミを見かけるので
それと重なってしまったのかも😭

ルートは再び山へ
分かりやすい道を辿る

09_Nature or Nurture

周囲の有機物/微生物から発信される信号を電子音へと変換する装置を配置。自然から生まれる少量で不安定な電気によって音を発声するため、常にスピーカーから音が出ている状態ではなく、ランダムに音が発されます。

作品説明より抜粋

丘の上の休憩所に
音符のない楽譜が置かれ
コードが土に刺さってるという
見ただけでは理解できない作品😓

音が鳴るんやろうと感づくも
常に鳴るわけではなかったようで
頭に?が浮かんだまま鑑賞終了

太鼓判

1日の締め作品にしては微妙やけど
ルートが宿の近くを通るため
続きは翌日巡るとして一時離脱🙌

うなぎ屋の看板が目立つが
こちらが今回の宿、太鼓判さん

シンプルな和室

部屋は2階ですが稜線の町なので
2階以上の景色が望めました

温泉ではないが温まる大きな風呂
夕食

この日は朝は食べれたけど
昼食はタイミングを逃して
軽食だけで歩き回ったので
空腹に染み渡る夕食でした😋

食後は即寝しそうやったの我慢して
カメムシとの戦いをしばし…

朝食

2日目は続き歩く予定なので
朝からおかわりもして満腹に🙌

太鼓判
場所|奈良県吉野郡吉野町吉野山1278
プラン|1泊2食付き
料金|¥10,500

宿から再びルートに戻り
吉野ルートを歩きますが
その内容はこちらの記事で✏️

今回のルート

Google mapに書き込み(歩いたルート:黄線)

・時間:約1時間30分|・距離:2.7km
・登り:226m|下り:35m

吉野ルート途中まで

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■2022年も芸術鑑賞ついでに訪問
散策と宿について書いてます
よければこちらもどうぞ🙌


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