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ハイキング|寄り道しながら歩く秋の吉野山

11月初旬に訪問した奈良県吉野
目的は開催中の芸術祭やったけど
あらかじめ設定されたルートを
歩いて鑑賞するのが前提やったので
ハイキングも満喫できました🙌

芸術鑑賞については別記事で
書いてるので興味あればどうぞ🎨

今回は予想外に充実してしまい
旅と芸術鑑賞記事には収まらなかった
ハイキングの内容を書いてみます

秋の吉野山を歩く

吉野に降り立ったのは11月4日
同じく芸術祭開催地だった
隣接する今市町を巡ったあと
14時過ぎに吉野駅に到着🙌

稜線上の吉野山へ

歩き始めるには遅めな時間ですが
この日は宿のある町までの行程
距離は2.7kmほどあったけど
大半が町歩きでハイク要素は薄め

急斜面&苔で滑りやすいそう

舗装された遊歩道(右)でも
山上の町には行けるが
主目的の芸術祭案内に従い
山道(左)で登りました

杉林を緩やかに登る

林を抜け連なる階段を登り
見えてきたのが吉野の町

金峯山寺きんぷせんじ山下さんげ蔵王堂)

駅との高低差は約150m
標高360mほどの稜線伝い
金峯山寺(山下蔵王堂)を中心に
形成されたのが吉野山エリアだそう

Google mapに書き込み(上が南)

吉野山は吉野川南岸から大峰山脈へ
約8km南北に続く稜線の総称

Wikipedia

今回は吉野山の最南端でもある
青根ヶ峰まで歩いてみました🌱


■吉野駅から宿までのルート

YAMAP軌跡マップ
YAMAP高低差

距離:2.7km|時間:1時間30分
高低差:↗︎226m・↘︎35m

町を見下ろす花矢倉展望台

吉野ではうなぎ屋でもある
太鼓判さんに1泊しました😁

うなぎは出なかったけど
美味しい食事2食付きの快適宿
詳細は旅記事③で書いてます✏️

吉野ハイクはこの日が本番
てことで朝はしっかり食べ出発🌱

この日も芸術祭案内に従って…

芸術祭の作品鑑賞のために
設定されたルートではあるけど
吉野の景色も満喫できるルート

のんびり歩くには最適な
緩やかな道で登っていく…

すでに落葉してしまってるけど
色付いた葉は落ちても綺麗🍂

急な階段を経て分岐を右へ…
最近東海自然歩道よく歩くけど
こちらは近畿…らしい🤗
左への道もいつか歩いてみたい♪

花矢倉展望台

山道から車道に入り少し登ると
見晴らし最高な展望台に到着🙌

稜線に沿って形成された吉野の町
町を歩いてると分かりにくいけど
斜め上から見下ろすと一目瞭然🌱

吉野水分神社

展望台から南へすぐの所には
世界遺産の吉野水分神社がある

鳥居と楼門
楼門から望む境内

創建年代は不詳らしいですが
最も古い記録は698年…

歴史苦手な身としては100年以上は
どれだけ遡られてもめっちゃ昔🤣

ただ楼門をくぐり境内に入ると
長い年月を経たであろう空気感を
感じることができました

手前の拝殿、奥の幣殿、右の本殿と
中庭を囲むように建つ建物を
時計回りに参拝してきました🙏

本殿は1604年再建

400年以上前の建物が
整然と建っていることに感動

境内はそれほど広くなく
こじんまりとした神社ですが
建築や空気感が良い場所でした


現地では先を急いてたこともあり
詳細を知らず後にしましたが
気になり調べてみました

読み方は吉野水分みくまり神社
読み仮名無いと読めない😓

主祭神は天之水分大神あめのみくまりのかみ
神名の通り水の配分を司る神で
神社の南側に位置する青根ヶ峰が
吉野川の支流である複数の川の源流
ということが鎮座地の由来らしい

Googleマップに書き込み

橙線が吉野川で青根ヶ峰を源流とする
複数の川を赤線で記してみました
東西南北に川が流れ出して
各方面の谷を流れ吉野川へ流れ込む
まさに水を配ってるように👍

高城山

水分神社から先は
木々に囲まれた舗装路を登る

景色が見えるわけでもなく
紅葉してる木々でもないが
歩き旅ではよくある道🌱

高城山の山頂へ続く登り口

登山道に入ると秋の風景に…
この日は天気が良かった

標高698m、高城山展望台
吉野の町は見えないけど
大阪との府県境を成す山々
金剛葛城山系がはっきり見えた
(ダイヤモンドトレールルート)

先行してた方が見てたので便乗
木々の間に見える尖った山容は
樹氷が有名な高見山

今年の2月に登った時の記事
樹氷はなくとも絶景でした☃️

紅葉のトンネル

高城山は山頂の展望だけでなく
登山道の紅葉も素晴らしいんです🙌
京都やと混雑しそうな場所ですが
ここは人通りもまばら🍁

赤一色やないのが良い

周囲を気にせず上を眺めながら
のんびりと鑑賞できました

高城山登山口(南側)

芸術鑑賞ルートは高城山が終点
けど今年は番外ルートの設定があり
歩いたことない道だったため
迷わず延長戦に突入🙌

金峯神社

高城山から下山すると
再び景色のない舗装路を歩き
ひらけた場所で見えたのは鳥居?

この鳥居は俗界ぞっかい浄域じょういきとの結界けっかいであり、仏道修行の発心ほっしんするところ、菩提心ぼだいしんをおこすところとされる。麓から山上ヶ岳(山上蔵王堂)まで発心門・修行門・等覚とうかく門・妙覚みょうかく門と続く金峯山四門の二門にあたる門

現地の看板

芸術鑑賞とハイクという軽率さで
通って良いのかと躊躇しつつ
一礼してくぐり急坂を登る💦

金峯神社

金山彦命を祭る吉野山の総地主の神です。金峯というのはこの辺りかあら大峯山へかけての総称で、古来地下に黄金の鉱脈があるとされていましたがこれは仏教説話として、金峯山は黄金浄土であるという観念から生まれたものです。

現地の看板

宝物があると言われて金銀財宝だと
思い込んでしまいがちやけど
何が宝物かなんて人それぞれ違う
黄金が一般的に想像するものとは
違ってる可能性もあるんやろな🤔

神社脇の小道の先には
大峯修行場の一つ隠れ塔がある

扉を閉めると中は真っ暗になる。
そこで神官の先導に従って
吉野なる深山の奥の隠れ塔
本来空のすみかなり

と唱えながら境内を巡ります。

現地の看板

1185年、源義経がこの塔に隠れ
追っ手から逃れるために
屋根を蹴破って外へ出たため
義経の隠れ塔とも呼ばれるそう

西行庵

金峯神社の先も急坂が続く

最終目的地の青根ヶ峰へは
左側が最短やったけど
周回できるとのことなので
西行庵経由で向かうことにした

ここまで登りが続いたが
西行庵へは下り階段になる

杉林に続く石の階段を
足元に注意しながら下る

階段を下り終えると殺風景な林から
色鮮やかな景色へと一変する

道が細いけど人いなかったので
立ち止まり堪能しながら歩く🌱

グラデーションが美しい木の下にある西行さいぎょう

この辺りを奥千本といい、この小さな建物が西行庵です。鎌倉時代の初めのころ、西行法師が俗界を避けて、この地にわび住まいした所と伝えています。

吉野の町なかにあったポスト
側面には西行か詠んだ歌があり
意味は下記の通りだそうです

吉野山で去年、枝を折って目印としておいた道を変えて、今年はまだ見てない方角の花を尋ねてみよう。

青根ヶ峰

ここまで下ってきた分含め
山頂までは登りが続きました

ただ眺めの良い道が続き
景色見ながらのんびり歩けたので
一番印象に残る場所となりました

右下が西行庵
四方正面堂跡
脇川方面の谷

周回ルートと合流した後
青根ヶ峰へ続く稜線歩きへ

道中にある真新しい石碑

弘法大師(空海)が若かりし日に
歩いたとされる空海の道

少年の日に吉野から1日南行し
更に西に2日間歩いて高野山に至った

詩文集『性霊集』より

プロジェクト開始が2010年
っていう結構最近やったため
石碑が真新しかったみたい✨
てかまた歩きたい道が増える😓

青根ヶ峰の山頂へ続く道に
従是女人結界
の碑が残る

かつてこの付近にあった
吉野奥の院(安禅寺)から南が
女人禁制だった頃の名残

ただ女人結界は現在も残ってて
大峯奥駈道おくがけみち五番関から南
山上ヶ岳の山体全域が対象らしい

最後の登り

展望は全くない山頂やけど
道中のスポットや景色により
なんかすごい達成感がありました

大峯奥駈道に下山

世界遺産の道、大峯奥駈道は
山上ヶ岳へと通じますが…
もちろん今回は歩けないので
またいつか歩けることを願い
吉野の町へ下山しました🙌


下山と駅までのルート歩き中も
本来の目的やった芸術鑑賞は継続

青根ヶ峰下山後の内容は
旅記事④の目次一覧から
14_kumagusuku Radio Pallet
とんで見てみてください🌱

今回のルート

●:立寄り

吉野ハイク2日目は宿から南へ
歴史あるスポットと展望台を巡り
吉野山エリア最南の青根ヶ峰へ
大峯奥駈道のごく一部分だけですが
興味深いスポットが多く楽しめました

吉野は桜が有名な場所ですが
秋の吉野も色鮮やかで綺麗やった🙌
けど桜の時期よりは空いてたんやろな♪

赤字:立寄り

・時間:約6時間30分、・距離:12.2km
・登り:674m、・下り:868m
太鼓判《宿》→花矢倉展望台→吉野水分神社→高城山→修行門→金峯神社→西行庵→青根ヶ峰→金峯山寺蔵王堂→近鉄吉野駅





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