菱木 信介(しんさん)/Circular Economy Thinking代表/共感経営デザイン
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"朝に収穫して、午後にはあなたの食卓に"を謳うレストラン
今回はアムステルダムの公園の中にあるレストランの話。
ここのレストランは、下記のように謳っています。
朝に収穫して、午後にはあなたの食卓に
このレストランにはアラカルトメニューがありません。
完全なコース料理。しかもお任せコース。
なぜなら、その日に収穫する野菜によって提供する料理が変わるからです。
「朝に収穫して、午後にはあなたの食卓に」ってのは、
・朝収穫して
・昼までにどんな料理を
おさがりを前提にした常識に囚われない秀逸なデザイン
子供の持ち物って、名前書きますよね。
子供自身がモノを管理してくれるわけでもなく、
ずっと親が付きっ切りで管理する事が出来るわけでもない。
なので、モノに管理機能が備わってないと
そのモノが誰のものか分からなくなる。
なのでモノに名前を書いてしまう事でモノに管理機能が備わる・・・
(と言っても、管理されやすくなっているだけですが・・・)
そうするとここで新たな問題が発生します。
子供が大きくな
顧客の持つ「新品の方が中古よりも良い」固定観念を壊す
問い:新品が最も高い効果を与えるのか
例えば、書籍。
もし書籍に求めるものが「書かれた情報」だとしたら、
新品だろうと、中古だろうと変わりませんよね。
本が本来持っている機能的な価値は変わりません。
だからこそ「図書館」のような場がずっと存在し続けるのだと思います。
固定観念として「新品の方が中古よりも良い」というのが根付いている気がします。
今回は建設機械メーカーであるCaterpill
服を所有せずにファッションを愉しむ
「服は所有するもの」っていう固定観念がある気がします。
ファッションを愉しむ為には、多くの服が必要であり、それを所有する必要があるという固定観念がある気がします。
所有しなくてもファッションを愉しむ方法は1つあります。
それは借りる事。
もちろん、
「所有しているものを着る」というストーリーや、
「長く愛着のあるものを着る」というストーリーも含めて
ファッションだとは思います。
逆に「所有し
ジーンズを使い続ける為の知恵
Mud Jeansは、オランダのジーンズメーカーです。
「普段着」を借りる、借り続けるって無いですよね。
最近少しずつ「服」のサブスクサービスが増えてきましたが、そのサービスの代表格が「Mud Jeans」です。
そんなMud Jeansですが、サーキュラーエコノミーのこだわりを2つ紹介します。
① ジーンズのフロント部分が、ファスナーではなくボタンフライである。
なぜファスナーではなく、
オフィス什器・家電・家具を借りる
私は会社員時代、何度かオフィス移転を経験しています。
その時オフィス什器や家具はほとんどが廃棄され、移転先で新規購入していました。
かつての時代がそうだったのか
それとも今でもそうなのか
いずれにせよ、最後まで使い切ってほしいと切に思います。
自分で所有してしまうと、ナカナカ最後まで使い切るというのが難しくなります。それは中古品を買ったとしてもそう。最後まで使い切るか、次の人にバトンタッチが
地球に優しいノベルティ
企業は自社の名前を知ってもらいたい時に使う手段
それは「ノベルティ」ですね。
企業の名前を憶えてもらうために、モノに企業名を入れて渡す。
そろそろノベルティを渡すPR活動は、慎重にならないといけないですね。
例えば、たくさんのプラスチック製のノベルティを渡したら、何をもって覚えてほしいのか最早良くわからなくなります。
いい意味で覚えてほしいのか、悪い意味で覚えて欲しいのか。
でも、リアルの場
使い終わった竹の割りばしを材料にして素敵なテーブルを生み出す
外食すると洋食でなければ、基本的に箸を使うと思います。
箸もよくよく見ると、パターンがありますね。
おそらく一般的には3種類かなと思います。
①木で出来た割りばし
②竹で出来た割りばし
③プラスチックで出来た箸
そのうち、今回は②の「竹で出来た割りばし」に注目したいと思います。
①の木で出来た割りばしは、紙の原料になります。
一方で似たような用途(植物性で使い捨て)の竹の割りばしは紙の原料
着物の保管・メンテナンス・活用を提供価値とするサービス
着物って日本人・日本の家庭にとって特殊なものですよね。
祖母・母親から譲られたり、成人式に合わせてあつらえてもらったり。
着物は、特に他のものよりストーリーが詰まっている気がします。
そんな着物は、なかなか第三者に譲ったり、処分したり出来ない気もします。
着て愉しむという機能的なものより、所有する事による繋がりのようなものに価値を感じている気がします。
そんな着物も滅多に着る機会もなく、自宅で
廃棄をしない事で"廃棄手数料"を"売上"に変える地球に優しいビジネス
現状、企業活動をしていると「廃棄する」モノが必ず出現します。
企業のごみは、家庭のごみと違って、集積所に持っていけば持って行ってくれるわけでなく基本的には「自治体に自分で持ち込む」か「処理業者」に依頼する必要があります。
日々の事業活動のごみをいちいち自分の社員を動員して自治体に運ぶくらいなら、処理業者に頼む方が良いという事で、処理業者に頼むという事は基本的にコストがかかります。
そもそも
整備済み中古スマホのマーケットプレイス
次の2つを比較した場合、どちらが欲しいでしょうか。
(同じ機種で、同じだけ使ったスマホで、販売価格は同じとします。)
① 中古のスマホの動作確認だけしたもの
② 中古のスマホを整備して品質チェックしたもの
当然の事ながら、皆さんは②を選ぶでしょう。
同じ中古のスマホなのに、②は何が嬉しいのでしょうか。
それは専門家による品質の保証というものに価値があります。
①の場合は、お店側は買い取る際
金属を印刷するから製造時に無駄が無い回路基板
家庭用のプリンターってインクジェットプリンターが基本ですね。
一方で、オフィスのプリンターってレーザープリンターが主流ですね。
インクジェットプリンターは、インクを紙に吹き付けて文字を書いたり、絵を描いたりします。
それを電子回路基板に応用して地球に優しい製造方法を開発した企業があります。それが、エレファンテックという名古屋の会社です。
簡単に言うと、「金属の液体を吹きかけて電子回路基盤を作
洋服を袋に詰めて送るだけでメルカリみたいな事が出来る米国のサービス
メルカリみたいに要らなくなったものを、
捨てるのではなく誰かに使ってもらう事は地球に優しい選択です
(メルカリみたいなサービスをリセール(再販)といいます。)
そんなメルカリですが、
出品する時面倒だな・・・
と思う事ないですか?
映えるように写真を撮り
その画像をアップし
値段をつけて公開する
その後、購入希望者と値段交渉し売買が成立する
商品を箱に詰め、コンビニまで持っていき
受け渡した
Netflixを"地球に優しい"文脈から考えてみる
Netflixは皆さん言わずと知れた動画配信サービスです。これを"地球に優しい"文脈から考えてみようと思います。
というか、
地球に優しい文脈からNetflixが生まれたというストーリーにしてみます。
昔はご存じの通り、
VHSのビデオテープであったり、
DVDであったり、
さらにブルーレイになったり、
操作性や画質・音声の品質が向上しつつも
必ずそこにはモノが必要でした。
多くの人にドラマ
「必要ないモノは買わないで。」と大々的に謳うお店★
これはパタゴニア渋谷店で2年前に実際に提示されてたメッセージです。
最初この言葉を見た時衝撃を受けました。
沢山売れた方が嬉しいのがお店。
なのに「必要ないモノものは買わないで」。
お店にとって「嬉しい」とは何ぞやって事かなと思います。
これまでの「嬉しい」は「お金を沢山手に入れる事が出来る」なんでしょうね。だから「必要ないモノものは買わないで」とか言ったら「悲しい」結果になる。
でもパタゴ