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ねこの の あしあと

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自分に関する話だったり、好きなものの話だったり。
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2022年6月の記事一覧

ある夏の日の物置の怪

ある夏の日の物置の怪

かつて、不思議なものを何回か見たことがある。

わたしはそういったものは否定しない。
しかし信じない、と言う人のことも否定はしない。
きっと誰にでも起き得るものなのだと思っている。
ただ、何かが起きたときに「気付く」か「気付かない」かの違いなのではないか。
それがわたしの持論である。

それはずううっと幼い頃に起きた出来事だ。
わたしが小学校に上がる前後だったと思う。

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長期休み

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ヤンキー (猫) は型に嵌まるのか。

ヤンキー (猫) は型に嵌まるのか。

うちの4匹の猫たちのうち、一番歳若い末猫。
彼女は所謂『ヤンキー』のような猫だ。

先輩猫と目が合えば、すかさず「シャー!」と威嚇する。
先輩猫が近くを通れば襲い掛かる。
人間と目が合えば、すかさず「キャー!!」と叫ぶ (ニャーではなく本当に「キャー」と言う) 。
偶然にも彼女と同じ方向に進めば、後ろを歩くこちらを振り返って「キャー! ンナァアー!! ウワァアァア!!!」と文句を言う。

怖がりと

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大親友 (猫) との出会い

大親友 (猫) との出会い

うちの猫たちの中でわたしが一番仲良しなのは上から3番目だ。
誰が何と言おうと、3番目には一番好かれている自信がある。
わたしも3番目が大好きだ。

3番目が家族に加わった当時、わたしは別の場所で暮らしていた。家族から写真は届いていたので、新しく猫が来たことは知っていた。

「懐いてくれない。」
「抱っこはまだ難しいと思う。」

という風に聞いていたので、初めて3番目に会うことになった日は「きっとす

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365択のうちから

365択のうちから

大学時代、同じ研究室で学んでいた友人が居る。
いつもニコニコしていてのんびりとした気風の『森のくまさん』のような人だった。

卒業後はSNSの相互フォローをしつつ数年に一度くらい連絡を取る程度だったのだが、最近似た趣味を持ってることが発覚した。その関係で去年あたりから連絡を取る頻度が少しだけ増えたりしている。

因みに、部下萌えを延々と聞いてくれる親友も大学で出会ったひとりだ。
わたしの友人たちは

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Hero or Green-eyed monster ?

Hero or Green-eyed monster ?

ある日の朝、寝返りが打てずに苦しくて目を開いたら、胸の上に2番目の猫が箱座りをしていた。

「おはよ。どうしたの、朝からなんて珍しいじゃない。」

2番目に声を掛け、「ちょっと苦しいから退いて…」と彼女を退かして寝返りを打つ。
2番目は

「んなおおおおぉん」

と不満気に声を上げ、『どう考えても退かされたことに納得が行かない』と言わんばかりに唸り始めた。どうしてもわたしの上に登りたいらしく、右を

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一日の終わりを君と共に。

一日の終わりを君と共に。

前に少し書いたが、うちには4匹の猫が居る。
今日は2番目の猫の話をしようと思う。

わたしの部屋にはベッドがある。
しかし自分が眠る時、わたしは床に布団を敷いて寝ている。

何故か。

2番目の猫に占領されているからだ。

長らく末猫として育った2番目だったが、歳の離れた3番目と4番目が来た時に彼女らの体力と勢いに驚いて引いてしまったらしい。
その為、2番目は基本的にわたしの部屋だけで過ごしている

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ニャリーポッターと3番目の猫

ニャリーポッターと3番目の猫

わたしは4匹の猫と暮らしている。

一番仲良しなのは上から3番目の猫だ。
彼女は出勤時のお見送りと帰宅時のお出迎えはほぼ必ずしてくれるし、わたしがお風呂に入れば付いてくる。
ゴロゴロと喉を鳴らして甘えてくるし、抱っこすれば嬉しそうに目を細めてグリグリ頬擦りしてくれる。
なんなら、抱っこして欲しい時には「んんんんんっ」と鳴きながら肩まで登ってくることもある。
視線を感じて視線を上げれば、彼女と鏡越し

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月下のバトンリレー

月下のバトンリレー

たまに不安に駆られることがある。

-部下に新しい仕事を振ったけど、負担が増え過ぎてないかな。
-一度教えたら覚えるまで3ヶ月くらい連続でその仕事して貰うことになるけど大丈夫かな。

わたしの部署は割と激務だ。
締切に追われ、終わったと思えばすぐに次の仕事の締切に追われる。
その合間合間に取引先や他部署から降りてくる色々な仕事たち。

わたしが全部やっても良い。
部下たちには新しい仕事を落とさず、

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ホラーに浸かりたくなる日

ホラーに浸かりたくなる日

突然無性に何かをしたい衝動に駆られることって、人にはたくさんあると思う。

 ーー嬉しいとき、無性に走り回りたくなる。
 ーー悲しいとき、無性にあの人に会いたくなる。
 ーー腹が立つとき、無性に叫びたくなる。

エトセトラ。
他にも、趣味に没頭したい、猫を吸いたい、とか。

しかし、たまにそういう感情や状況に付随せず、かつ自分の中でそんなに優先度が高いわけでもないのに無性に衝動が湧き上がる対象があ

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あの日のゴールデンレトリバー

あの日のゴールデンレトリバー

「あの子のコミュ力、凄いよね」

かつて、別フロアの同年代の同僚にそう言われたことがある。
そんな自覚は全く無いが、なかなか人を褒めない人だからそう言われて嬉しかったのを鮮明に覚えている。
自分ではどちらかと言うと人見知りだと思っていたが、そうではなかったらしい。
意外や意外、周りから見ると真逆に見えるようだ。

わたしは、人に感謝と好意を伝えることを厭わない。
部下にも伝える。友達にも伝える。先

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全力で頭を振った日

全力で頭を振った日

わたしには最推しが居る。

Janne Da Arcのボーカル、そしてABCことAcid Black Cherryのyasuさん。
yasuさんの歌も曲も歌声も大好き。
今は活動休止していらっしゃるけど、ずっと応援する。
生きてる限りずっと推す。
この先も一途に愛を捧げる所存だ。

そんなyasuさん、とてもヘッドバンギングが綺麗なことで有名だ。
いつもライブに参戦する度、綺麗なヘドバンを見て憧れ

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