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大親友 (猫) との出会い

うちの猫たちの中でわたしが一番仲良しなのは上から3番目だ。
誰が何と言おうと、3番目には一番好かれている自信がある。
わたしも3番目が大好きだ。


3番目が家族に加わった当時、わたしは別の場所で暮らしていた。家族から写真は届いていたので、新しく猫が来たことは知っていた。

「懐いてくれない。」
「抱っこはまだ難しいと思う。」

という風に聞いていたので、初めて3番目に会うことになった日は「きっとすぐ逃げちゃうんだろうな」と思っていた。

しかし、初顔合わせで目が合い、「○○にゃーん!」と呼びかけた瞬間。
彼女は尻尾をぴーんと立て、瞳をキラキラと輝かせた。そしてそのまま近付いてくる。
はて、聞いていた話と違うな。そう思いながらそっと指先を差し出した所、彼女はスリスリと指先に頭を擦り付けてきた。
そっと抱っこしてみると、嫌がるどころかしがみ付き頬擦りしてくる。
なんと人懐っこい。前情報では「懐いてくれない」だの「先輩猫たちを悪魔のような形相で追い回している」だの散々な言われ方をしていたが、目を細めてゴロゴロと喉を鳴らす姿は天使以外の何物でもない。

「あの…抱っこ出来ました…」

甘える3番目を見て家族がビックリしていたのを覚えている。


それ以来、3番目はわたしにベッタリだ。

通勤前は必ずお見送りをしてくれる。
帰ってきて扉を開くと走ってお出迎えに来てくれる。
お風呂に行けば付いてくる。
抱っこして欲しければ自分からわたしの肩にぴょこんと飛び乗ってくる。
フィットボクシングを始めれば、クローゼットの上に飛び乗り真上からわたしを見守ってくれる。
飛び乗って欲しい場所をトントンと叩いて「ぴょーい」と呼び掛ければ、そこにジャンプして飛び乗ってくれる。

可愛い。凄く可愛い。


ふわふわな彼女はいつも嬉しそうな可愛い顔をしている。わたしが撮る写真も全て可愛い顔をしている。
写真を見せてそう家族に力説すれば、

「そんな可愛い顔しないよ」

と母は言う。
「ええ、可愛いじゃない」と返したところ、ある日の昼休みに母から「自分が撮った3番目」と写真が送られてきた。

…同じ猫???

と言いたくなるくらいムスッとした顔の3番目が写っていた。
あまりの変わり様に職場の部下や同僚を捕まえて見せびらかしたくらいだ。

「その子は本当にねこのさんのこと大好きなんだねえ。」

猫好きのお姉様はそう言ったし、部下Bは爆笑していた。


猫はみんな可愛い。
うちのコたちはどのコも可愛いし唯一無二だ。
だけど、こんなにわたしのことを想ってくれるコはなかなか居ないと思う。

願わくば、3番目が末永く幸せに長生きしますように。
一緒に過ごせる時間を大切にしていきたいと思う。

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