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静馬
2022年7月18日 19:13
わたしがどんなにかっこよくふるまってもかっこいいねってあなたは言わないわたしがどんなにかわいい服を着ていてもかわいいねってあなたは言わないただ生きているだけでいいよって言ってくれるわたしがどんなに優しい言葉を紡いでも優しいねってあなたは言わないわたしがどんなに立派なふりをしてもえらいねってあなたは言わないただ素敵な生き方だねって言ってくれるあなたはかっこよくてかわい
2022年6月15日 17:55
恋や夢に破れても愛に破れることはない愛はいつも叶うものわたしが信じているかぎり決して裏切られはしない愛はただ独りでにほほ笑むものだからわたしからあなたを憎むことは永遠になくわたしからあなたを失うことも永遠にないそう思うとこわくなかった愛することも 孤独な日々もほほ笑んでいればこわくなかった
2022年6月3日 18:26
ただひとこと許してくださいと言い残しあなたは悲しすぎて鳥になったわたしとあなたがまだ白い小石だったころ世界は静かで言葉もなくつくりものめいたものはひとつもなかったわたしとあなたがまだ二輪の小花だったころ風がすべてを渡らせてあすを知りたがるひとはいなかったあれから果てしない時間が流れ切なく晴れわたった初夏の静かな昼下がりあなたの足が小石をプールへ蹴飛ばしてその指
2022年5月8日 17:59
2012年5月7日に、ぼくは自殺しました。そして目が覚めたら、ぼくは天使になっていたのです。いま、ぼくの背中には翼が生え、指の先まで内側から美しく光り輝いています。どうやらここは天国のようです。青空があり、心地のよい風があり、透明な太陽の輝きに満ち満ちています。朝があり、夜があり、もちろん美しい夕暮れもあります。ここにはみんながいます。両親や兄弟、友人や、大好きだったペットたち、あるいは、目も当て
2022年4月27日 17:55
それでいいんだきみがどんどん大人になって打算を覚えて ずる賢くなり夢さえ忘れて 諦念を選び無意味なことが本当に無意味に思えてもそれでいいんだもう素敵な詩が書けなくなってももう世界が青く見えなくてもあのころのきみの面影が消えてなくなるわけじゃないきみは優しくなるだけだなにもなかった孤独な世界をはじめて照らした光のようにきみは優しくなるだけだ
2022年2月17日 12:16
死のうと思って死ぬことができたらあの人はほんものの人間だったんだってだれかに認めてもらえるような気がしてた小さなころからずっと前からこんなに弱い人間だけどこれ以上はもう 強くなれないだから天国で生きるんですだれも悪くなかったあかしにだれも恨んでなかったしるしに死のうと思って死ぬことができたら自分を許せるような気がしてた「彼女は死んで幸せなんです」「だから彼女はも
2021年9月23日 18:22
希望を抱くことでしかあたしには世界と向き合う術がないなにも終わらないでほしい春も 夏も 秋も 冬もなにも終わらないでほしい満月も 新月も雨の日も 晴れの日もなにも終わらないでほしいあの歌も あの映画も あの物語もなにも終わらないでほしいあまりにも多くの時間が流れていってしまうからあたしたちはこの一瞬のために息をしてはやくここへ来て思い出になる前にあ
2021年9月7日 18:24
秋がいちばん好きだなぁこの空の輝きこの風の香り 目の前にある一瞬がもうこんなにも懐かしい一千年くらい先の未来から今ここに回帰したくなるようなこのとてつもなくせつない気持ち泣きたくなるよもしかしたらわたしは神様に一生に一度の願いを叶えてもらい一千年先の未来から今ここに帰ってくるため今朝 目を覚ましたのかもしれないうん きっとそうだねいつもそんな気
2021年8月2日 09:50
あなたはいてくれるだけでいいそれだけでちからをかしてくれる垣根越しにあなたと目があったときあなたの向こうに大きな大きな世界がみえた光にあふれたあたたかな世界わたしはそこになじみたいと思ったあなたのなかに溶け込んで大きな世界とひとつになろうあなたはわたしの死でありいのちかけがえのないひとつのひかりいつかつよいちからにあなたが倒れなにもできなくなる日がくるとして
2021年5月14日 11:25
あなたの正直なところに憧れていましただけどあなたはいつの日かその正直さと笑い声を交換した自分を責めすぎるあまり自ら罰を求めるあなたまっすぐすぎるあまりほんの少しの限界や弱さもごまかすことができないあなたでもそれはあなたの限界じゃない人間の限界ですそれはあなたの弱さじゃない人間の弱さですそれは人間の愛すべき悲しい性なのにみんなそうだからといってあなた
2021年6月3日 11:57
あなたへの愛に気がついたとき海や風や花々や通り過ぎゆく名前も知らない人々がぐんとわたしに近づいてそしてあなただけが遠くなったあれほど幸せを願ったあなたなのにこんなに許すことができなくなってはじめてあなたが泣く理由がわかったのあなたはいつも突然に壊れたように泣きだしただけどそれはふいに泣きたくなるわけじゃなかったんだねあなたはいつも泣くのを我慢していたんだね
2021年3月28日 20:15
こんな姿になってやっと気づいたむなしさは愛されることじゃなく愛することで消えるのだと✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ためしに絵を描いてみました。詩は筆を洗っているときにふと浮かんできたものです。どんな事情があって幽霊になったかはわたしにもわかりませんが、所在なさげで悲しそうな後ろ姿になりました。幽霊にも夢と居場所があるといいなと思います。関係ないですが、色々
2021年3月26日 10:42
春の草原に佇むあなたがそのうららかな笑顔のうしろで少しずつ生きる気力を失くしていたことわかっていたからわたしはあのときその草原に風を呼びましたあなたは風がひとつ吹いたことをその頬に感じるだけでしょうだけどその風はわたしの精一杯の優しさなのですだれもいない乾いた焼け野原をわたしは知っているから青空がめくれあがって剥がれ落ちるとそこから小さな火種がはいりこむここをそ
2021年1月28日 11:40
それは静かな朝だった空も地面もしんとして生きたもののざわめきもなく景色は写真のように色褪せてふと立ち止まって耳を澄まさずにはいられない頬にあたる風に目を開けながらつぶやいた今日のことをずっと前から知っていた気がするくりかえし時間をめぐりいつもこの日からはじめたこと覚えているけどわからないわからないことばかりなのに悲しいくらいわかる大事な何かを忘れている