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詩小説③「ラブソング」冬

一方的に流れ続ける
キラキラとしたラブソングたち

今は聴きたくないな
簡単に顔を変えて消えていく

重なれなくて当たり前と

何を諦めたら
今すぐ一番楽になれるのかな

胸の熱い痛みは思い出すほど
未熟さえぐられて時間を掻き乱す

涼しいスモークが焚かれて
手がかりもなく気付くのよ、
同じ思いを言葉を未来を
発していたとしても
きっとあなたの願いより
私の願いの比重の方が重かった

悲しみさえ思い込み
何も欲しがらない強さが欲しい

荒々しさを隠して誰もが求めてる
求めながら生き方を探して
何かに依存して夢中になって
自分に染められて
欲しいもの見ている世界はそれぞれ違う

何も知れないまま離れてく
だけど 失う なんて言えるほど
何も得てなんてなかったね

信じてみたくて信じれそうで
けどそれすら勝手なチープな希望

ねぇ何を思い何を変えたら
何に安心すれば救えたのだろう

始まりさえ期待しちゃいけないの?

寂しさが消えない事が
ずっとずっと恥ずかしくて
だけど隠すほど
まるで違う形になってしまうから

何が間違いかなんて分からないよ
どうすれば正しくなれるの
どうすれば決めつけずにいられるの

あなたの音色は声色は
どこか暗く繊細なサイレンのようで
胸に残って響いたままキレイなだけ

避けるくせに
なのにどうしてそんなに傷付きやすくて
すぐに諦めたがるの?

ねぇ何を見て何を聞けたら
何に繋がれたら救われていくのだろう

本当は教えて欲しかった

誰かに自分を写すのではなく
自分に自分を映していきたい
自分の瞳に自分を写すのではなく
誰かの瞳を映せる自分になりたい

最後には最後の顔をして
やがて始まりに帰れる為に。

その時に流れ出す曲は
きっとこれじゃない

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