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バフィー吉川の2022年末~2023年末までのお仕事まとめ
年間1000本以上の映画を観る映画評論家・ヒンディーミュージック評論家として様々な雑誌・ウェブ媒体、そして自分のサイト「Buffys Movie & Money!」で記事を執筆しているバフィー吉川です。
2023年は、多くのインド映画・音楽関連のお仕事をいただきまして、定期的に書いている媒体なども含めると膨大な量になってしまうので、インドエンタメ関係の仕事を中心的にかなりかいつまんで紹介してい
アフター6ジャンクション「インド映画最前線」に出演します!!
インド音楽の最前線という企画が通って、「アフター6ジャンクション」に出演することになりました。連絡をいただいたのが、なんと私の誕生日だったので、何より嬉しい誕生日プレゼントとなりました。
当初はインド音楽・映画の半々特集だったのですが、50分に収めるのは無理があるということで、今回はインド映画単独。そして次回はインド音楽単独というように、2回に分けて放送することになりました。つまり2回出演します
知らないなんて人生損してる!インド音楽の世界第3回:ジョニタ・ガンディ(ジョニータ・ガンディ)
第3回は、ボリウッドのプレイバックシンガーとしても、伝統的な民謡歌手としてもインドでは知名度絶大な人気アーティスト、ジョニタ・ガンディを紹介します。
2016年に「From the Heart ~A.R.ラフマーンの音楽世界~」で日本に来日経験もあるジョニタ。今ではミルチ・ミュージック・アワードなどの音楽賞の常連だ。
ドウェイン・ジョンソン主演のNetflix映画『レッドノーティス』のインド版
知らないなんて人生損してる!インド音楽の世界第2回:バンビ・ベインズ
第2回はジョニタ・ガンディをやるつもりだったのですが、先にバンビ・ベインズを紹介しておこうと思いまして。
というのも、インドの歌手が世界に進出した成功例として先に紹介しておこうかなと。
正確に言うと彼女のスタイルはイギリスポップと、バングラデシュ音楽のフュージョンサウンドであるが、伝統的なものと現代のものを組み合わせたスタイルで成功しているという点で、インド音楽には直結する部分が多く、バンビが
知らないなんて人生損してる!インド音楽の世界第1回:カッカー姉妹(スークリティ、プラークリティ・カッカー)
インド音楽と聞いて、何を想像するだろうか。
伝統的な民族音楽?
インド映画のミュージカル楽曲?
それも間違ってはいないが、日本にも民謡や演歌があっても、最前線はポップな歌謡曲であるように、インドもそうなのだ。
特にデジタル化によって、世界中の音楽にアクセスできる今では、ポップスやロックはもちろん、ラテン、テクノ、ヒップホップ、K-POPなど、多くの音楽を取り入れて独自の進化を遂げている。
さ
2022年1月21-22日公開作品紹介!!『コーダ あいのうた』『さがす』『真夜中乙女戦争』など
あと1週間で1月が終わろうとしているが、今年に入ってから、まだリアル試写に行くことができていない......
オンラインでは、毎週10本以上の新作映画を観ていても、やっぱりスクリーンで観たい。
しかし、私は地方ということもあって、1回で2-3日かけて8本ぐらい梯子したいというのに、かなり時間がバラけていて、なかなかタイミングが合わず、結局月末になってきてしまった。
マンボウが出て、また試写数
2022年1月14-15日公開作品紹介!!『ハウス・オブ・グッチ』『スティルウォーター』『ひかり探して』など
はじめにロッテントマトを持ち出すバカバカしさについて少し雑談を。
最近、映画を紹介するライターたちが、よくやる行為が「ロッテントマトでは~」という、信憑性のない評価サイトを持ち出して、「だから最高な映画なんですよ!」とバカなことを言っていることが多いです。
そもそもロッテントマトって何かわかっているのでしょうか?
ロッテントマトとは、評論家やライターしか点数を付けられないサイトであることから
2022年1月7-8日公開作品紹介!!『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』『ユンヒへ』『決戦は日曜日』など
はじめに少し雑談!!
こんにちは!毎年500-700本の映画を観るサイクルを20年続けていましたが、去年は過去最大数!年間1100本観た映画評論家・映画ライターのバフィー吉川です。
2021年は本を出版したり、ウェブ媒体の掲載が決まったり、『モータル・コンバット』の公式にコメントを寄稿したりと......半年間でいろいろありました。
一から映画会社、配給会社、パブリシティにコンタクトして、関
7月20~21日の試写日記
そもそも試写とは何かというと...
雑誌などの抽選で当たる一般試写よりも前に、マスコミ向けに試写が行われて、マスコミ関係者はその期間に観に行くわけですから、早いものだと4ヶ月前に観れたりします。
映画の試写というのも、近年いろいろ変化してきました。
ただ映画評論家・映画ライターと名乗っていても、媒体がなければ招待がきません。書籍を出すことと、SPA!の寄稿、ウェブサイトの運営があっても、最近
「ファスト映画」の問題認識かズレていること!!
先日、SPA!のWeb版でも「ファスト映画」についての記事を寄稿したのですが、報道のされ方に問題があったり、報道側もあまり理解できていないからなのか、世間的に認識がおかしい気がしています。
「ファスト映画」の問題点は、ネタバレ?映画自体を観なくなるから営業妨害?それは、それで別の問題としてあるのですが、今回の逮捕劇にそこは、あまり関係なく、別の問題と考えた方がいい。
そこをごっちゃにしている人
人生には波があり、良い波も悪い波にも余波がある『ウェイブス』
ミュージカルを超えた「プレイリスト・ムービー」なんて売り文句ではあるが、全体的に音楽が映像に塗り込まれていて、音楽と映像が分離していないことを良い部分としてとらえるか、悪い部分としてとらえるが評価は分かれるのだろう。
ミュージカルという言葉を使いたくないのか、ソフトミュージカル的な作品に対して「プレイリスト・ムービー」と言っているのかとも思ったのだが、実はそこまで「音楽」自体に軸を置いた作品では
『プレイヤー 死の祈り』ケイシー・レモンズ初監督作品にして「記憶」の曖昧さで物語をコーティングした斬新作!!
『ハリエット』『クリスマスの贈り物』のケイシー・レモンズによる初長編監督作品である。奴隷問題やルーツ、信仰心などといった黒人社会を切り取った作家性が特徴的であるケイシー・レモンズだが、初監督作品からもその傾向というのは感じとることはできるし、今作自体が奴隷黒人をテーマとして扱った作品ではないし、そのこと自体が物語に深く関わってくるかというと、違うのだが、冒頭でメインとして描かれる大家族は、奴隷黒人
もっとみる映画化企画まとめ特集:おもちゃ『モノポリー』『ミクロマン』『ファービー』など
映画化企画まとめ特集というのは、今後映画化される予定の作品をテーマに絞って紹介していくものでいす。
あくまで企画ということもあって、製作されないまま消滅というパターンも考えられるため、その点はご了承を…
今回のテーマは「おもちゃ」
おもちゃの映画化は、実はまだ少ない。
代表的なところでいえば『レゴ・ムービー』や『トランスフォーマー』『G.I.ジョー』『トロールズ』『ブラッツ』などがあり、意
その国らしい映画って...結局のところ輸入国が作り出すイメージでしかない
私は最近、『パリに見出されたピアニスト』という映画を観て、感じたのが「フランス映画らしくない」ということである。
『パリに見出されたピアニスト』の監督であるルドヴィク・バーナードは、リュック・ベッソンの元で長い間、助監督をしていた人物である。
それもリュック・ベッソンの『ニキータ』や『レオン』などといった、初期の頃のテイストよりも、近年でアメリカナイズされてきた『ルーシー』や「48時間」シリー