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知らないなんて人生損してる!インド音楽の世界第3回:ジョニタ・ガンディ(ジョニータ・ガンディ)

第3回は、ボリウッドのプレイバックシンガーとしても、伝統的な民謡歌手としてもインドでは知名度絶大な人気アーティスト、ジョニタ・ガンディを紹介します。

2016年に「From the Heart ~A.R.ラフマーンの音楽世界~」で日本に来日経験もあるジョニタ。今ではミルチ・ミュージック・アワードなどの音楽賞の常連だ。

ドウェイン・ジョンソン主演のNetflix映画『レッドノーティス』のインド版プローモーション曲では、インドのクラブでは高回転の売れっ子ラッパー、バードシャーと『ガリーボーイ』のモデルにもなったディヴィンのダブルラップが、映画のテーマ性とリンクするものとなっている。

作詞はAmazonプライムビデオで配信のドラマ(日本は未配信)の『Four More Shots Please!』では「Back Together」や「Killin It」など、世界で通用するキャッチーな楽曲を多く手掛けたマイキー・マクレアリー

世界的にこれをテーマソングとしても申し分ないクオリティの楽曲であることは観て、聴いてもらえば、細かいことは言わなくても伝わるはずだ。

今ではすっかり大御所になったジョニタだが、2013年頃はまだまだ初々しい姿をYouTubeにアップしていた少女だった。この動画ではジョーダン・スパークスの「ノー・エア」をカバーしている。

最近のZ世代の歌手は英語で育ってきているけど、ジョニタのようにZ世代でも中間層は、発音がスムーズでありながら、どこかクセも抜けきれないという絶妙の境地だ。

ジャスティン・ビーバーや消えてしまったがベッキー・クルーエルのように、世界的にYouTubeが歌手にジョインするツールとして最短ルートであることがわかってきた頃ということもあり、インドも確実にデジタル化が音楽業界に大きな影響を与えていたことがわかる。

そしてジョニタを一躍有名にしたのが『チェンナイ・エクスプレス 〜愛と勇気のヒーロー参上〜』の主題歌「Chennai Express

プレイバックシンガーの大御所S・P・バーラスブラマニアムがメインであり、あくまでコーラス的な立ち位置ではあるが、確実に爪痕を残した楽曲だ。

2016年に公開されたランビール・カプールアヌシュカ・シャルマ共演のカラン・ジョーハル監督作『心 君がくれた歌』の「The Breakup Song」もジョニタの名曲だ。

普段は民謡音楽も歌ったりしていながらも、こういったポップさが際立つような楽曲も歌い上げるのは、本当に素晴らしいアーティストだといえる。

ちなみにこのダンスシーンでは、『ディア・ライフ』『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』のアーリヤー・バットがDJ役で数秒カメオ出演をしている。

「Na Na」では、ミッキー・シンとコラボを果たした。

「Kanne Kanne」では、ボリウッドの作曲家としても有名なレオン・ジェームスとのコラボするなど、プレイバックシンガーやインド国内の活躍だけでは彼女の才能を抑え込むことができない。

世界のアーティストと共演するのも遠い未来ではないはずだ!!

Amzonプライムビデオのオリジナルドラマ(日本では未配信)の『Bandish Bandits』では、歌唱シーンをジョニタが担当しており、このドラマの楽曲は英語のものが多いが、全く違和感がない。全然世界のミュージック・シーンで通用するレベルだ。

最後にこれもおすすめ!!という、ジョニタの名曲たちを連続でどうぞっ!!

第4回目は……YouTuberから女優に、歌手になったセジャル・クマール(セハル・クマール)を紹介します!!

少しでもインド音楽に興味をもったという人は、私のサイトでも定期的に近代インド音楽の情報を発信しております。


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