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知らないなんて人生損してる!インド音楽の世界第1回:カッカー姉妹(スークリティ、プラークリティ・カッカー)

インド音楽と聞いて、何を想像するだろうか。
伝統的な民族音楽?
インド映画のミュージカル楽曲?

それも間違ってはいないが、日本にも民謡や演歌があっても、最前線はポップな歌謡曲であるように、インドもそうなのだ。

特にデジタル化によって、世界中の音楽にアクセスできる今では、ポップスやロックはもちろん、ラテン、テクノ、ヒップホップ、K-POPなど、多くの音楽を取り入れて独自の進化を遂げている。

さらに若い世代は、貧富による差はあるが、英語が常用語になっているだけに、ヒンディーやタミル語ではなく、英語の曲を作って世界に発信していることもあって、iTunesやSpotifyにあげられていたら、インド音楽とは気づかないものが多い。

私は映画評論家、映画ライターであると同時にヒンディー・ミュージック評論家でもあるので、インド音楽の中でも、特にヒンディー・ミュージックをメインに紹介していきたいと思っています。(たまにはタミルやテルグも紹介します。)

どうしてもステレオタイプが蔓延っている日本。とにかく聴いてみてもらった方が早いと思います。

第1回目は、スークリティ・カッカーとプラークリティ・カッカーの双子デュオ、カッカー姉妹を紹介しよう。発音的にはカクカァールな感じはするが、日本語にしたらカッカーになりそうだし、他に誰も話題にしてないから正解がない。ということで、カッカー姉妹で行きます。

インドでは大忙しのカッカー姉妹。単独での歌手活動もしており、多くのアーティストとコラボしている。

またスークリティ、プラークリティのどちらもボリウッドのプレイバックシンガーとして活躍しているが、どちらかといえばスークリティの方が映画音楽の割合が多い。

ちなみにプレイバックシンガーとは、インド映画の歌唱シーンの吹替えをしている歌手のことだ。インド映画では俳優本人が歌うことはほとんどなく、パリニーティ・チョープラーやアーリヤー・バットのように、歌える女優もいるが、映画に出演したときはプレイバックシンガーが吹替えをしている。

スークリティは、先月ラジ・パンディットとのコラボ曲「Hall Chaal」を発表しており、こちらでは民謡音楽パンジャブを大胆にサンプリングしたものとなっていて、ダンスミュージックと民謡の融合で、クセになるサウンドに仕上がっている。

またスークリティ単独曲としては、Netflix映画『ドライブ』のオープニング曲「カルマ」もおすすめだ。踊っているのは、元ミス・スリランカの、我らがジャクリーン・ヘルナンデス姉さんではあるが、歌っているのはスークリティ・カッカーだ。


少しでもインド音楽に興味をもったという人は、私のサイトでも定期的に近代インド音楽の情報を発信しております。

最後にカッカー姉妹、ならびにスークリティ、プラークリティ単独参加の楽曲でおすすめのを貼っておきます。

いつか最前線インド音楽の本を出版したいと思っているので、出版社の方、ご連絡ください……

好評であれば第2回目はジョニタ・ガンディを紹介します!!(一番下にひとつジョニタ・ガンディの曲貼っておきます。)


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