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hazama
2024年8月30日 10:00
その花はいつもそこにあった当たり前かのようにわたしたちを照らすその眼差しはすべてを見透かしていた凛と聳え立つ姿太陽とともに滴る汗悠久に流れる川に流れていったつぎの瞬間には混ざり合って刹那と化す呆然と立ちすくみながらもぬくもりに包まれていた
2024年8月9日 11:13
老いていくことだれもが通ってゆく道置いていくことみがるで空に旅立ちたい
2022年9月19日 23:31
なんだか爆発したいそう思ったこみあげるものがあるのだけれど出し方がわからずどろどろ渦巻いている五、四、三、ニ、一
2022年5月15日 12:00
ぼくは、レモネードスタンドを始めた。キッカケはYouTubeを見て楽しそう、というありきたりな理由だった。特にお金が欲しいとかそんな目的はない。ただやってみたかったのだ。10歳のぼくジェームスがテントで始めた小さなお店のメニューは数量限定10本のレモネードのみ。最初は、両親に親戚、近隣の人たちが来てくれて完売することができた。皆んなからの評判は上々だった。これも、レシピ動画を見て作ったので、簡
2022年1月31日 17:49
ほつれた糸小指を絡めては溜息混じり愛おしいこんなしおらしく秘めた蜜の味宙吊りの蜘蛛が見つめていた
2022年1月18日 23:29
急にからっぽになってしまったこんな寒い夜にこんな月が綺麗な夜にほしいものがないそれがこわいとてもこわい
2022年1月17日 17:19
て〜るこの一生はうたかたの〜花〜のごとく咲きわた〜る私の祖母花江が歌う子守唄は、広く一般的に知られている子守唄とは違っていた。私を寝かしつけるときは決まって、祖母のオリジナルの子守唄を聴かされていた。普通なら、歌の意味やなぜ、てる子なのかとか疑問に思うかもしれないが、不思議とそういうことを尋ねることはなかった。例え、疑問に思ったとしても、いつもきつく私たちを叱っていた祖母からささやく
2022年1月13日 17:50
○石つぶて天井のシミを見つめていたら怠惰だと飛んできた石つぶて傷は癒えることなく日が暮れるようやっと起き上がり外を歩くいつまでもすれ違う人はいなかった○肯定と否定肯定と否定の繰り返し挫折を枕にして横になる乾いた涙が頬を伝うそれはだれにも見えはしない○欲とはほしいものなんてないなにを得たわけでもないいや、甘いチョコレートケーキは食べたい 欲
2021年12月30日 20:57
○赤血の色サイレンの色情熱の色 生きている証危険を知らせる恋焦がれる気持ち 赤が伝えるものは生きることそのものだ○心変わりをつくったひと心変わり 昨日と言ってることやってることがらちがう 心変わりっていうけど その言葉を作ったひとはなにが変わったんだろうね○ケツイヒョウメイ機械をコントロールできてるうちはいい 気づかずコントロ
2021年6月17日 19:45
畦道で採ってきたメダカ 右往左往縦横無尽桶の宇宙を踊っていたそう昨日まで起きてみれば目は開いたまま魂はどこかに流されてしまった小さなお墓を立ててみた遊び疲れて 帰ってきたときのために
2021年6月15日 19:58
それぞれの時間が流れる雷が鳴って雨が稲光が降り注ぎ傘におさまる昼も濡れる夜も悪くない水溜まり映る街の灯り不思議が鳴っている今日はなんだか音を聴いてたい
2021年6月9日 21:47
手を合わせるおばあさんに刻まれたシワ微笑みは優しい色をしていたいのちはずっとちゃんと繋がれてきた
2021年6月7日 23:26
仕事を終え帰り支度を済ませ外に出る駐車場ボンネットの上には先約がいた犯人は悪びれもせず 尻尾を優雅にふり麗しく夜の闇へ 消えていった
2021年6月4日 18:42
天気予報は晴れのはずだった。約束の19時まであと3時間。仕事は順調に進んでいるから定時には終われそうだ。1時間の余裕がある。久しぶりに会えるから彼女の好きなケーキを買って行こう。いちごのいっぱい乗ったタルト。3ヶ月ぶりの再会。旅行代理店の仕事は昼夜問わず忙しく、なかなかまともな休みが取れずにいた。久しぶりにゆっくり食事ができる。彼女の嬉しそうな顔がモニタ